JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

押淵玲子CD、画像など

CD好評発売中詳細はHPまで
押淵玲子オフィシャルHP

尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

ライブ画像をアップしています

2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

家族の歴史なのか?

2015-01-22 14:50:44 | 日記
連日実家の片付けに追われている。
庭の灯籠と水盤の貰い手が見つかり
ちょっと一安心といったところだが
大物の書道用の紙類の引取がまだなので
これが片付いてくれないと、安心できない。

本当に取りに来てくださるというだけで
無料でお譲りするのだが・・・。

そして、数日かかったのは写真の整理。

整理と言っても分類くらいで
最初は丁寧にしようと思ったけれど
そんなことやってたら終わらない!

だいたい、要るものというのは姉の写真と
姉の娘の写真が主なのだ。
両親にとって私の写真など、どうだっていい。
そして、古い時代の写真くらいかな?

アルバムになっているものだけでも結構な量で
これがすごく重いのだ。

姉に関する写真は大きな箱が1つ
そして、小さめの箱が1つ。
その大きな箱を詰めてトランクルームへ運んでいくだけで
ゼーゼーとひどい息になり
呼吸困難になったので
とにかく、収納する段ボールは少し小さくすることに。
立派なアルバム類を段ボールに詰めると
それだけで60キロ位にはなる。
本当に・・・両親は何もしていかないから・・・。

小さめの段ボールに変えて
それでも私関係のものは1箱になり
後は雑多なもの。
段ボール8箱分。

父は「写真は家族の記録だから」と言って
それを全部拾い集めてトランクルームへ入れておけ、と。
あちこちから出てくる写真。
ちゃんとまとめるのにどれくらい時間がかかると思っているのだ。

そんな作業をしていたら
書道の道具を取りに来たとかで
母がやってきた。
「玲子は泥棒をしてるのか?」
色々大事なものを取っていこうとしていると騒ぎ出す。
認知症だから怒ってもしかたがないけれど
これだけしんどい思いをしている時には、ぶちきれる言葉。

そして、集めたつもりでも仏壇のところなどに
いろんな写真が散らばっていたりする。
それを見つけては
「玲子はこんな大事なものを粗末にしようとしている」となじる。
そんなに大事ならば自分で持っていけば良かったじゃないか。
私はどっさりとしたアルバムの所を整理するのだけでも
もう3日間かかっているのだし
棚の中などを見回して
植物を写しただけのものや
骨董を写しただけのものはこの際、要らないであろうと分別し
「家族の歴史」とやらを拾い集めていたのだ。
それでも、20畳ほどの部屋のあちこちを探しまわり
姉の写真に関しては
祭壇の前にあったアルバムは忘れてはいない。
段ボールに8箱分を詰めてそれを運ぶ作業は
咳のひどい私にとっては辛い作業だし
いらない写真を排除したりするのも結構時間のかかる作業なのだ。

「だから玲子なんかには出来ないって言ったのよ」
「だいたい、家族のことなんか何も思っていないんだから」
「玲子は私を殺そうとしている」
「玲子は泥棒だから警察に言って」
「何もかも玲子が取っていこうとしている」

母は私がゼーゼー言いながら箱を車へ運ぶ後ろをついてまわり
思いつくままに悪態をつく。

父は相変わらず何も言わない。

「お母さんは調子が悪いからねえ・・・」

この人を黙らせてくれ!
私は何度心の中で怒鳴っただろう。

「和子の写真がないじゃないの!」
「私の大事な和子」

そんなに大事なら、自分で持っていけば良かったじゃないか。
姉の写真は先に分別して
一番大きな箱だったから。もうトランクルームに運んだ。
そう言っても、納得しない。
認知症なのだから
そう、わかっていないのだから仕方がない。
了解している。だけど、私は母を許せないのだ。
自分の命を縮めてまで、この家のものを整理しているというのに
この人は・・・昔から何も変わらない。

呼吸困難になって座り込むと
「他人にお金で頼めばいいじゃないか」
と父が言った。
色々分別して整理せよと命じたのは貴方だ!
お金に関してケチケチしているのも貴方だ!
母の書道用の膨大な紙に関しても
「売ったら結構なカネになる」などとけちな発言をしていたじゃないか。
売れるようなものではないのだ。
保存が悪いから。
それに関して、ちょっとでも物をムダにしないように
色々心を配っているのに
一体、私をなんだと思っているのだろう。

私の命など大事ではないのは判っている。
そんなことを期待もしていなかったが
そういう家族の歴史を取っておけ、というのは
何をとっておくというのか。

写真は家族の歴史?

そんなもの?

私はこの家とともに葬り去りたいものが山ほどある。
それを一つ一つ整理している。
父よ、貴方は何も解っていない。
私の思いなど何一つ。

幸せだったのか?

2015-01-18 16:18:36 | 日記
咳がひどくて、あまり外に出られない。
そこで、実家から持ち帰った着物から「薔薇の模様」を探すことに。

確か、何かあったはず。

奮闘すること数時間、やっと見つかった。



15もある衣装ケースをひっくり返して見つけた。

そして、副産物も色々見つかり・・・
今は5月末のライブ衣装の作成より前に
娘と姪に、スカートとパンツを作ってやろう、と。

紬の生地を見つけた。
何かを作りかけて辞めたものと
解いたものと。
この二つで何か作ろう、という事にはなったのだが
その、作りかけのもの。
不思議な状態だった。

祖母の手ではない。

祖母の縫い目はミシンのように細かく
どれも丁寧に縫い付けられている
しかし、この作りかけの紬は
え?というほど荒い縫い目。
稚拙な腕だ。
私の手縫いにも遥かに及ばない。

母が作ったんだな。

それは男物の着物を作りかけていたようだった。
父にではないのは確かだ。
父は一度も着物を着たことがない人だから。
思い当たる男性は居る。
たぶん、あの人のために作ろうと思ったのだ。
それにしても、苦手な裁縫など何を考えていたのだろう?
こんな縫い目では恥ずかしくて着られない。
きっと、それで途中でやめて仕立てた着物をプレゼントしたのろう。

母は何人も恋人が居た。

父はそれを黙認していた。

恋人と言っても相手が独身であることは稀で
たいていはちゃんとした家庭があり
そこの奥様とも面識がある。
後に知ったのだが、「愛人」だということが周囲の人にばれても
人前でベッタリと側にくっついていたらしい。
姉が「恥ずかしいを通り越して、軽蔑する」と言っていた。

恋多き女といえば聞こえは良いが
その家族は大変だった。

自分が誰からでも愛されなければ気の済まない人だった。
自分が自由にできないことを
虐待の言い訳にしていた。
どれらけ有能で、どれだけ美しく、どれだけ殿方に求められていたか。
それなのに、こんな小さな町医者の元に嫁いで
子育てなんかで自分の貴重な時間を取られる。

母は私達姉妹の日常的な世話は殆しなかった。
全てお手伝いさん任せであった。
それなのに、何か気に食わないと「お前たちのせいで!」と
訳のわからぬ怒りのままに
私達を叩いた。

本当に美しい人だったが
その恐さまでもが美しく
赤い唇は血が滴っているようにも見えた。

母はの心には鬼が住み着いていた。

姉と私の朝は真ん前のバス停から定時に家を出ることから始まった。
必ずと言っていいほど、母は間際にヒステリーを起こす。
ランドセルの中身を玄関にぶちまける。
教科書を生ごみの中に突っ込む。
ノートを引き破る。
幼い私は泣きじゃくっていた。
姉は「泣いても仕方ないんだから」と散らばった文具を拾い集め
片っ端からランドセルに入れていく。
「さあ、行くよ」姉に手をひかれ、私達はバスに乗る。
バスから降りる時に姉は汚れた教科書やノートをチリ紙で拭く。
そして、自分のものと私のものとに分けて、学校へ向かう。

父は何故、毎日の悲惨な光景に
何も言わなかったのだろうか?

父の心にも鬼が住み着いていたのだ。

年老いた両親のことで
「それでも、親御さんのことが心配でしょう?」
「施設に入れたことを後悔する日もあるでしょう?」と聞かれる。
私は後悔などしない。
両親のことが心配なのか?
それは、私が先に死んでしまうから
子供達や夫に迷惑をかけないかどうか、ということで心配だ。
自分で稼いだお金で高級な老人ホームに入っているのだ。
財産など全部自分たちで使ってしまえばいい。
私は彼らが死ぬときにはこの世には居ないのだし。

私の心にも鬼が住み着いている。

何食わぬ顔で
両親の我儘に応えながら
色んな世話をしながらも

もしも、私が「鬼」ではなかったなら
音楽など
歌など歌っていなかったかもしれない。

寝こむついでに

2015-01-16 00:24:41 | 日記
先ず、CD 「ANIME JAZZ EARTH」は絶賛発売中です。
メールにてご注文下さい。
もう少し時間の余裕ができたら、ちゃんとサイトも設けます。



正月以来、父からのしつこい電話や
度重なる呼び出し
そして、「施設を出る」と脅しのような言葉
どうしようもない話ばかりで
とうとう体調を崩してしまった。

最近、私は打たれ弱い。

そんな中でも魔女会の新年会もあったりしたが
全体的な体調は下降線。

咳が止まらない。

時としてゲホゲホとひどい咳もあるが
だいたいケホケホ位の軽いものが
ずっと続く感じ。
父の電話に出ない。
呼び出しに出ない、という作戦に出ようと思っていたのが
本当に体調を崩して、家でぼーっとしていたり
寝込んでいる時間が多くなってしまった。

そんな間に
今年のライブの構想を練ってみたりして・・・

1週間くらい前の西日本新聞で「鬼」の話が載っていた。
結構ライフワークとして「鬼」を追っている人もいる。
「僕のお父さんは桃太郎という人に殺されました」という言葉が話題になっったが
立場が変われば、鬼と善人も変わる。
鬼をテーマにイラストを描いている人の話があったが
この人の捉える鬼は戦争を起こしたり、環境を破壊したり
そういった少し社会的に大きな問題。

私は一人一人の人間の心に潜む「鬼」を追っていきたいと思う。
何故「鬼」となるほどまでになったのか
「鬼」の心とは何処から生まれてくるのか
私自身の中に住み着いた「鬼」を見つめて
今年のライブは花をモチーフに、追求してみたいと思う。

4月3日のライブの題は「赤い桜」
副題は「不思議をあげる」
これは五木寛之の短編小説を取り上げて
その中の曲や、それをイメージした曲で構成。
人間の内なる「弱さ」や「邪気」を追ってみようかと思う。
やはり、ドラムレスで渋くやろう。
人数が少ないから出来ることというのもある。
とても不思議な空間を作ってみたい。

5月30日のライブは「薔薇の名前」
これは有名な宗教サスペンスの物語だが
副題はまだ決定していない。
実体と名称、道化の問題
二つのテーマがある物語なのだが
これがなかなか手強い分厚い本で、まだ読み終わっていない。



もう少し熟読してから副題を決めるが
やはり、歌物なので「You Don't Know What Love Is」として
愛の本質もあなたは知らないではないか
ピアフの「薔薇色の人生」も歌ってみたい。
主には「愛の本質」みたいなものを追いながら
愛の為に「鬼」ともなる自分を表現していきたいと思う。

7月7日は恒例の七夕ライブだが
題が「蓮の花弁」
「蜘蛛の糸」をイメージして副題は「愚かなりし我が心」
人間の愚かさを題材にして
織姫と彦星の恋心の愚かさ
ダメだと解っていても、惹かれていく心
そういう哀しい「鬼」を追いたいと思う。

そして、9月には「彼岸花」というライブをやりたい。
これは2月の検査が終わってから会場等決めようと思っている。
何しろ、悪変の可能性も大なので
今後の治療如何でこんなにライブを沢山やれるのか、と。
しかし、先日私のライブによくいらしてくださるお客様が亡くなり
ここ数年、色んな方が亡くなられた事もあり
「手招きしたら
戻っておいで
時よ」
ということで、その方々がよくリクエストなさっていた曲と
人を思うという気持ちをこめて
彼岸の後くらいにライブをやりたいと思っている。

まあ、そんなこんなで
ここ数日の間、色んな事を考えていたので
鬼についての考察として
明日も元気であれば、更新をします。

あけましておめでとうございます

2015-01-03 14:27:07 | 日記
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は両親が入った新しい施設での正月でした。
「正月」というか
新年のあいさつと、お年玉のやりとりというか・・・
私の家族と両親というメンバーですが。

父にとっては「施設で」というのに多少抵抗があったようで
「お前のところでするのか?」と
大晦日になってブツブツ言い出しましたが・・・。
我が家は自宅が2階で
いずれ、クリニックだった1階をリフォームして住むようになるのですが
それまでは急な階段を登らなくてはならないので
老人二人は十数年上へ登ってきてはいないし
無理。

誰かが2人を2階まで抱えるのか?

しばらく我慢してもらわねば。

それでも、両親の部屋の隣のダイニングルームを使わせて頂いて
佳いお正月でした。





そして、家では久しぶりに家族全員揃い、水炊き。
元旦の夜はすき焼きが多かったのですが
お節でお腹いっぱいになっているし
まあ、鶏肉くらいのほうが・・・と。
いやいや、それでも結構食べました。

初夢は
私の親友の女性が結婚式をするという・・・
摩訶不思議な夢でした。

何も予定のない正月も良いものです。
といっても、ちょこちょこ出かけて
あれこれ動きまわり
まあ、色々。

父は相変わらずちょっとした事で呼び出します。

今日も昨日の夜から熱が37度1分あるとか・・・
微熱じゃないですか。
そして、朝には37度3分になって、もう死にそうなのに電話に出ない、と。
電話の設定を出かけた時のままにしていたから
そういう時だってあるのよ。
そして、施設の人に言わずに
「ここは何もしてくれない」とぼやく。
呼び出しボタンを押せば、誰か来るはずですよ。
でも、ボタンを押して、即来ないと「対応が悪い」とか。
そして、病院ではないのだから、医者は隣の病院へかかりに行かないと駄目だし
隣は救急対応だっけ?
介護施設はどこでも医師が常駐しているわけではない。
たま~にやってくるだけ。
老人だからと言って病院へ入院できる時代はとっくに終わっているのですよ。

そして、うちは開業をやめているので
私用の肺炎がひどくなった時とかの「お守り薬」程度の抗生物質くらいしか無いのに
それを持ってこい!だと。
しかも、すぐに持ってこないと自分は早死する!と。

私は年末から具合がイマイチなのですよ。
そこへ持ってきて、風邪気味の人のところへ即来い!と?
娘の命なんてどうだっていいんだな、と
今年初めから思い知らされます。

施設の利用の仕方をちゃんと覚えていただかなくては!!

ちょっと冷たいようだけど
呼び出しには「具合が本当に悪い」ということで
応えないようにしようかと思っています。
(いや、実際咳は止まらんし、胸は痛いし具合は悪いんだが)

ああ、年の始から愚痴ってしまった。。。

段々病状も怪しくなるかもしれないので
今年はクールなライブをジャンジャンお届けいたします!!