JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

押淵玲子CD、画像など

CD好評発売中詳細はHPまで
押淵玲子オフィシャルHP

尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

ライブ画像をアップしています

2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

少しかたい話でも。

2015-11-23 18:41:41 | 日記
肺に転移してから数年。
当時参考にしていたブログの主は大半が天に召されていった。
自分より少し症状が進んだ人のを読むから
当然そういう事にはなるのだが
ここの所はあまり参考になるブログはない。

抗がん剤治療になって
その後の状態がとても良くなったので
今のところは、あと数ヶ月ちゃんと奏効すれば
軽い治療に変えてもらえるのかしら?ってな状態。

副作用で関節がダメダメになっていくのは
仕方のないことだな、と。
これもタキソテールの時に経験したし
あの時は指の小さな関節まで痛かったけど
そこまでは痛まない。
その代わり、動かない。関節と言う間接に油を差したいくらい動かないのが嫌なだけ。

あとは鼻水、クシャミ、鼻血か。。。

色んな人のブログを見たり
掲示板とか、コミュニティサイトとか
時々2ちゃんねるなんてのも覗いてみたりするのだが
あの2ちゃんねるってのはどういう人たちが集っているのだろうか?
とてもヒステリックで、「え?」という都市伝説を生んでいたりする。
本人たちはそういうことが判っているのだろうか?

時々コミュニティサイトでも妙な都市伝説がまかり通ったりしている。

「乳がん患者は乳製品を一切取ってはいけない」
それは牛乳を毎日2リットルとか、毎日チーズを山ほど食べていたら体に悪いだろう。
偏った栄養として普通に体に悪いと思うが
ヨーグルトなどは発酵食品で、乳酸菌も摂取できるし
一般的に良い食品なのだが。。。
そんなものを食べていたら、再発してすぐに死んでしまうぞみたいな発言がまかり通っている。
私はほぼ毎日、ヨーグルトを食べているが、再発して5年くらい生きてるよ。
病院で朝食にヨーグルトが出て非常識だと思ったとか
何でそんなにヒステリックなの?と思ってしまう。

「放射線治療中は子供に触ってはいけない」
治療で自分の中に放射線がたまり、放出するほどまでなると思っているのだろうか?
RI内用療法という甲状腺がん患者さんに行う
微量放射線を体内に入れる治療では、免疫力の低下した人と長時間一緒にいない方が良いくらいで
そうじゃないだろう?乳がんの治療だろう?
自分の子供の世話も出来なくなるから、放射線治療を辞めた人が居たり
「え”?」という対応をした人が
医者の言う事を信用しなくて正解だとか。。。
ばかばかしくて意見したくなるが、そんな事を書いたら総攻撃に会いそうな気がして読むだけ。

時々、とても普通のまともな事を書き込む人が居るが
そんな人は攻撃対象にされて、専門知識がないくせに!とか。
いや、君たちは医者以上に専門知識があるのか?
変な都市伝説信じてるのに?と言いたくなってくる。
どうしてあんなにヒステリックになるんだろうか。

腫瘍内科医の友人が言っていたが
がんセンターなどの待合室で
婦人科の前ではじっと誰が誰とも話すわけではなく
大人しく個々にすわっているが
乳腺外科の前では知り合いの人がいたらお喋りをし
初対面の人とも色々話をしてコミュニティが出来るらしい。
乳がんの患者会は数も多く
結構闘病期間も長いから「お局様」的存在の人もいたり
何だか宗教団体のような患者会もあったりするらしい。

私が時々行っている患者会は友達にはなるけど
年に2回の食事会で楽しくおしゃべりをする程度。
この病院が良いとか
この先生がどーだとか、そういった話は一切しない。

やっぱり女性ホルモンが極めてゼロに近い状態までもっていく治療をしたりするから
それでストレスフルになるのだろうか?

そこで、最近起きた芸能人の闘病話。
私も「生存率は50%」とか「腫瘍は2センチちょっとで極めてステージは3に近い2」と言う話には
え?そんなに低いはずはないし、ステージは2センチちょっとで腋窩リンパに転移しているだけなら
ステージ2bで、3に近くはない。
そんなことを言ったら、4.3センチから4.5センチくらいあるかも、と言われた私はどうなるんだ?
この人はもうちょっとお勉強しないとだめだ、と思った。
色々不勉強なのに色んな事を発信するからすごく非難されているようだが
まあ、芸能人なのだし、放っておこうよ、と。
そんな気にならない人たちもいる。
よっぽど暇なのか、常に攻撃目標が必要なのか。

そんな事に文句を言うようなら
○グ□スとか、○田△子とかどうなる?
彼女たちは幸運にも早期発見で抗がん剤治療も無しで再発転移もしていない。
それなのに「乳がん体験者代表」として治療の事など何でも聞いてみたいな発言をしたり
「つらい気持ちはとてもよくわかる」とか
そんな講演会を山ほど開いているではないか。

抗がん剤治療も今は副作用止めが進歩して
吐かないし、痩せないし、脱毛するくらい。
治療も通院だ。
そして、薬剤の種類は山ほどあって
「今抗がん剤を使うと後に酷くなった時に使えない」なんて
いつの時代の話だ?のことはない。
全く副作用がないわけではなく
それはそれなりにしんどいものもあるし、普通に生活が出来ない時はある。
しかし、自分がどう生きたいのかを主治医にちゃんと話して
それを理解していただけたら、自分の思うような生活が出来
命も長らえることが出来る。

今はそういう時代なのだ。

延命だけが良いことではないとか
一度も病気をしたことのない人が言ったりするが
子供が小さい人はどうする?
私のように老いた親が存命の場合は、両親の世話はどうする?
人間って大人になるとそんなに簡単に死ねない。

勿論、そんな事は人任せの人とか
そんな事を考える時間もなく
あっという間に進行して悪くなってしまう人とか
そういう場合は別かもしれないが
きっと、そういう状況の人たちは薬が奏効すればもう少し生きていたい
と思ったであろう。

一般的には乳がんは闘病期間がすごく長いから
助かる部分は大いにあるのだが
それだけに嫌な事もたくさんある。
不快と思える時間を人より多く過ごすことだってある。

それも今は自分で選べるんだけどね。

私のブログを読んでいる乳がん患者さん達
どうか、自分を大切にして、人に惑わされることなく自分自身を生きてほしいと思う。
闘いは長い。
飽き飽きしながらでも、楽しかったと思える人生を生きようではないですか。

人の非難ばかりで終わる人生は悲しい。
そんな時間は一番もったいないじゃないですか。
強く、それなりに美しくありましょう!

来年へ向けての・・・

2015-11-21 18:33:20 | 日記
まだ11月だけど
来年のライブの日程などを調整中。
あんまり詰めると自分で苦しくなるから
とりあえず4月にやって
7月の七夕と
12月のANIME JAZZ これはファイナルになるかも。

ここにきて
ちょっとした問題発生。
きっと私がちゃんと方針を示せばよいのだけど
そして、それに合わない人とはやらない、と言えればよいのだけど
私がなぜそういう事をしているのか
それさえ理解されないまま、というのは
何だか嫌なので、これを理解していただいて、その後どうするか。

ANIME JAZZは結構ファンが多いライブだけど
これが普通にアニソンをちょっとアレンジしただけ、というものではないこと
これは楽しい「ショー」なのだということ
ジャズ通しか来ない、来たらダメみたいなそういう空気を出してはいけない
誰でも、どんな楽しみ方でもいいんじゃないの?
要は楽しい、ああ、来てよかった、と思っていただけることだ。

私のほとんどのライブは所謂スタンダードナンバー中心で
ジャズジャズした曲ばかりなのだが
ANIME JAZZの名前が独り歩きして
「ああ、アニメの人ですね」と言われるようになり
まあ、それも私のライフワークなので良いのだけど
いや、ちょっと待ってください。
私はそれだけではなく、色々やっているのよ、とか。
凄く長いキャリアを持っているのに
この10年の仕事だけで私を語るのはやめてね、と言う感じなのです。

ANIME JAZZにしても、すごく凝ったアレンジなんですよ。
目立たないけど
というか、いじりすぎて原曲の良さが失われたら
そのアレンジは良いといえるのだろうか?
私は原曲の懐かしさとかテイストは失わせない。
その上で全く別の曲のようなかっこいいアレンジにする。

これって結構大変な作業なのですよ。

そして、多くの人が誤解している
「ボーカルメイン」ではないのだ。
勿論、ヴォーカリーズという声を楽器のように操るようなアレンジで
それが売りではあるのだけれど
サウンドを作っていくというか
こういうリズムで、こういうやり取りがあって
こういうコードで、とかそういう主たる部分を作っているのは
アレンジした本人の私と
ピアノ、ベース、ドラムの4人なのだ。
だからANIME JAZZは私のライブでもやれる曲だけど
ヴォーカル3人がいても他のバックでANIME JAZZはなかなか出来ないわけですよ。

特にラテンアレンジで
カッコいいキメがあったり
ノリノリのピアノソロがあったり
カッコいいモントゥーノがあったり・・・
その他、ベースバックで歌うところとか
あれこれ、長らく一緒にやっているメンバーだから
「きっとこんな感じで来るんじゃないか」と想像して
それを見込んでのアレンジであり
他のバックならば違うアレンジになったりもするのだ。

実際、私たちの中で見慣れた細かなユニゾンのリズムとか
他の人はなかなかその場で出来なかったりする。
私の楽譜の中で「ここが重要よ」という所を
10年も一緒にライブを作ってきていると
予習の段階で何となく察して
リハの時にばっちり決めてきてくれる。

その場勝負的なジャズライブの中で
ANIME JAZZは結構特殊なのですよ!!

だから、楽しいものが出来るんですよ!!

まあ、そんな事を考え乍ら
ああ、4月はどんな曲を用意しようかしら
今度の七夕は何のテーマが良いかなとか

私の頭の中は来年の事でいっぱい。

6月に声が出なくなった時は
もう、だめかもしれない、と思ったけど
この分だとまだまだ死ねない感じ。

自分の体力

2015-11-11 10:48:09 | 日記
抗がん剤治療中に一人で東京というのは
結構疲れるものだった。
丁度スージーさんがレッスンをしに川崎だったので少し助かった。
ライブの店など結構探して迷子になりながら行くという感じだし
そういう店では喫煙者が多く、私は酸素不足になってしまう。

食べられないし、飲めないし、そんなこんなで鼻血も出たりするし
皆さんに迷惑をかけるから、もう、他所でライブ見に行けないかも。

そんな事を考えながら、国立劇場とシアターコクーンの近辺へ行ったから
娘に報告したら「じゃあ、今度は芝居を見に東京行こうよ!」と。
あ、それも良いかも。劇場は禁煙だしね。
ちょっと新しい楽しい事が出来るかも。

また、今回に限った事ではないけど、東京はとにかく歩かなければいけない。
そして、エレベーターやエスカレーターが何処でもあるわけではなく、長い階段を歩いて降りるとか、上がるとか
今の私にはとても大変。
まだ、肺の機能が全部回復したわけではなく、何かあるとすぐに咳き込むし
治療中で普通にスタスタと歩けない。
大変疲れ易い。
ああ、やっと電車だわ、と思うと座れない。

一応「うさぽんバッジ」という「実は治療中なんです」というのをつけているのだけどね。
中にはちっと舌打ちしてわざと足を前に出す人もいる。
席を譲るどころか、乗り降りに不安だから手すりを持つと後ろから押される。
うーん…以前も書いた事があるけど、東京の街中で視覚障害、聴覚障害、その他車椅子や杖の必要な障害者を見かけた事がない。
電車等の安いチケットも支給されているはずだが、公共交通機関を利用できない空気なんだろうな。

今回、妊婦さんを一人見かけたが、お腹をガードし空いている空間を探していた。
優先席には音楽を聴く若者がズラッと座っていた。

まあ、そういう人間的感情が希薄というか、暖かい行為を良しとしない街なのだと思う。

一昨日、鼻血がたらっと出た時
私も他の人の服に付いたりするといけないから、焦るのだが
まあまあの混み具合の電車内でスーッと周囲の人が避けた。
気味悪そうな顔をされて
いや、私の方がゴメンなさいなのだけど、誰か助けてくれるわけでも、席を譲るわけでもなく
早く何処かへ行ってくれ
変な移る病気じゃないでしょうね
という言葉が聞こえてきそうだった。

地方都市も同じような都会になってきているが
こういうお寒い冷たい感じにはなって欲しくないな、と思う。

これから、リムジンバスで羽田へ向かい
福岡へ帰る。
今度来る時は杖を忘れないようにせねば!

墓参り

2015-11-09 12:46:24 | 日記
カコちゃん、久しぶり。
去年は爺様、婆様の事で忙しくて行けなかったけど
今年はゆっくりで来ました。

昨日、着いたその足で行こうと思ってたけど雨が降って
私の体力で傘まで持って日曜の中央線には乗れない、と。
1日遅れました。ごめんね。

カコちゃんとは4学年違いだけど、
私はもう誕生日を過ぎちゃったから、カコちゃんの年令を超えちゃいました。
春から色々あって、もう二度と歌えないのか?!って焦ったけど
この前のライブも大々盛況で、とても気持ち良く歌えました。
天国で見てた?
カッコいい曲がいっぱいだったでしょ?

もう一回ライブを見に来る予定だったのにね。
人生、思うようにならんもんよね。

この間も爺様婆様の引越しがあって
疲れてダルダル。
この分だと、やっぱり私の方が先に死ぬかも。
彼等の生きる事への執着心は半端じゃないから
その分、私たちはダメで早く死ぬのかもね。

その他色々報告。
(これは姉妹だけの内緒の話)

昨日は誰か来たのかな?

何だかここだけミニバラが根をはってるよ。
面白いね。
そうだ!墓石にもミニバラが彫ってるじゃん!
だから?とかね。
笑ってる?
いつも可笑しい事がいっぱい起こってゲラゲラ笑ったよね。

もう少しここに居たら帰るね。
後の連絡はウーちゃんクーちゃんのあの世レーダーで!!

11月4日のライブ

2015-11-08 09:51:04 | 日記
お礼と報告が遅れておりましたが
11月4日のライブには沢山の方にいらしていただき
誠にありがとうございました。

お陰様で満席となり
皆様には少し窮屈な感じとなりましたが
会場中がの一体感も出て
私たち演奏者も同じ熱気が伝わり
とても良いライブとなりました。

今回のライブはツインドラム・・・



歌物でツインドラムというのは大変珍しいのですが
曲もそれなりに少し派手なアレンジにしておりましたので
楽しんでいただけたのでは、と存じます。

6月ごろにゼホゼホゼーゼーと
全然声が出ない状態になり
なんでだろうと思っていたら
肺門部に転移したがんが
とうとう気道を潰すまでになり
左肺のみが正常に動くだけ、と
そんな状態で普通に歌えるわけもなく
「こんなままじゃあ死ねん!」と思いましたが
抗がん剤のおかげで
やっと声を取り戻しました。

厳密にはあと私の音域では3度ほど足りず
また、息の長さも少し足りないくらい。
これも徐々に声を潰さないようにトレーニングをして元に戻すことにして
急がない、急がない。。。。

今回の病状悪化で
ゆっくり進む、ゆっくり養生しながら練習をする
そんな基本的な事を見につけました。
今までわかっていなかったのかい!ですが
ついつい、一日に3時間も4時間も歌ってしまったり
根を詰めたりしていましたから
私の精神面でも良い薬となりました。

その結果が今回のライブ。
久しぶりにのびのびと歌えたと思います。

後半は普通の状態でもかなりハードな曲ばかりで
息切れも致しましたが
まあ、それは仕方ないか、と。



いつもいつもこんな感じで
パワフルに歌っていたいと思います。



スペシャルゲストの原田氏は
本職がドクターなので、色々ご心配をおかけしていましたが
この機会に一緒にライブが出来て良かったです。
リハに完全に間に合わないのは分かっていたので
皆で口調を真似しながら「エアー迅明」で大笑いしたり
それで満足して本人が着いたときはリハも終わり掛け。
もう一度何かやるのか、という気もなく
さっさとリハを終わって腹ごしらえに行くメンバー
そして、私は化粧をばっちり仕上げなくては!!
リハでは「スケキヨ」でしたからね。

いつものお馴染みのメンバーですが
皆、私がちゃんと歌えるようになったのか
いろいろ心配していたようで
「リハから飛ばすな~~」と。

このメンバーでは私はテンポ出しをせずに
後ろをいちいち振り返らずにステージを進めるというやり方なのですが
そこもちゃんとわかっていて
色んな事がスムースに運び
本当にカッコいい、クールだけど熱い
そんなライブが出来たと思っております。

ピアノの月岡さんも何だかノリノリですっごく弾きまくり
ベースの丹羽君はエレベを持ってきていたので
リズムを楽しみ、ノリノリでした。
北原君はツインドラムというかドラム合戦で
大変クールな緻密なリズムを刻んでいました。
年齢は原田氏より一回り下なのですが
とても大人ないぶし銀の技の光るプレイ。。。。
お客様も楽しんでいただけたようで
うだうだと長くなりがちの打ち上げも
何だか酔いが早く回り
思ったより早く帰宅して就寝。

楽しい一日でした。

また、こんなライブをずっと開いていきたいと思っております。
皆様、来年もどうぞ、よろしくお付き合いくださいね。