昨日、9か月の抗がん剤
アバスチンとパクリタキセルの治療が終わりました。
今回は悪変して中止ではないので
再度悪化したら、この治療は有効です。
次回からは残っている1剤のホルモン治療になります。
これがまあまあ、効けば
以前に使ったホルモン治療薬も使えるかも、と。
悪変するとどうしても使えませんが
少しずつ悪化していったときは
介護問題で大変な時期でしたし
精神的にも参っていましたから
今、両親が少し落ち着いている状態なら有効かもしれない。
まあ、何にしろまだ自分の作品を作る作業をしていないので
声の出る期間を延ばさねば!!
で、昨日はしばらく化学療法室ともお別れなので
はじめてウィッグを被っていきました。
そして、看護師さん達とも色んな話をして。
再度の抗がん剤となった時は
本当に私は大丈夫なのか?と思いましたよ~~~、と。
思えば主治医も結構渋いことを言ってました。
「これで2年以上は大丈夫のような気がするけど
これだけの期間があれば、自分のやりたい仕事が出来る?」
って言われてもですね。
声が出ないなんて状況になるとは思いもしなかったですから
声の出る状況が2年ですよね・・・・・
肺に転移して、それが酷くなるという事は
声が先に出なくなる
歌えなくなるという事だったのね。
そんなんで生きていたくない!と真剣に思いましたよ。
歌えなくなったら生きている意味がないと家でブツブツ言っていると
ダーリンが「じゃあ、君の人生って音楽だけ?」
「そうよ!だって、音楽くらいしかまともにやってきてないもん!
じゃあ、俺はどうなるんだ?という顔もされたけど
まあ、コイツの人生はそうなんだろうなぁ、と呆れられながら。
看護師さんから「じゃあ、次に聞かれた時は、ちゃんと旦那さんの事もいわなきゃ!」と。
まあ、そうね。
旦那だけではなく、子供たちの事もよね。
先日娘から
「お母さん、ここ数年の間に、何度もお母さんはもう死ぬんじゃないか、って泣いたんだよ」
と言われたのよね、というと
家族だもの~~~~と。
本当に死ぬんじゃないかと本人も思ったけど
新薬に恵まれたりして
大々的に復活している私はやっぱりダイハード。
神様に愛されているのかもしれない。
その他にがん患者にあるある話で
患者さん自身が4期と末期を間違えていることが多くて
「自分は最終ステージだから末期なんです」というけど
まだ攻撃的な治療が出来る、転移巣の広がりが大きくないのなら
4期です。末期は余命半年を切るとか3か月を切るとかですよ。
それでも、そこから元気に数年生きる人もいらっしゃいます。
私は4期だけど、勿論完治はしないし、がんと共存するだけだけど
まだ十分に自分の人生を楽しもうと思ってます。
そして、抗がん剤治療中だというと「え?そんなにひどい治療を?}とか
「副作用で死ぬ人が多いそうですね」とか色々言われるというと
本当に世間に正しい知識が出回っていない、と看護師さん達も嘆いていました。
一番初めのCEFという抗がん剤(エンドキサン+エピルビン+5Fu)が一番吐くそうですが
投与前、投与日、投与翌日に水を2ℓずつ飲むと吐かないというので実行しました。
めまいはやってきましたが
ちょっとむあっとするくらいで吐かずに済みました。
やはり、抗がん剤投与時は水をしっかり飲むことが大切なようです。
どの抗がん剤でも、水は沢山飲んで
早く血中から不要な不要なものを出さなくてはいけないようです。
がんに引っ付いた薬剤は流れtりしないから。
それに、何度もブログで書きましたが
副作用止めが発達して
本当に楽に過ごせるようになりました。
映画とかドラマに出てくるゲロゲロ吐くようなことは殆どないです。
たまに体に合わない人もいらっしゃるようですが
精神的に「抗がん剤=吐く」とインプットされている方は
何を処方しても吐くそうです。
先入観を持たない方が良いらしいです。
何にせよ
「壮絶ながんとの闘い」というのは
ここ近年では珍しくなってきています。
私は特に元気者のようですが
死ぬまで自分の人生をエンジョイするように医師も看護師さん達も手伝ってくれるわけで
ドラマにあるような
そういうものばかりを想像してはいけないし
メディアもちゃんと共存ライフを楽しんでいる人を取材してほしいものです。
私は勿論、自分の人生を12分に生きようと思っています。
病状は悪化するときの落ち方は段々大きくなりますが
でも、死ぬまで歌っていたいというのが私の夢ですから
出来れば、そうありたいと思います。
ケモ室を出る時に
「また出戻ってくるかもししれませんが、とりあえずお世話になりました。」
看護師さん達も
「お待ちしていませんから。お元気で。」
さあ、ライブ、頑張るぞ!