JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

押淵玲子CD、画像など

CD好評発売中詳細はHPまで
押淵玲子オフィシャルHP

尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

ライブ画像をアップしています

2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

休まらない

2015-06-29 09:43:58 | 日記
父よ、私に闘病をさせてください。

退院したと思ったら電話攻勢。
自分たちの体調云々で
母が咳をするから肺がんじゃないかと思う。
だから大きな病院で精密検査をしなければ・・・とか
咳だけ止めればいいから耳鼻科を紹介しろ。
お前が飲んでる咳止めの麻薬を分けろ・・・

とうてい医師だったとは思えない発言ばかり。

母の熱はほぼ平熱。
37度も超えていないので、風邪の引きかけじゃないのか?というのに
夜に朝にと電話。

とうとうダ~リンに咳止めを作ってもらって持っていく。

そこで、風邪など貰ってはいけない私に
ゲホゲホと咳をふきかけ
長居させようとする。
一刻も早く、風の人の所を出なくてはいけないのだ。
私はがっつり悪くなっているから
今、がんを叩かなくては
一気に末期まで進んでしまうのだ。

そして、「抗癌剤は何時辞めるんだ?」と聞く。
そんなものはエンドレスで
これが効かなかったら次のを試すのだし
もう抗がん剤治療しか残っていないのだから
副作用でしんどくて、もうそろそろいいや、と
私が自分の人生に諦めがついたら治療中止になる。
「抗がん剤なんて効かないんだから、さっさとやめていいんだ!」
自分たちのために治療をやめて早く死ねと?

私が死んだら遺産を分けなくて済むから
そういうことを言っているとしか思えない。

私は親に殺される。
今に始まったことではないけれど
本当にそう思う。

そして、副作用でしんどい中
「体調悪くて寝ているから電話しないで」とも言ったのに
ジャンジャンと
「お父さんやお母さんに比べればずっとマシだろう。
若いからがんは治るんだから!
お母さんは肺がんの末期かも知れないだぞ!」と。

1ヶ月前に検査をしたばかりで
84歳でそんなに急に肺がんになりはしない。

もう、いい加減にしてくれよ。

抗癌剤治療が始まりました。

2015-06-28 09:37:08 | 日記
24日に今回の抗がん剤治療 アバスチン+パクリタキセル
始まりました。
最初だけ入院加療にして頂きました。

入院も結構大変で・・・というか、今まで個室が取れなかったことはなかったのに
今回、前日に「個室はいっぱいだ」と言われて
えーーー!!!
それは困ったぞ!と。

えーらいこっちゃ!と自分用扇風機とか色々入院グッズも大部屋的応用の物を揃えていると
「個室が空きました」と!
ふ~~~~・・・・



希望より高く付いたけれど、まあ、私の精神的な安静のためには仕方がない。
私は他人と居るとどうしても「営業スマイル」になり
とても無理をしてコミュニケイトを取ろうとするので
大変疲れるのですよ。遠慮してトイレも行けないくらいで・・・。

まあ、そんな事もありましたが入院前日に新しい痛み止めをもらいました。



これは所謂医療用麻薬なのですが、とても軽いもので
ほぼ咳止めくらいのものです。
ゼホゼホと咳き込むのが、これでなくなる、かな?とか。
今後は乳腺外科と緩和外来と一緒に診察ということになるそうです。
「これからは痛いとか苦しいとかそう思ったらすぐに相談してください。
何も我慢することはないですよ」
なんてことを言われると、私は少し不安になってしまいます。
そんなに悪い状態?
私はまだ闘えるし、少なくとも3年は十分元気でいられるつもりなんだけど
え?違った?
優しくされることに慣れないってダメですよね。

まあ、そんなこんなでもこれで咳は止まります。
すっごくよく効いて、呼吸が楽です。

抗がん剤投与は2日めなので入院した日は検査をしたりボーっと過ごして・・・



以前に娘が貸してくれた漫画を読破しようか、と。
そして、DVDもたっぷり持ってきたし
7月7日の楽譜をちゃんと作り上げる作業も持ち込みなので
結構な荷物と仕事の量。
わたしはどこまで仕事が好きなんだろう???

そして、今回も姉との「あの世レーダー」も一緒。
これは姉とお揃いで買ったぬいぐるみで、姉のは彼女が一緒に天国へ持って行きました。
入院するとだいたい1回は霊のご訪問を受けるので
(そんなに恐くもないやつで、覗いていくだけですが)
ドキッとしないように、お守り代わりというところですか。



で、入院中に一番の悩みが食事。
ここは景色も良くて、快適なんですが
食事が・・・何だか私には美味しく感じられないのですよ。
煮物も味が薄い・・・のは仕方ないけれど、もっと煮込んだらどうなんだろう?とか
和物も数を入れ過ぎなので
これを二つに分けて、野菜2種類ずつの和物にしたら
一品増えた感じで、豪華な感じになるのに。。。
などなど色んなことがありまして
だいたい必需品はこれです。



汁物以外、だいたいのものにはこれをどっさり掛けて食べます。
醤油という手もあるのですが
やはり、減塩しているのだし、それは尊重しよう、と
レモン汁をどっさりかけて・・・殆どサラダ感覚ですね。

それでも自分で作らなくても食べ物が出てくるのは嬉しい事です。
あまり動かないので、熱圧も低め安定、みたいな。

2日めの午後に点滴開始です。
アバスチンはとても時間がかかり
また、粘性が高いので最後の方はなかなか落ちてこないし
でも、すっごく高いお薬なので1滴たりとも無駄にできない、と
看護師さん達が最後の方は天井まで薬を持ち上げての点滴でした。



で、こういう時に最近は必ず「新兵器」を発見します。
私が指で持っている四角いやつ。
この子は一体なんだろう?と尋ねた所
パクリタキセルという薬はたまに結晶が入っているので
それをろ過する「濾過紙」みたいなものだそうです。
へえ~~~~~
な~るほどね~
小さな小さな結晶でも、それが小石のように数個積まれると
そこで注射液が止まってしまいますものね。
よく考えていますよね。

まあ、そんな感じで点滴は無事終了し
その間、大人しく「ハチクロ」を読みふけり
水分もたくさんとって・・・。

そう、前の抗がん剤の時に教えてもらったこの方法。
抗がん剤前日、当日、翌日と
この3日間、水を1日2リットルくらい飲むと
微妙な吐き気もしなくなる、と。
今の主治医ではなく、前の主治医が患者さんから聞いた方法で
これで私は結構嘔吐する方の多い前の抗がん剤でも吐くことなく
楽に過ごせたのです。
もちろん、トイレには数え切れないくらい行きますよ。
薬剤に含まれている「身体が要らない」と判断した老廃物を
さっさと外にだすことで、大分楽になるのですよ。

もし、これを読んでいらっしゃる方で
抗がん剤治療の方は試してみてくださいね。

水は人間の体にとってとても大切なんです。
女性はトイレを気にして水分を充分に取らない方が多いのですが
ガッツリ、十分にとったほうが良いのです。
余分なものは汗になったり、お小水で出ていきますから。
最近は「汗をかくなんてみっともない」という風潮がありますが
汗で毛穴の老廃物も流してくれているんです。
いっぱい水分をとって、さらさらの汗がいつも出る状態で
いつでも、さっとトイレに行ける状態で過ごしたほうが良いのですよ。

まあ、そんな入院も終わり
帰宅したけれど、その日はダ~リンもお休みの日で
ずっと一緒だったし
夜になると何となく暇になって・・・
治療方針決定の前に「遊びに行くね」と言っていたセッションへやはり行くことに。
まだ遊びに行ったことのないお店で
知り合いが演奏をしていないと最初は何となく不安なので
調度良かったのですが、退院してすぐ?と。
でも、何だか元気そうだったから、遊びに行きました。

3日間全く声を出していなかったし
昼間に咳き込んでいたから声の伸びは良くないし
ハリもイマイチでしたが、まあ、セッションだし。
楽しめました。というか、音楽の中にいると生き返った感じ。
私はやっぱりこの中にいてこそ私なんだ、と。

翌日、入院のため、オフった爪を綺麗にしてもらい
ついでに美容院へ。

脱毛の時期について、結構しつこく主治医に訪ねていましたが
主治医は「え?以前のウィッグは捨てた?」と
脱毛事態を心配しているのかな?と
いえいえ、捨てちゃいませんよ。
だって、金髪で葬式に出向くことは出来ないから
お葬式にはちゃんとかぶっていけるように大事にしていますよ。
それに、金髪のウィッグももう少しで手元に届きますから
ハゲた姿を人前に晒すことはありません。

そんなことではなく、どうせなくなる髪の毛ならば
抜けてしまう前に日頃は出来ない髪型にしようじゃないか!
というか、色ですね。
奇抜な色にしても「もうすぐ抜けちゃうんで~」なんて言い訳できるし
楽しまなくては!!
こんなにおもいっきり遊べる絶好のチャンスなんですよ。
それで、何回くらい
もしくは何ヶ月くらい遊べるのかを詳しく聞きたかったわけですよ。
「以前よりも緩やかに徐々に抜けていきます」との事だったけれど
全部つるっつるになるのは
やはり1ヶ月半くらいで、前とそう変わらない。
では!早く遊ばねば!!

ジャラ~ン!



髪だけは元気な色!

金曜日はこうやって楽しかったけれど
その夜から猛烈に歯茎が痛みだして
土曜日はそれにだるさも加わり
体全体におもりが付いているような・・・
やっぱり甘くなかったのですね。
楽勝かもと思ったのも束の間。
お腹の具合も悪いし、咳き込むと苦しいし(薬で止まりますが)
悲しいのは、何も美味しいと思えないこと。
これはその内慣れるかな?

今日は日曜日。
昨日も練習で4~5時間立ちっぱなしだったし
足の付根から痺れるような痛みで
何だかね。やっぱり人生うまくいかないみたい。
ま、しかし、仕方ないしがんばろう。

上を向いて歩こう

2015-06-20 12:43:47 | 日記
「孤立」の話もまだしたいものがあるけれど
何だか頭がとっちらかっているので
また、落ち着いたら続編を。

さて、毎年恒例の七夕ライブです。
ここ最近の私の体調はというと
咳が酷くて、喉が荒れて歌える日が大変少なかったのですが
喘息の薬も効かないし・・・どうしたものか、と。
原因は前に記事に上げたとおり
転移がガッツリ悪変したからでした。
それで、喘息の薬はやめて、その場しのぎかもしれない風邪薬と咳止め(眠くなるのでどんよりしてますが)
これで夕方くらいから何とか練習が出来る状態になりました。

入院等もありますが
七夕ライブは予定通りです。



今回は切ない恋の歌が中心です。

それで、これは今回の検査結果などが出るずっと前
前のライブが終わった直後にアレンジしていたもので
たまたま、最近の私の事情と重なってわけですが
「上を向いて歩こう」をバラードで歌います。

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
思い出す 春の日 一人ぽっちの夜
上を向いて歩こう にじんだ星をかぞえて
思い出す 夏の日 一人ぽっちの夜

幸せは雲の上に
幸せは空の上に

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
泣きながら歩く 一人ぽっちの夜

思い出す 秋の日 一人ぽっちの夜

悲しみは星のかげに
悲しみは月のかげに

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
泣きながら歩く 一人ぽっちの夜


これはアメリカでも日本語のまま大ヒットとなったのですが
歌詞の内容がもっと軽いものと捉えられていて
昨年、オノ・ヨーコ氏が新たな英語詞をつけました。
そちらも良いのですが
原曲が日本語なので、やはり日本語でしか表せないニュアンスもあり
英語詞は言葉のフレーズと音楽のフレーズがちょっと違うところもあり
(これは他の言語に置き換えた時にはよくある話で)
やはり、日本語であろうか、と。

昨日は不覚にも練習しながら泣いてしまいました。

練習なので、泣けるのですが、本番では泣きません。

自分でアレンジして、感動を倍増させておいて
泣けてしまう歌というのは何曲かあります。

「アンパンマンのマーチ」
これはこの歌詞の至る所に泣けてきますが
「わすれないで夢を こぼさないで涙」という下りでは
そう、私がいつも言っている「夢を追い続けよう」です
どんな状況下でも、どんなに悲しいことがあっても、死が間際に迫っていても
私は夢を追い続けるのだと
そういつも思い、生きているのだけど
「先はない」「どんなにあがいても生きていけない」と思う時に
やはり、自分で夢を追えない時もあるのです。
その時の深い深い悲しみの涙を思い出されて
結構久しぶりに練習したりすると泣けてきます。

「摩訶不思議アドベンチャー~ONE」
これもANIME JAZZですが
このアレンジをした直後に肺転移が分かりました。
ですから、練習をしている最中は最悪の状態の時でした。
ドランゴンボールを探しに行こう!
夢を掴みにゆこう!というテーマと
一つの夢を胸にいだいてステージに立つというテーマ。
ONEはコーラスラインのグランドフィナーレの曲で
ステージに立つものならその気持は痛いほど判る歌。
それに「つかもうぜ!ドラゴンボール。探そうぜ!ドラゴンボール」と
追い打ちをかけ、何だか自分のステージ人としての人生そのもののような気がして
最初の個人練習の時はボーカル陣は全員泣きました。

その上、私は最初「肺がん併発かも」なんて言われていた時で
乳がんだけでも残念だったのに、この上肺がん?と
お先真っ暗だし、このまま死ぬのか?と思っていた頃。
CDにも入っているが、泣ける1曲なのです。

他にも感動する曲と言うもののレパートリーは沢山あるが
自分の人生とオーバーラップして泣けてしまう曲は
そんなに多いわけではない。

THE ROSE
DESPERADO
WHEN A MA LOVES A WOMAN
などなど・・・

まずは七夕の日に
「上を向いて歩こう」を聴きにいらしてくださいね。

悪変しました。

2015-06-18 11:49:14 | 日記
今までの経緯のおさらいですが
8年前に乳がん2bと発覚。
半年間8クールの抗がん剤治療後に手術。
左乳房切除。左腋窩リンパ節郭清。
術後ホルモン治療開始。

それから半年後に左乳房インプラント手術。
しかし、その1年半後、インプラント拘縮により
再度インプラントの入れ替え手術。

乳がん発覚から3年半後に鎖骨下リンパ節に再発。
放射線治療開始。
閉経後ホルモン治療に移る。

それから2年後に肺転移発覚(肺門リンパ)
フェソロデックス注射開始
それからおよそ2年後くらいに縦隔リンパ転移が発覚。
その後、小さな悪変が数回。
ホルモン治療薬を変えて治療。

そして、昨日、大きな悪変が見つかりました。

まずはその前日の定期的な診察時に
咳が続くことや、呼吸が上手くいかないこと
すぐ息苦しくなるなど訴えていて
血液検査も結果が怪しい、と。

初発時から腫瘍マーカーにあまり反応しないタイプだったのですが
ここの所、ずっと反応している
そして、数値も上がってきている。
CEA 7.51→8.31
CA13-3 27.4→42.5

そして、咳込みが激しいので背中も肋間筋も色々痛みがあり
インプラントも痛みが続いている。
ということで、形成も同時に診察しました。
また拘縮しているとインプラント摘出手術になるので。

CTの結果は画像を見ながら色々丁寧に説明されて
私は納得したのですが
それを更に皆さんに伝えるのはちょっと難しいので
頂いた書類と、画像で・・・。
(書類の文言そのまま引用します)

両側肺門部や縦隔に腫大リンパ節を複数認めます。
前回より増大しています。転移と思います。
両肺上葉胸膜下に結束を認めます。増大しています。転移と思います。

ここまでのが、下の2つの画像だと思います。





右肺上葉では気管支血管束の軽度の腫大を認めます。
癌性リンパ管症を疑います。




また、右肺上葉気管支は周囲の腫大したリンパ節などによる閉塞をしており、抹消は無気肺となっています。
胸水を認めません。




ということで、最近「がんを完全にコントロール出来ている」と思っていた私には久々悪いニュースでした。
どうりで喘息の薬も効かなかったわけです。

咳き込むと声が出なくなり、思うような練習ができません。
また、大きく息を吸い込むと咳き込むので
浅い呼吸しか出来ず、歌いあげる曲など最近は出来栄えが良くないな、と思っていたところです。

早速、来週から抗がん剤治療に入ります。

アバスチンという血管新生阻害剤とパクリタキセルという抗がん剤の組み合わせです。
これは毎週。薬効があると思われるまでエンドレスだそうです。
色々副作用がありますが
主治医が最初に伝えたのは「脱毛します」

そう。それに備えよ、ということですね。
脱毛を嫌がる人もいますが
私は最初の抗がん剤の時に経験しているので
まあ、またハゲるのね、じゃあ、今度は派手なカツラゲットしておこう。と
まあまあ何とかやっていけるだろうと思っています。
ただ、脱毛するということは他の毛もです。
そこが色々生活に支障が出る所で
まつ毛、眉毛、鼻毛。。。
結構不便ですが、どうしようもないので何とかその都度考えることにしましょう。
無駄毛の類は今は殆ど生えていませんが
これ以上になるということは、紫外線も今以上に敏感に感じるということ。
ヴァンパイア生活が始まります。
(日が当たる所を避け、キャ~~!と逃げてます)
また、手足がしびれるので、楽器の演奏が難しくなるかも、ということでしたが
今はルーチンワークをしていないので
それは何とかなりそうです。家で弾くくらいの物は出来るでしょうし。
しかし、料理は前のタキソテールの時もそうでしたが
感覚がなくなるので怖くて包丁が使えなくなるのでしょう。
今でも左手の指先の感覚が鈍く、ちょっと恐いし
トントントンと早く切っていくことが難しいので
自分でもイラッとするくらいなので「出来ない」と思うことからですね。

それにしても、毎週ってのは結構大変です。
しかも、アルコール分がビール150ccくらいというので
「車など運転して通院しません」という誓約書を書かされました。
およそ3時間くらいの点滴で終わって暫くの安静も入れると、結局1日仕事です。
治療後は食材を買って帰るくらいしか出来ないのでしょう。

しかし、今、肺に色々できて
満足な歌を歌えない状況にあるよりは
これで、呼吸がちゃんと出来るようにるのではないか、と。
今腫瘍ができている場所が悪いんですよ。
気管支から少し離れて欲しい。
とにかく、バリッとしたJAZZ CDを1枚作りたいので
少し呼吸が楽になってきたら取り掛かろうと思っています。

副作用は「やってみなくてはわからない」というものがあり
また、一般に「歌う」のと私達のようなプロが「歌う」のとでは
天と地との差があり、プロの「歌う」動作はアスリート並みなので
どれくらいまでライブを続けていけるのかは、まだわかりません。
だけど、副作用も徐々にしか出てきませんから
とりあえず、七夕ライブと8月末のライブは変更なし。
10月、11月に少しライブを入れようと思っていますが
一応入れて。その後の体調を見計らって決めようと思っています。

早速、派手目のカツラを注文しました。
米国から送ってきます。



案外安かったので、これがイマイチだったら
普通のカツラ店で特注で作ろうかと思っています。

まあ、ちょっと残念ですが。仕方ない。
余命は判りませんが
少し短いのかな、と身辺整理に入らなくてはいけません。

ステージで死ぬぞ!

孤立(2)

2015-06-15 12:09:35 | 日記
リーダーになるには孤独に強くなければいけない。

と言われていた。

今もそうなのかもしれないし
その意味合いは大変良く解る。
全責任を取るということは
たった一人で敵対するものと向き合わなくてはいけないこともあるし
仲間から何を言われようと
自分を貫く強い意志がなくてはいけない。

私の好きなアニメで「攻殻機動隊」というのがある。
その副題が「stand alone complex」だ。

stand aloneというのは「孤立」とも訳せるが
日本語で一番近いのは「孤高の」ということではないかと思う。
比類ないくらいにとか、独立したとか
そういうものも含まれるし・・・。

夫々は独立して意思を持ち行動する・・・みたいな
良い意味での「孤軍奮闘」だと思う。

日本語でも方言を標準語で説明する時に
あーだこーだと例を挙げる用に
英語もそのままの意味はバッチリな日本語がない。

そして、日本人はとても誤解したまま英語を訳して自分で理解しようとするが
英語そのもののニュアンスを感じた方あ良い場合は多々ある。
heart soul spiritなど結構誤解して訳している人は多い。

まあ、それはさておき

元々孤立していた場合
自分の人生を構築しようと気付いた時に
リーダーとして何かをするというのは結構すんなりやれるものだ。
だから「中学時代はいじめられっこだった」という人が
俳優や芸術家や起業家になっても
とても納得できる。
自己責任で何かをやることに慣れているというか
寧ろ他人の下で何かをすることが苦手だったりするから。

ガキ大将はいじめっ子なのか?というと
それはちょっと違う。
ガキ大将は全体の把握ができて皆を統率できる
これもまた「孤立」した存在。

いじめっ子の大半が「皆もしているから」と言い訳をしたり
「じぶんがやらないと今度が自分もやられる」とか
他人の目を意識した事をよく言う。
得てしてそうやって「ゴメンナサイ」と泣く子供を
「子供らしい反省だ」と評価するが
彼らは「孤立する」という恐さも強さも知らないから
流されるままで
周囲の環境が良ければ一生安泰に良い人生を送れるだろうが
悪い仲間に引き込まれると
そこから自力で出るということが出来ない。

そう考えると「孤立」というのもそう悪くないのかもしれないと思える。

しかし、大人だからそんなことが言えるだけであって
子供時代の孤立は
間違えば自殺まで追い込まれることになるから
孤立に耐えて生き抜くというのは物凄いエネルギーが要るものだ。

母の口癖は
「人生に友達など必要ない」だった。
しかし、実際は母は色んな取り巻きのような
信奉者のような人達と
色香に惹かれてやってきた男性たちに囲まれて
一人で居ることなどなかった。

今、大人になったから言えるのは
「そんな貴方にそういうことを言われたくない」ということ。

まあ、言っても半分別の世界に住んで
良いことも悪いことも忘れてしまっているので
仕方がないのだが。

「孤立した児童」に対して
「ほら、皆で仲良くしなさい」というのは
とても難しい指導だと思う。
仲良く出来ないから孤立しているのだし
孤立傾向になってしまった元々の原因を追求し、解決しない限り
何も変わらない。
それが出来るんだと自信満々の教師がいたりするが
基本的に出きっこない。
本当は何もわかっていないということを知らない。
何年もかかり、元々も原因は親であることが多いので
親子問題を解決できるほど専門家ではないのだから。

ただ、もし、教師で孤立傾向のある人がいたら
孤立する子供の心境は察することは出来るだろう。
自分の無力さも知っているから
多くの場合は見ているだけで何もしない人が多いのだが
「ちゃんと見守っているから」と本人に声をかけるだけで
とても勇気づけられる。
何の解決にもならない事は無駄なこと、ではない。
解決にはならないけれど
少しずつ。本当に僅かずつでも心の氷が溶けていく。
だから、絶対に一生手を離さないでいて。
細い細い繋がりでも、ずっとその人、その子を見守っていて欲しい。

お互いに、「孤立」した人間なのだから。
痛いほど判るはず。