JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

押淵玲子CD、画像など

CD好評発売中詳細はHPまで
押淵玲子オフィシャルHP

尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

ライブ画像をアップしています

2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

異形のもの

2016-08-31 10:26:43 | 日記
私は今超個性的な髪型にしている。

2度目の抗がん剤での脱毛は
全然回復力がなく
髪が伸びてくれるのが大変遅い。

もちろん、髪の本数も半分量くらいしか生えてくれない。
だけど、ウィッグをずっと被るというのも
これはこれで面倒だし
肌が弱いので、すぐに痒くなってしまい
長時間つけておくことは無理。
それで、少ないけれど、金髪にして
超個性的な髪形という事で
脱ヅラデビューしてしまった。

本来はちょっとくしゃくしゃとして
今どき男子のような感じにするのだが
色々な所で笑われるので、ここ1週間くらいはこんな感じに



まあ、それでも個性的というか
普通の人達には「異形のもの」に見えるのは確かだ。

私はシンガーだし
会社等に勤めているわけではなく
そもそも自由な時間で働いているので
こういう超個性的な髪形も多少許されるのだが
「許されている」と思っていたのは間違いだった。

最近はこの頭の説明をしなくては
指をさして笑われたり
非難されたり
結構散々な目に合ってしまう。

「おねえみたい」
「なんか変な人」
「女のくせにハゲかよ!」
「不細工!」
「ブスのくせに」

などなど、本当にむかつくことを大声で言われ
ステージが台無しになる事もある。
場を面白おかしくするために、そういうヤジを放って
指をさして笑われる。
それも50は過ぎた人達の集団に。
女性も大声で笑っていることもある。

私にとっても大変嫌な雰囲気になってしまうが
まあ、そこはその場をクールダウンさせねばなので
乳がんなのだ、最終ステージである4期なのだ
抗がん剤治療も2度目で、1年近くだったのだ
それで、時々座ったりするがごめんなさいとか
あれこれ色々、笑いに対して失礼のない程度に
自分の説明をする。

大した時間のかかることではない。
1曲歌っている間に笑われて
これでは悲しい歌や、とても深い意味のある歌など
ちゃんと聴いてくれる環境にならないので
静かにさせるだけ。

ステージが始まって10~15分程度の出来事。

あとは、私のペースで
泣いたり笑ったり
感動的な歌では、ちゃんとそういう反応が返ってくるようになる。

だから、あえて、笑う人達をどうこういう事もないと思うかもしれないが

「指をさして笑う」というのはとても頭にくる。

頭がこの通りなのと、太っているから
そういう「不細工」には何を言ってもいいとか
そういうテレビの芸人さん達に対する態度が普通だと思っているのだろうか?

私は歌を歌うことでお金をもらっているが
容姿の醜さを笑いのネタにしてお金をもらっているわけではない。

こういう容姿でも、最終的には自分の世界に引き込めるし
ライブが終わると泣きながら
「感動しました」と言って握手を求められることも多い。
容姿など関係ない。
最終的にはそれが理解できるのに
何故、受けを狙ってそういう「いじり」的な事をするのだろうか。
生活すべてのステージがお笑いの場ではないのだ。

私はたまたまこういう職業だから
挽回することも出来るが
一般的な患者さん達だったらどうする?
笑いものにしてよいのか?

今やがんは医療の発達でかなり長期間共存できるものとなった。
生きているし、生活できるし、人生を楽しむ時間も出来る
もちろん、仕事も出来る。
しかし、それなりの副作用はあるわけで
それが表面に出ている人を笑ってはいけないのではないか。

また、そうやって笑う人達は障碍者に対してもそういう態度なんじゃないだろうか。
手が不自由だから
足が不自由だから
目が見えない
声を発することが出来ない などなど
笑うことではない。
身体が不自由でも大変長い期間訓練をして何とか外に出ているのだ。
そして、知的障碍者も「生きている意味」はあるのだ。
だって、人間なのだから。
生きているだけで価値のある存在なのだ。

普通になった「お笑い」の日常生活。
そういうことえ傷つく人間は少なからずいる。

自分が反対ン立場になった時の事をが考えない
きっと想像力に賭ける人間が多いんだな。

痛みと痒さと喘息の日々

2016-08-22 13:12:15 | 日記
ずっとテレビで観戦しながら
首をホットパックで温めたり
お湯に腕をつけたり・・・
腕の痛みは一向に治らず
ピアノも弾けないので
イライラを貯めて
ガンガンと動かない指を無理無理動かして
結局、もっと悪化させてしまうという
何とも情けない日々です。

スポーツ選手が故障して
少しずつリハビリをして行く感じでしょうか。

しかし、私の指は一体動くようになるのか
とても不安な所です。
動かなければ、デモ演を作ることが出来ないのです。
となると、どういうアレンジなのか分からないし
コーラスもリードを録音できない
なので、サバダバを録音できない状況に陥っています。

焦ります!!!!

そして、嫌味のように蕁麻疹が・・・

おそらく、きっかけは薬を変えたことです。
何となくおかしいな、と思い始めて
ぶわ~~~っと蕁麻疹が出て
接触性皮膚炎と言う感じの
下着のレース部分が当たるところが主に痒かったり
まあ、全身何処かしこ痒かったのですが
2~3日でかゆみが変わった感じというのでしょうか。

私はアトピーなので、何かのきっかけで
ほんのちょっとしたことから
どわーっと湿疹ができたりするわけです。

夏によく履いているちょっとフィットしたパンツ
あれも汗を貯めるからダメなんじゃないか、と
急いで涼しげな生地でどろんとしたスカートと
ドヨンとしたパンツを作って履いています。

何日も抜けないのは薬疹じゃない
そうなんですが
薬がきっかけなんですよ。

とにかく痒い。

痒くて眠れないと
睡眠不足でさらに痒い。

喘息も参戦し
最悪という感じ。

痛みと痒さと咳と・・・

まあ、そんなゼホゼホボリボリジーーーーン
というツクツクホウシのような状態で
孫の幼稚園グッズなど作り
なかなか進まないPC楽譜入力作業などもしつつ
オリンピックを見ておりました。

やっぱり、一生懸命はかっこいい。
必死で何かを追っている姿は素晴らしい。
大きな感動を呼べるような
そんなステージを私もしたいと思ったりしています。

それにしても、指が痺れて色んな事に時間のかかる事よ。
ああ、イライラ。
ダメだ、イライラは痒さを誘うんだった。
平常心は意外と難しい。

札幌へ行っていました。その5

2016-08-06 17:19:34 | 日記
<スージーさんとドライブ編>
注:カッコ内()は私の心の声です。

6時ごろホテルへ迎えに行くよ~と電話があり
ロビーに降りると、スージーさんのお友達Y子さんが。
あら、一緒に行くのね、と会話をして
スージーさんの到着を待つ。

(あ、車が変わっている)
スージーさんが「暫くかかるからね~」と一言。出発!!

スージーさんはずっと少し大きめの車に乗っていらしたけれど
今度の車は少し小さめ。
私もそうだけど、目に自信が持てなくなると小さい車の方が運転しやすい。

以前は結構スイスイと飛ばしていく運転だったけど
スージーさんは安全運転というか
ずーーーーーーっと時速40キロくらいで走る。
そして、色んな話をするのだが、運転しているのに相手の方を向くのだ。
(あの、危ないですから、後ろを向かないで)
でも、堂々と走る。
これは彼女の歌と同じ感じ。

でもね

(あ、スージーさん車線またいでます)
2車線の所では堂々と車線をまたいで「えーっとねぇ、こっちなんだわ」とか。
「あ、ここを右なんだわ」と。
すんなり左の車線に入ると、どんどん追い越されていく。
そうだろうなぁ。。。だって40キロだもん。

片側1車線の所でもスージーさんはマイペース。
うーーーむ、この堂々としたところは少し見習わねば。
でも、ちょっと気になって体をずらしサイドミラーで後ろを確認すると
ずーーーっと連なっている。。。
。。。。。。。。。。。。。
でも、安全だからいいか。

お店の近くの銀行の駐車場へ入れる。
ゲートは通過したのに空きスペースがない。
1台、図体の大きいSUVが停め方が下手で、自分のスペースから完全にはみ出しているから
空いている所が滅茶小さくなっているのだ。
でも、どこに停めようか、と言う話になり
その小さくなったスペースに停めようと。
「いえ、スージーさん!これは入りませんよ」
「この車は小さいから大丈夫」
「いえ、ドアも開けられない状態でなら停められるけれど
お互いに入れる時か出す時にガツンっていきます!」
私にしては珍しく結構主張。
ここに停めていいのかなぁ、という所に停めようかという話になっていたところ
子供の送り迎えの親子が二組やってきた。
「あ!あの車出るね。あら、その横もだわ。」
(よかった。よかった。無理無理停めなくて)

そこから1ブロックの所にお店があるのだが
Y子さんは先日足を痛めたばかり。
スージーさんは元気に速足だ。
「押淵さん、大丈夫かい?」
「私は大丈夫です。あの、Y子さん、大丈夫?」
そんな会話を2~3回してお店に到着。
(あ・・・・エアコンがない・・・・)

美味しい料理を食べ乍ら、色んな話をした。
手が不自由なので、なかなか身が取れないものは
スージーさんが取ってくれた。
腕がどうのこうのと説明していると固まっている左肩を押して
「えー?何だか鉄板が入っているみたいに堅くなってる!」と
スージーさん、暫くマッサージ。
「往きの飛行機も夏休みで子供がいっぱいで休めなかったし
札幌で何処へも遊びに行っていないから
帰りの飛行機は贅沢してプレミアクラスに変えてもらおうと思う」
「ああ、それが良いわ。こんなに硬くなってるって知らなかったよ」

そして、とってもお腹いっぱいになって帰り
スージーさんが飛行場まで送ってくれると言われた。

さて、出発の朝。
荷物もまとめて、ちょっと重いけれどPCは持ち込みで小さなコロコロへ。
スージーさんの車に乗って、いざ、千歳へ!!

うーん、昨日と同じく堂々とマイペースなスージーさん。
(あのぉ~・・・車線をずっとまたいで走っています・・・・)
走りながら「これ、食べなさい」とサンドイッチとジュース。
本当にお母さんみたいだ。
「飛行場で時間があるけど、大丈夫かい・」
「はい。プレミアクラスに変えて貰うし、調べたらVISAの待合室があるから、そこで休めます。」
「そうかい、じゃあ、飛行場まででいいね?」
「はい、有難うございます。」
(会話中もこちらを見つめるから、スージーさん!前!前!・・・)

途中、ガソリンもいれて
千歳へひた走る。
だいたい片側1車線の道が多いから、またサイドミラーで確認。
うーん。。。軍団を引き連れてる感じ。
たぶん、このずっと後ろの方では渋滞かも。
きっとこの道は制限速度40キロだろうけど、空いているから対向車もまあまあ飛ばしてるし。
これって福岡だったらクラクション鳴らされるけど
やっぱり、のんびり行く人もいるよなぁって思えるんだろうなぁ。

途中高速へ入る。
結構すんなりと走行車線へ入り、少しは飛ばすスージーさん。
色んな話をしていると
「あ!間違えた!」と。
「さっきの出口で降りるんだった!」
あらぁ、どうしよう、とじわっと速度を落とし左へ少し寄っていく。
(あ、スージーさんもしかしてUターンしようと思ってる?)
「あの、Uターンは出来ませんよ。。。」
「うん。わかってるよぉ~。」
不安な会話。
「次の出口でどうすればいいか聞けばいいのさ」
そんな話をしつつ道はどんどん山の中へ。
全然出口がない。

スージーさんもちょっと不安なのか会話が少なめに。
(時間は十分ありますからねぇ)
「なかなか出口がないねぇ。苫小牧へ向かってるんだよ」
「ああ、そうなんですね。
支笏湖へ去年行ったとき、延々走っているけどまだずっと千歳でしたから、
千歳と言ってもすごく広いんだなぁ、と思いました」
何だか不安から会話をそらさねば、とちょっと焦る私。
「そう言えば、熊本はどこでやるんですか?熊本市内ですか?」
「わかんないのよ。Sさんに任せてるから。
そう言えば、昨日のライブで言ってた子は何処なんだい?」
「八代ですが、家が住めない状態なので、菊池にいると思います」
Rちゃんは頑張り屋さんで、車中泊をしている被災者なのに
どこの道路が通れますとか、どこで食べ物や水がもらえるとか
色んな情報を発信して、とても素直な良い子なんです。
近くなら、是非、会ってほしいと思っている所。
「阿蘇神社にチャリティの収益を届けようと思ってるんだけどね」
「あ~~~・・・・道がどこが通れるか地元で聞かないとダメですよね~~」
そんな話が色々出来るくらい遠くまで。。。
やっと大きな高速出口。苫小牧東。

スージーさんはETCではない出口で
「千歳に行こうと思って出口を間違えました」と。
やはり、そういう人のためにUターンというか
反対車線へ行ける方法があるんだ。

右の細い道を300メートルくらい走って
中央分離帯がと切れたところから右に行けば反対方向になるから
またインターへ向かい、チケットは取らずに
ゲートを出る時にカードを挿入してください、と。

言われたとおりに走ると
「あ!、そこじゃないですか?右に入るところ!」
「え?あんな小さいんじゃないよ、違うでしょ」
そうすると延々と片側1車線の道を進むことに。
うーーーむ、森の中ですよ。
(スージーさん、やっぱりあそこだったんですよ。
だって、もう1キロ以上走ってるもん)
「あらぁおかしいね。間違えたのかな?」
「300メートルって言ってたからずっと通り過ぎてるんじゃないかと、、、、」
「どっかで戻ろう!」
車を切り返す所を探すも、何せ森というか、林の中だし
なかなか右側の空きスペースがないんだよ。
(車が小さいからちょっと左に寄って停車して後ろの車を先に行かせたら
ちょっとのスペースがあるところで切り返せるのだけどなぁ。。。
うーむ。やっぱり後ろはずーっと引き連れてる感じで、大分溜まってる。
これは無理なのかな)
スージーさんも少し焦りだす。
あ!小道発見!
「スージーさん!あそこで切り返せます!」
「そうだね!よいしょっと」
ふぅ~。これで千歳へ向かえる。

スージーさんも安心したのか笑顔になり
「いやぁ、この風景をあなたに見せたかったのよ!」(笑)
いやいや、それは苦しい。
来た道を戻っていくと、やはり、あの最初に右に入れそうなところが
細いけれど、Uターンポイントだった。
ゲートも言われたとおり、無事通り過ぎ、千歳空港出口で降りる。

何処の空港でもよくある事だけど
街の方からやってくると空港の表玄関へすんなり行けるように
道が作られている。
だけど、裏側から行く道は
だいたい途中で不安になるくらい山の中だったりする。
「おかしいね~。これでいいのかな~。こっちの方から空港へ行ったことないんだわ」
うーん、確かに不安だけど、福岡も裏から行くとこんなもんだし。
(頭の中で「これで~いいのだ~これで~いいのだ~」とヘビーローテーション)
そんな時に、やっとちっちゃな看板発見
「あ!千歳空港って←があるね。やっぱりみんな不安になるんだよ」
(いやぁ~良かった良かった。さっきのUターン事件もあるから
もしかしてスージーさん引き返すのか?と不安だったもん)
「それにしても景色が良いねぇ。これを見せたかったのよアッハハハハハ」
「あの、この事ブログに書いても良いでしょうか?」
「え?ちゃんといい方向で書くんだよ。」
「いえ、ありの~♪ままの~♪ですよ」
「アハハハハハ・・・・本当に本心で良い景色を見せたかったんだよ。」

そして、やっと空港玄関へ。
「一人で大丈夫かい?」
「はい、大丈夫です。有難うございました。」
スージーさんの赤い車はまた安全運転で去っていく。。。。

さて、私はそこからチケット購入の列に並び
プレミアムクラスに変えてもらい
やれやれ、と。
私はプレミアムクラスというのを使ったことがなく(恥ずかしながら)
手の痛い私には大変良かった。。
ANAラウンジを使用できて、中からチェックイン、搭乗口へ行ける。
そして、飲み物はビールに至るまでタダで
飛行機の中では弁当も出る。
そして、トイレに立つ時も隣の人に物凄い迷惑をかけることはない。
(何しろ太っているから「すみません」と立ってもらわないといけないので)
ひじ掛けがちゃんとあるので、痛い腕を預けることが出来る。
これで9千円支払うのであれば
いつも早割でプレミアムクラスでもいいかも、と思った。

しっかり寝て、福岡着。

ただいま~~~。

札幌へ行っていました。その4

2016-08-06 11:15:42 | 日記
ライブも無事終えることが出来、ゆっくりした一日。
化粧をしようと思うと、化粧ポーチをお店に忘れたことに気づく。
手元の旅行用小出しキット(まあ、それでもいっぱいだけど)には口紅がない。
それと、チーク。抗がん剤治療中から顔色が悪く
これが回復しないので、チークなしだと幽霊のようになるからちょっと困る。
それに、口紅もますます病人の顔になるから困る。
夜に取りに行けば良いのだけど、うーん。。。買い物もあるし。
よし!札幌駅に大丸があるからついでに買おう!

札幌駅へ行き、まずは化粧品を。
お~~~~~・・・・・涼しい!!!!!
デパートで涼むって子供の時以来だ。
快適じゃないか!
いつも買っているブランドのコーナーへ行き、メンバーカードを出す。
世界中どこでも自分がいつも使っているものが判るらしい。
以前に買った色が判って、では、そうじゃない色を、と。
口紅とチークを買って、レストラン街へ。
今日の夜はスージーさんがどこかへ連れて行ってくれるというから
軽く、普通の蕎麦でも。(また蕎麦かい!)
これで、蝦天という天ぷら屋さんでランチセットを食べた日以外
ずっと昼はそばを食べていたことになる。
でも、北海道は蕎麦の産地なので、これも正しいかも、とか。

讃岐うどんか東京の全国展開している蕎麦屋しかない。
うどんねぇ。。。好きなんだけど、辛さが残りそうな気がして
今日もまた蕎麦。

暫くベンチに座って涼を満喫して
KIOSKで土産を買う。
全部荷物は送りたいので、まあ、少なめに。
札幌の土産は実に難しいのだ。海産物が主だから福岡とかぶる。
それからホテルへ戻る。

タクシーの運転手さんと色々面白い話をした。

まず、「中はとても冷やしていますよ」と一言。
有難い!おそらく観光客はキンキンに冷房がきいていない事に不満の人が多いと思う。
寒さ対策のため、暑さには弱い札幌だから。

福岡からだというと、山笠は終わったのか?一緒に一度は見てみたいと。
それから「九州男児」の話になる。
九州男児は外では「いばらせてあげている」けれど、家では「かかあ天下」なのだと
亭主関白はかかあ天下と対でないとないと成り立たないですよ。
だって、福岡は商人の町ですもん。というとなるほど~、と。
今の若い者は「優しい男」ばかりでダメだと仰る。
そうだそうだ!草食系の男なんてダメだ!ダメだ!
それから、中洲とススキノは似ていると言われるがどうなのか?と

福岡はクラブやバー、スナックなどがあるのが本来の中州で
色町というか、風俗系の店があるのは道路を挟んで南側
中洲の西は料亭や昔の大きな女郎屋さんなどがあった所があり
それはもう少し離れた所、置き屋があったところにも色町がある。
近年は若い層が遊ぶエリアも出来
その通りを北に行くと「親不孝」と呼ばれていた街がある。

そんな話をすると、福岡は歴史があるけれど札幌は新しいからごちゃ混ぜになっているのだという。
東京でも京都でも街が完全に色分けされいたけれど札幌はそういう歴史がない、と。

道が混んでいたから色んな楽しい話が出来た。

札幌へ来ると、スージーさんや彼女の知り合いなど
とても安心して過ごせるけれど
新しい会話が出来ない。
今回はシャンソンの今平さんと親しくなってゲラゲラと笑い転げたことと
このタクシーの運転手さんとの会話が新しかったかな。

ホテルに戻り、シャワーを浴びて
しばし仮眠。
夜は一緒にどこかへ行こうと仰っていらしたから
英気を蓄えねば!!

札幌へ行っていました。その3

2016-08-05 18:54:41 | 日記
さて、ライブの朝です。
この日もアジアの某国からの団体さんが。。。

まあ、もういいです。
今度来るときは休みと全く関係ない時に行こう!

朝は軽く化粧をして(じゃないと日焼けしますからね)
今日もカラオケ店へ。
発声練習と1コーラスだけ軽く歌う。
1時間半。

そして、前日、ちぃっとウロウロしている時に見つけた蕎麦店。
ここは美味しかった。
だけど、ここでも、皆お酒を飲んでる。
なんで?

部屋へ戻って少し仮眠を取って
それから冷たいシャワーを浴びて、ちゃんとしっかりメイク。
肩や腕には冷たいシャワーは悪いのだけど
汗が流れる状態では化粧できないから。
肩から指先まで本当に痛む毎日。
医療用麻薬を一日2包で持ってきておいてよかった。

リハ時間にお店へ行くと
ドラムの佐々木さんだけ。
ヴォーカルとドラムではリハ出来ないよね、と
佐藤さんが來るまで待つ。
ベースの鈴木さんはリハには来れないからしっかり予習しておきます、と言っていたから。
3人でリハをすると、やはり、いつもとは勝手が違う。
時間がないので、省けるところはどんどん省いて、と思ったけど
「やっぱり、もう一度」もある。
オリジナルとか私のアレンジとかの曲だけ確認すればよいのだが
普通の時は殆どスージーさんのバックをしているので
彼らにとっても不安。
毎日違う人のバックをしている、というのも色々あるらしいが
所見には強くなり、リハ時間が少なくともキメもばっちり。
その代わり、予習はちゃんとやってこないと次回にバックを依頼されない。
セッションではないのだ。
また、ルーチンワークの仕事とも違うのだ。
特別にミュージックチャージを取る「ライブ」なのだ。

気の早いお客さんがリハ中にやってきた。

どうしよう、と思ったけれど
マイクは無しで軽く歌って
短めでリハ終了。

まあ、それでも、もっと厳しいリハというか「話し合い」だけで本番という事もあったし
今までライブをしてきた中では、中くらいかな?
最近は結構「キメ」をよく作るし
(キメと言ってもエンディングでユニゾンしてほしい所とかですよ。
魔法使いサリーのようなゴリゴリのキメではないです)
そんな中でもあまり失敗したことはないので、大丈夫。

スージーさんが言っていた団体のお客さんがやってきた。
ワイワイ騒ぐから
ライブの前に一言、スージーさんから「ちゃんとライブを聞いてほしい」と
釘をさすための紹介。

有難うございます。

前半は最初の2曲はスィングだけど、あとは大人しい歌が多い。

それで、3曲目が終わって
スージーさんが2曲ほど歌う。
やはり声は出ない。相当疲れているようだ。
それでも、あのみなぎるパワーは何なんだろう?
う~~ん。やっぱり神がかり的な存在なんだなぁ。

ライブの前半で、多くの人が思うことを結構堂々とひそひそ。
私の今のヘアスタイルと雰囲気。
普通の人は変だと思うだろうね。
「おかまかな?いや、おねえ?変な格好してるなぁ」
ちょっとピキっときたが
ああ、知らない人はそうかもね。
「先ほどから私が何者なんだ?その頭は何なんだ?という声が耳に入ってきますが」
と初めて、私のこの頭の理由を話す。
ゲラゲラと笑いながらひそひそ話を大きな声でしていた人も
一瞬しんとなる。
まあ、そうでしょう。元気そうでも闘病中なのよ。
判らない人は、事情を知らないから軽口叩いちゃうんだよね。
それは私でも誰かがちょっと傷つくようなことを言ったことがあるかもしれない。
やはり放つ言葉には注意をしなければ。
放たれた言葉は次の瞬間から独り歩きをするのだもの。

色んな事があっても一歩も引きさがらないのが私だ。

そんな姿勢でいつも歌っていたいと、そう思った。

前半の終わりは結構色々考えさせられるムードの曲で終わって
これで、あの団体さんは満足したのだろうか?
それもちょっと不安だったが。。。
それにしても、譜面リハでベースの鈴木さんは頑張ってくださいました。

後半が始まる前に団体さんが帰られて
ちょっと寂しい、涼しい感じになりましたが
結構ノリノリナンバーがそろっている後半ステージ。

英語バージョン「妖怪人間ベム」はキメもあったけど
何とかクリア。
自信がなかったら中途半端に手を出さないのが普通だから
ユニゾンの所はできないかも、と思ったけれど
曲前半のユニゾンはうまく合いました。
エンディングは私一人でしたが、まあ、リハの時間がなかったから仕方ない。

Cry me a riverのブレイクは「last chorus]」と書いていたけど
こういうのはやはり日本語で即座に分かるように書いておくべきだったかも。
ブレイクというのは毎回使うと面白くなくなる。
意外な時にドン!って使うとちょっと面白い。
うーーーん、今回は私と普段あまり交流のないメンバーだから
「おしぶち好み」は分からんよね。
エンディングはcut offだったが見逃したのか
もっと演奏で遊びたかったのか、あれ?と。
それでも、間延びした終わり方ではなかったから
終わる瞬間に「don't cry!」のキメ台詞?決めフレーズを入れられて
結果はとても良い感じに仕上がった。

「I'm a fool to want you」はR&Bっぽいアレンジの激しい方のアレンジ。
これはね、結構皆乗ってしまうのよ。
とても大盛り上がりをして
いや、そんな歌じゃないやろ、というのに
皆激しく盛り上がり、終わりました。
そして、盛り上がってワイワイ歌っていた時に
昨年、具合が悪くなって以来でなかった最高音が出ました!
私の音域は3オクターブ弱なのですが
あと3度元に戻ってない、という所だったのですよ。
それが、何だかするっと出ちゃいました。
いやぁ、良かった良かった。
あまり使う音ではないけれど、盛り上がったスキャットでは
そこまで使える音が増えるという事だから
嬉しい事です。

コーヒールンバもお客様が踊ったりして
店全体がちょっと盛り上がって終われました。

いつも一緒にやっているメンバーとは違う感じで
楽しい演奏が出来ました。
しかし、なれないメンバーと譜面だけリハは結構ドキドキでした。
そういう事情であれば、そういう曲をそろえて行くのですが
私も体調が悪くて考える余裕がなかったし
札幌メンバーもイベントを抱えて忙しかったし
今度はちゃんとしたライブをしましょう。



ライブが終わるとスージーさんの手料理が待っていました。
色んなお客様につかまって
なかなか、カウンターのお客様までちょっとお話しできなくて
今平さんも差し入れのワインを持ってきてくださったのに
ちらっとお話をするだけで
本当に失礼いたしました。

皆さん、またお会いしましょうね。