2月に「菜の花」は早いのでは?
という質問を数件いただきましたので。
菜の花はおっしゃるとおり3月くらいです。
ただ、新暦にするとその時期で
旧暦だと2月になり
節分も2月になっていますから。
同じように桃の節句、3月3日も
桃の季節は桜とほぼ同時期で4月くらいなのですが
旧暦の日をそのまま取り入れたので
3月になって、桃は咲いていない時期となっています。
今回のライブ
12月中旬頃にお店に空いている日を尋ねたら
2月8日が空いている、ということで
急遽ライブをしようということになりました。
例年だと4月くらいにライブなのですが
4月の頭には二人目の孫ができる予定で
こちらも私のできることは少ないのですが
多少はお手伝いでも、と思う事も有り
また、お宮参りなんかもあったり
同時期にANIME-JAZZのレコーディングもありますから
そんなに何でもかんでも出来ない、と。
空いているのなら、この日にライブをしたら
あとはじっくりいろんな仕事ができるかな?など
そういう事情で日程を決めました。
2月の初めですから
これは数年前に不消化だった「菜の花の花の鬼」を
もう一度じっくりやってみようではないか!
鬼の話は他の店ではなかなか難しかったのです。
福岡にジャズハウスは数軒あり
だいたい主だったところでは年に1度くらいは
ちゃんとライブを開いているのですが
やはり、店のキャパ、店の持つカラー、店の好きなもの、と。
そこらへんを間違えると「不消化」になってしまいます。
私は全体としてどういう見せ方をするのか、を主に考えます。
だから、同じ企画を他の店ではやれないのです。
NEW COMBO は不思議な空間です。
ですから、芝居と一緒のライブをやったり
大変クールなライブをやったり、というのに適しています。
毎年7月7日にやる「七夕ライブ」はJUMP HOUSEという
とても小さいですが、大人のジャズのお店でやります。
七夕といってもキャッキャとしないカラーが作れるので。
ほかのお店は、「正しいジャズハウス」(笑)だったり
とても綺麗なジャズクラブとしての格を持っているところであったり
色々あります。その店に合ったものを考えなくては
お客様も集まりませんし
喜んでいただけません。
NEW COMBOの不思議空間を利用して「菜の花の花の鬼」
うん、なかなかいいものができるのではないか?
と確信しております。
また、メンバーも賑やかなメンバーではなく
渋い、しかし、どこか鋭く光る個性を持ったベーシスト
それに若く色んなものに果敢に挑むピアニスト
今回はドラムレスです。
賑やかにしたくなかったので。
どちらも「音色」にこだわりのあるミュージシャンです。
きっと、素敵なライブになります。
また、何故題名に何故「花」が重なるのか、というと
「菜の花」という花だからです。
これが桜だと「桜の花の鬼」になります。
でも、花が二つ重なることによって
不思議感が倍になり、何だろう?と。
そう、何だろう?と思ってきてくださらなくては
不思議を楽しみにしてきてくださらなくては
楽しめません。
ライブは曲の羅列ではありません。
ライブ全体として「何か」を伝えていくものだと
私はそのように思っています。
「自分」をアピールするのであればストーリーを追うことはないのですが
そんなに毎回「自分」がテーマで面白いのか?
そんなに自分大好きなのか?
やはり、テーマを絞って
ストーリーに沿って曲を進める方が理解度が高いような気がします。
ライブはジャズファンのお客様だけではないのです。
いろんなお客様がいらして
基本的に英語の歌が中心ですから
母国語ではない歌を心に響かせるためには
何らかの演出が必要ではないのか
そういう事で「企画ライブ」という形をとっております。
面倒くさいことを言うやつだと思われる方がいらっしゃいますが
そのためにあれこれ調べ物をして
ライブ中のおしゃべりで「豆知識」のようなことを話すと
なるほどね、そういうことだったのか、と。
「いやぁ、よくわかったよ」と仰ってくださいます。
今回のライブ、久々とても渋いストーリー。
とても切ない物語です。
是非、皆様、いらしてくださいね。