JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

押淵玲子CD、画像など

CD好評発売中詳細はHPまで
押淵玲子オフィシャルHP

尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

ライブ画像をアップしています

2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

小林麻央さんが亡くなりました

2017-06-25 18:52:50 | 日記
最初の報道の時から
お若いし、かなり悪いのではないかと思っていましたが
小林麻央さんがお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りいたします。

私たち、末期がんの患者にとっては
近い将来、訪れる「死」です。
私はまだもう少し世にはばかるつもりでおりますが
ここの所、ものすごく早く体力が弱ってきているので
何だか、もう少しなのかなぁ、と思いだしたところです。

自分の葬式を企画できないってのは残念だな、なんて思っている私。
人生最後のステージですよ。
そんなアホな事を考えていたら呆れられるかもしれないけれど
BGMは大事な所は指定したいところです。
特に、ダ~リンは口下手なので
無宗教の場合、結構長く本人の紹介とか病状の説明とか、
色々話さなくてはならないけれど
○○年の闘病でした、くらいで済ませようとしている。。。
病名さえ言わなくて良いくらいに思っているし

そこで、写真の整理がてら
喪主の挨拶で流れるBGMと軽い画像を考えてみました。

without you JAZZ SINGER Reiko Oshibuchi 押淵玲子


ここ数日というか、数週間
父のおかげでとても大変で
振り回されて、どんどん体調が悪くなり
ストレスでがんが悪化してる?てな感じでした。

父は困ったもの。

私が悪化しているから、入院して検査をすると聞くと
自分も大腸がんの末期なのだと騒ぎだし
大きな病院で検査して、治療を受けなければ!と。
もう95歳なので
手術とかはしないと思うというと俄然怒り出して
あと20年生きられない、とか。
20年生きたら、あなたは何歳?
「どうせそれから残った財産はお前にやるんだからな!」
というけれど
私はここ数年が勝負で
先に死にますから、ご自分で全部使ってください。
お金ごとお墓に入れますか?
ってな不毛なやり取りを毎日電話で何回となくして
施設に来いと言われ
そうなると、午前中に飲む薬が飲めなくなるので断ると怒る。。。
車の運転が出来なくなるのですよ。
私だけでは連れて行けないから
やはり補助の人が必要で、別料金がかかることは同じ。
だから、施設の人に言って
施設から色々手配してもらって
大きな病院で治療を受けたいのであれば
そうして下さい、と言う。

何度も繰り返すやりとり。

「お前は冷たい」というけれど
私は私の治療があり、大変なのですよ。
そして、残り少ない時間を家族と旅行に行ったり
何か食べに行ったり
BBQしたり、色んな事をして過ごしたいわけですよ。
残念ながらあなた達とはそういう思い出はありませんが。

母が認知症で色んな事をすべて忘れているけれど
それで幸せそうにしているからいいじゃない。
それをみっともないとか
「愛子は馬鹿になってしまった」とか
「馬鹿」と言う言葉は使わないでほしいのよね。
馬鹿ではないんだから。
時々難しい言葉も使えたりもするのだから。

そして、昨日の朝

「便秘が解消したら、腹部の痛みは無くなったから、病院はキャンセルしたい」と

なんだと~~~~~~!

隣の病院の主治医の先生から紹介状も書いてもらい
色々無理を言ってやっと某病院での入院検査をしてもらうことになったのに
今頃「治った」だと?

以前も5回くらいそういう事がありましたよね。

施設に入ってからも過去に2回はありましたよね。
1階は夜中に救急に行って私はたんまり怒られました。
夜中の救急に普通の症状の患者さんを連れてくるな、と。
それはそうでしょう。
救急指定病院だから、次から次に重症の患者さんが運ばれてくるのです。
「認知症なので、言っても納得しないのです」と言い訳しましたが
それを止めるのが介護者の役目でしょう!とか。
まあ、普通そう仰いますが
私の立場になったら、そんなに簡単にはいかないのですよ先生。

まあ、そんなこんなに疲れ果てている所に
小林麻央さんの訃報。

海老蔵さんの記者会見に号泣しました。

ダ~リンは同じニュースを見て一言も喋りませんでした。
声が震えてしまうから。
翌日には「本当に悲しい以外の言葉はないんだよ」と言ってました。
クールダウンすると色々話せるものです。
私も今日まではブログに色々書いても。。。とか。

私のブログもそうですが
ブログは不特定多数の読者がいて
私の場合はあまりコメントがなく
従って、嫌なコメントもなく何年も続けています。
しかし、ちょっと有名な人とか
特にアメーバブログなどでは簡単にスポンサー付きを設定できたりするので
「金儲けのためだ」とか非難されたり
麻央さんも「病気は嘘だ」「自作自演だ」などなどの誹謗中傷の的となったり
その他、考えられないほど酷い批判をしている人もいました。
他人の非難しかしない人たちですね。
人の言葉を何一つ信じない
素人新聞記者のような、素人週刊誌記者のような人達。
「裏を取らないと信用できない」とかいうけれど
どうやって裏を取るの?

以前、新聞記者で1名だけ
「押淵さんの病気が本当なのか、裏を取ります」と言った方がいましたが
え?と思ってしまいました。
取材に来た時点で色々調べてこなかったのですか?
しかも、先輩記者が何度か記事にしているし
乳がんだってことも信じないところから今から取材ですか?
まあ、その方とはそれまでの付き合いでしたが。

色々言われるのは、外に向けて発信する職業だから
多少は仕方のないことで
気になりますが、ある程度は仕方のない事。

私もさんざん言われています。
乳がんは嘘だろうから始まり
病気でもないのに抗がん剤を打ったらしいとか(そんなことできんよ!)
客を呼ぶための偽装で乳がんと言う話らしいとか
末期とかいうけど、元気そうだから大ウソだ。
もっと可哀想な人がいっぱいいるのに
なんであいつだけメディアに露出するんだ!
早く死んでしまえ!

まあ、色々メールでやってくる事もあるし
人のうわさで聞く事もあるし
肺の状態が悪いのだと言っているのに
私の鼻先に煙草の煙を吹きかけたり。

色んな嫌な事はあるのだけれど

だけど、やはり、こういう症状の人もいるんだな
これくらいなら、こういうことくらいまでできるのかな?
色んな治療があり、実はいろんな選択肢があるんだ。
自分の生き方を優先していいんだ。
数値に一喜一憂する事もないかもしれない。
ソフトランディングというか
痛みのコントロールや、咳、呼吸のコントロールを早くから初めて
苦痛のない闘病生活を送れる。

などなどの事を、私なりに発信し
また、シンガーとして色々思う事や
親の介護について
自分の人生について(虐待についてとか)
同じような体験を持つ人は色々探し回るわけで
(私もそうです)
そういう人の目に止まれば、それで善しとしようと。

そんな風に思いながら
明日、CT検査
翌日結果を聞いて、治療が決まります。
さて、そろそろ内職物の用意をしようか。
入院って暇だから。

残念なお知らせ

2017-06-17 09:31:18 | 日記
先日、やっと七夕ライブの告知をしたばかりですが
この1週間で病状が急激に下降して
声が出な事態となり
また、呼吸困難で倒れるほどの状態となりました。

このままでは満足な歌が歌えない。

3週間で声を取り戻すことは出来ないであろう。

色々悩み
また、ありとあらゆる手段で
喉の回復を試みましたが
基本的に肺門リンパのがん細胞が悪さをしていることに変わりはなく
ライブ終了を待って次なる治療をと思っていましたが
もう一度
ちゃんと滑らかな、ソウルフルな歌声を取り戻すために
新たな治療に入ろうと思います。

つきましては

今年の七夕ライブは中止と決断いたしました。

ご予定にされて頂いたお客様には
誠に申し訳ございません。
ミッシェル・ルグランの曲を中心に
オリジナルアレンジをした曲もありましたが
体調が戻りましたら
また、バリっとライブをいたしますので
どうぞ、今しばらくお待ちくださいませ。

もう何回か歌えない状態に陥り
その度に不死鳥を飛ばしておりましたが
まだ、不死鳥がいるのではないか、と
甘い考えでおります。

歌えない押淵玲子なんて考えられない!

昨年のLAST ANIME JAZZが人生最後の大きなライブになるかも
そう思うと
もっと練習するのだった
完璧に曲を練るのだった
体調不良を理由にせずに、もっと努力すべきだった
脳転移など気にせずに死ぬ気で頑張るのだった
などなど、後悔ばかりです。

しかし、私たちはクォリティの高いステージで
お客様からギャラを頂き
楽しんでいただいております。
「引き際」をちゃんと考えねばならない事も
十分理解しております。

もし、声が戻らない場合は
二度と皆様の前で歌う事もないかと思いますが
必ず、戻って、私の十八番である
When A Man Loves A Womanを最後のステージで
高らかに歌いたいと思っております。

短ければ2~3年後には荼毘に付される身でございますが
焼き場に行くときはこの歌で送られたい。
だけど、スタジオでちゃんと録音した音源はない。
(バンドで、ということ。弾き語りならあるけどね)
これは、ちゃんと葬式用のCDを最後に作らねば!!
その為には再度歌う声を取り戻さねば!

少し残念ではありますが
落胆はしておりません。

まだ がんと闘えると思っております。

変わらず、皆様には応援をよろしくお願いいたします。

今回のライブ、本当にごめんなさい。
歌えないけれど
お出かけは出来ますので(ある程度)
どこかでお会いしたら、気軽に声をかけて下さい。
(禁煙に限りますが)


when a man loves a woman JAZZ SINGER Reiko Oshibuchi 押淵玲子

七夕ライブ

2017-06-12 16:27:53 | 日記
毎年恒例の七夕ライブです。

今回はミッシェル・ルグランの曲を中心にした
映画音楽です。

私の世代は様々な映画音楽を聞いていました。
今のような、バンドに映画の音楽を依頼するというようなものではなく
作曲者が「この映画はこのメロディだぞ!」という音楽を作る。
そんな時代でした。

後にラウンジ仕事を長いことするわけですが
その時にはこのずっと聞いていた映画音楽
気に入ってピアノで弾いたりしていた映画音楽が
大変役に立ちました。

そのまま、曲を演奏するというのも面白くないので
今回は数曲「え?」というアレンジをいたしました。
ライブですから!
起承転結も大事ですから!

何がそんな派手なアレンジになったのか
こうご期待です!!



どうぞ、みなさま、いらしてくださいね。


診察、そして血液検査

2017-06-09 16:03:04 | 日記
今日は乳腺の診察日。

緩和ケアと交互位になるように
どちらかの間で具合が悪くなっても
取りこぼしのないように日程を調整しているのですが
先日の緩和ケアでは
一般症状の悪化をどうやってうまく薬を飲んで過ごすか、と
そういう相談が主で
最近は先生の助言もあり
上手に薬を飲んで、何とか夜に眠れるようになりました。

どの時点で睡眠薬やレスキューの痛み止めを飲むのか
やっと掴んできたような気がします。
痛み止めというか
私の場合は咳を止める為ですね。

そして、大元の乳がんの方ですが

ずっと悪化傾向です。
残念ながら。
というか、10年経ったので、そういうものです。
調子が悪いのは気のせいではないので
そうなのでしょう。

長年、腫瘍マーカーには反応しないタイプだったのですが
ここの所は素直に反応している感じでしょうか。
3月からの数値の変化ですが

腫瘍マーカーCEA(<5.0)
5.02→5.12→6.86→8.05
腫瘍マーカーCA-15(<25.0)
13.71→16.10→21.01→28.38

今日の結果では二つとも、正常値より高い、と言うことになりました。

これで、次の薬に変わるのですが
次に予定している薬は口内炎が出来るそうで
それは、7月にライブを予定しているので
今、出来ては困るのですよ。
本当はすぐに変えた方が良いだろうし
声が出にくいという事を改善するためにも
その方が良いかも、なのだけど
口内炎が出来ても、歌えなくなるので
どちらを取るのか?

やはり、口内炎のない方で!

そうでないと、英語の歌ですからね
ネイティブではないので
支障が出過ぎる。

まあ、想像はしていたし
もう、終末期に入って行くんだろうな、という覚悟は多少できているし
そういう事を念頭に置いて
色んな活動をしなくては、と思っているので
粛々と過ごしていかなくては、と思っています。

七夕ライブのフライヤーも出来ましたが
明日にでもアップしようと思っています。

ずっとさぼっていたので

2017-06-07 21:57:56 | 日記
本当にブログの更新をずっとさぼっていたので
色んな出来事がすっ飛んでいるのですが
先日、6月5日に私は闘病10年目でした。

ダ~リンの誕生日の翌日にがん宣告で
丁度還暦のお祝いの翌日だったんですが
私はとんでもないプレゼントをしてしまいました。

10年生きましたが
最近は乳がんではなくても
10年生存率はとても上がっているので
「通過点」のような感じですね。

しかし、まだ、早期から中期の発見でない方々は
とても大変な闘病生活をしていらっしゃり
大変胸が痛みます。

私自身、もっと早く発見出来たら
早期発見であれば、今、末期を迎える事もなく
緩解状態であったと思います。
10年生きたところで、私の寿命はあと数年だと思いますが。

10年の間には「もうダメかも」と思うことは何度もあり
手術も色々含めて大きなものが3回。
抗がん剤治療は3回
放射線治療は2回
脱毛生活は4回でしたね。
髪はもう復活しない感じです。

ここにきて、腫瘍マーカーがじりじりと上昇しています。
そんなに大きな変化ではないけれど
1月からずっと見ていくと
確実に上昇していて
一般症状も良くありません。

大丈夫なのか?

不安はものすごくあるけれど
どのみち、そんなに長い人生が用意されているわけではないので
終活はしっかりやっておかねば!です。
自分の集大成を、と思っていますが
着手するのが少し遅かったようです。
このままでは、多分フェイドアウトになってしまうのでは、
と思っています。

そんな今日この頃で
誰とも会わない、誰とも話さない日々なので
ついつい色々考えこんでしまって
先日、某テレビ局のディレクターに言われた言葉がとても引っかかります。

「へえ、10年闘病って長生きしてるじゃありませんか?
十分でしょ。10年も生きれば。」

そうなんでしょうね。
普通の人から見れば、がん発覚からあっさりとなくなってしまう芸能人の方も多いし
10年も生きれば長生きしてるし
いつ死んでもいいじゃないかと思うのでしょうね。

また、テレビのインタビューで
「(芸能人の)○○さんは大腸がんで大変ですよね。
まあ、一般人の人は普通に死ねばいいから、どうだって良いですけどね」と
芸能人は可愛そうだけど、普通の人は別に可哀想でも何でもない、みたいな
そういう発言をする人が数人いて
ああ、普通の人はさっさと死ねばいいと皆さん思うのかな?と
とても嫌な感じで観ていました。

10年。。。。。
そろそろ死んでも良いんじゃない?とみられているのか?
引き籠り生活の私はとても凹みます。