JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

押淵玲子CD、画像など

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尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

ライブ画像をアップしています

2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

Just Friends

2015-10-29 17:26:12 | 日記
弾き語り用の楽譜ファイルには
Just Friends は自分のKeyで一応入っているし
全く歌わないわけでもなく
曲調としてはノリが良いし
色んな事がすらすらと出来やすい曲なので
演奏してたんですけどね

ライブでは歌っていなかったのですね。

これは手書きではなく
PCでちゃんと作った楽譜が有るか無いかでわかるんですが
あれ?ないのね。。。

とまあそれくらいで
今度あらためてPCで作ったのですが

何で今までライブで歌わなかったのか・・・

たぶん私の考えと違うよな、と
歌詞がですね
色々気になってライブでわざわざ歌わなかったのだと思います。

私たちはもう、恋人同士じゃなくて、友達。
あんなに愛し合って笑いあって、もめたりなんかしたけど
恋は突然終わってしまって
もう友達なのよ。。。。

えーーーー!

恋愛感情と友情って同一線上にあるの?
恋が終わったら友達になれる?
いや!私は二度と会いたくないと思うんだけどなぁ。

それに、一人はとても傷ついてるけどねって言葉もあるのに
ただの友達?
嫌だな。友達にもなりたくないよ。

色んな人が居て
友達から恋人になりました、とか
恋人だったけど、親友になりました、とか。
私は出来ん!
きっと色々気にして、気を遣って、気が狂いそうになるから
きっとダメ。

下世話な話ですが
一度寝た男とですよ
別れて次の彼女が出来て、平気で会える?
そいつがどういう風に夜の生活をするのか知ってるのよ。
私はそれを平気で「新しい彼女」な~んて紹介するような男は
ひっぱたいてやりたい心境になってしまう。

そうです。
私は心が狭いのですよ。
とってもとっても、根に持ったりするタイプなのですよ。
だから、一度恋愛関係で別れた奴とは
二度と会いたくない!

まあ、そんな思いもあって
きっと今までライブの曲に選ばれなかったのでしょうね。
今回何故入れたのか?
丁度よい曲のものがなかったわけで
あんまり子供っぽいのはダメだな
ちょっと大人な歌で
皆が知ってて
ノリの良いもの
スキャットとかカッコ良くできそうなコード進行の曲
ということで初めてライブに登場です。

たぶん
きっと
「友達なんかにゃなれん!」って言う思いが
ありありと分かるような
そんな攻撃的な曲になっちゃうかも。

Cry Me A Riverも
「散々私は泣いたのよ!それを今さら本当は好きだったとか
な~に言ってんのよ!
私が泣いたように沢山泣きなさいよ!
どんな気持ちかいっぱい泣きゃあいいんだわ!」
っていうメッセージのアレンジで
とってもナイスなアレンジと歌い方になっている。
他の人はここまで攻撃的なアレンジにはしないから
私らしい歌になっちゃって
「名唱」みたくなっているので
そんな風になったらよいのかな?

でも、リズムとかは全くいじっていないので
今度のライブの反応を見て
それから、まだ気になるようなら
新しいアレンジを考えようかな?とか。

でも、大人な感じで
良い感じのJust Friendsにはなると思います。

そんな事をちょっと頭の端っこに入れて
聞いてくださいね。

患者会

2015-10-26 11:18:32 | 日記
半年に一度、私は乳がん患者会へ行きます。
そこは私が講師として呼ばれた時
「この会は食事会とかが主なのよ」と言う話で
そのクリニックの患者ではないけれど
自分も参加していいですか?と院長先生にお願いしたら
「どうぞどうぞ!」と。

今ではお友達もできたりして
半年に一度
ルンルンで出かけていきます。

乳がんは闘病期間が長く
また、10年以上経ってからでも再発したり
そういうガンなので
「○年目です」という
その○がへえ~、と思うくらい長い方が多いです。

全体的に再発転移している方の方が少なく
私のように肺転移して何年、という方は少ない患者会です。

まあ、別にそこで自分の治療法について
情報交換する場ではないと思うので
楽しいが一番、と居心地は大変良いです。

もともと、その会では自分が講師の立場だったということもあり
また、10月はピンクリボン月間で
色んな乳がんの患者会で会合が多かったので
しかも、新聞にも載ったし
次の例会の講師に、という話が出たのかもしれませんが・・・

全国的な大きな会の方からも一度問い合わせがありましたが
「お呼びしたいなぁ、と思いますが、謝礼が要りますよね?」
その時は直接お話ししたので
「一応私はプロの音楽家ですから、無料で演奏にはいきません。
それなりの準備等もあります。
だって、ステージに上がるのに、普通のお出かけくらいの衣装では夢がないでしょう?
衣装もメイクもステージ用ですし、話の原稿も要ります。
何より、機材を持ち込みだとそれを運ぶ費用も掛かります。」などなど

だいたい、ホテル等ではなく
普通の話し合いをするようなホールというか、中ホールのようなところが多く
機材一切合切持ち込みの話が多いのです。

今の私にそんな体力があるはずもなく
患者会でそれを運んでくれると言う話もなく
それでは無理ですね、と。

そんな感じのものが多いのですが
先ほど、問い合わせがあったのは
「患者だから当然ボランティアで良いですよね?」
患者であっても、例えばアグネス・チャンだったらお金をお支払いしますよね。
私も音楽が職業なので、そこまで高くはないと思いますが
一応、一般的にイベントでお支払いされるギャランティはいただきます。
「○△会には出演されたそうですが、ボランティアでしょう?」
いえ、あれも謝礼金は出ました。

少し話して
この人は何でこんなに高圧的な話し方をするのだろうか?と
私の商売もお客様あってのものですから
色んな問い合わせには丁寧に、を心掛けていますが
「患者なら同じ立場だからタダで良い」って
それは全然違うと思うのですよ。

医療の場で
治療等ではもちろん公平ですよ。
私も普通に診察に行き
普通に順番を待ちます。
混んでいる時は延々何時間も待ったりしています。

でも、私の仕事と
依頼をされている団体とは違うのですよ。
あくまで、日程とギャランティが見合わなければ
受けられない仕事は受けられないわけです。

相手の方は最後はとても怒っていました。

でも、無理を言っているのは貴方ですよ。

誤解しているかたって結構多いんだな、と思いました。
患者でもね、仕事は仕事よ。

昨日の新聞

2015-10-25 17:53:46 | 日記
昨日の西日本新聞の朝刊に
今度のライブの告知記事が載りました。



この時期に乳がんでライブというのは
何だかクレーム好きの乳がん患者からすっごく一杯クレームが来そうですが
これはこれで、私はこういう人生を送っているのでいいじゃない、と
まあ、気にしないでおこうか。

気にしないといっても気になるのだけど

一部の若手シンガーなどには
「大して重病でもないのにメディア受けがいいんだから」とか
これまた色々言われていそうだけど

いや、病気で色んな活動している人はいるのだけど
どれだけしっかりした企画で
しっかりした信念をもってやっているかというのが
人に伝わるかどうかなんですよ。

それでも、メディアの人たちの中には
「末期じゃない限り相手にしない」的な人もいるわけで
そんなにどこでもOKではないのよね。

「まだ死んでなかったのですね」的なとらえ方をする人もいたり
全ての人が好意的に取らないというか

ほぼ、8割の人が悪意にしかとらえない。

そういうところが、人間ってつまらんよね、と思うところです。

でもね、今度のライブは本当にノリノリの曲が多くて
元気じゃない人も元気になれる。
元気な人は益々元気になれる構成なので
お暇のある方はいらしてくださいね。

生きる事は難しいのか

2015-10-21 11:33:29 | 日記
今度のライブのテーマは「Life is」
そして、サブタイトルが「too many things, too little time」

人生って何?と聞いた後で
色んな事があるけど、時間はほんの少し と

11月は姉の命日があるし
親しくしていた方々が近年亡くなっているし
一度自分の歩いた道を振り返ってみよう、とか
まあ、なんて殊勝なんでしょう、という気持ちでこのタイトルにしたが
センセーショナルな?フライヤー写真で
色んな人がびっくりした感じになっている。

あれは私の現実そのままなのだけどね。

そして、ガハハと笑っているのも、今の私の心境。

このライブを企画した時は、笑える心境ではなかったのだけど
11月には笑っていたいと心から思ったし
きっと、笑っていられると確信していた。

思えば2月頃から調子は悪かったが
風邪が長引いてるとか、喘息だとか他の原因だと思っていた。
両親の事で薬もちゃんと飲めない日々もあったが
ちょっと落ち着いて3月からはちゃんと、ほぼ毎日飲んでいたし
2月の検査ではそこまで悪くはなかったし
声が出なくなるほど酷くなるなんて思いもしなかったから
検査結果のあまりの悪さにびっくりした。

泣く気にはならなかった。
だって、このままじゃ終われん!と即思ったもの。

8年前の初発の告知の時も涙は出なかった。
ただ、子供たちにメールで知らせる時にはちょっとウルウルとなった。
子供たちがどういう気持ちでこのメールを読むのだろうか、と考えると
社会人と大学生というちゃんと色々考えられる年齢であることで
色々な思いがあるだろうか、と。

鎖骨下に再発した時も
「まあ、一生闘病と言うことで、言い換えれば共存。長生きも出来ます」と言うことで
そんなに気にしなかったけれど
丁度愛猫が死んだことで、放射線治療については
ダ~リンともめにもめて、結局受けることになった。
結果、良かったからこれはダ~リンに感謝しよう。

肺に転移した時は流石に、もう終わりになるの?と不安は募った。
帰り道に書店で専門書を3冊も買って帰るくらいだから
私にしたら一番深刻になったかもしれない。

で、今回だが
それは言葉にはできないほど焦った。
何しろ声が出ないけど7月のライブはあるし
一体どうするんだ?
まだやり残していることがいっぱいなのに
ああ、急いでおけばよかった
でも、このまま歌えなくなるの?
そんな人生なんていらない!
とにかく、何とかしなくては!の方が先で
悲しむとか、落ち込むなんて暇はなく
咳が出なくなるもの
喉に良いものの類は全部試したと思う。

でも、主治医の言う通り
抗がん剤は奏効し、無事、声は回復。
ああ、良かったというか
こんなに嬉しいことはなかった。

で、あらためて私の人生は
「音楽」だけなのか?

うーん、そうかも、と言うと色んな人から「何考えてるんだ!」と言われそうだが
実際、音楽くらいしかちゃんと仕事してきていないもの。
家庭人としてどうか、というのは
それは家族にとっての存在だから
他人の評価は関係ない。
世間的な評価としては
やはり、私は音楽の中でしか生きていないのかもしれない。

たいして恋愛と言えるものもしてないし
学業もそこそこ成績は良かったし、そこそこの大学へ行ったが
日本一の大学なんてものには行ってない
職と言えば、音楽関係しかしてない。
もちろん、経理は出来るのだが
それは大きなオマケみたいなもの。

やっぱり、音楽しかしてこなかった人生なのでしょう。

私自身の内面も含めた人生では。。。
まあ、そりゃあ色々あるでしょう。
結構いびつな家庭環境と言うか
両親が普通の感覚や感情の人たちではないので
姉も私も、とても他人には理解できないような幼少期を過ごし
思春期も「人生に友達など必要ない!」と毎日親に言われて
それでも友情とか信じたいな、なんて思ってたりして
でも、どこかで不信感も持っているから、あの当時の友人ってどうだったのか覚えていないくらい。
初潮ですらめでたい事なのに
母親から水をかけられ「汚らわしい!」と罵られたのに
普通に大学生活を楽しめたのが奇跡のようなものだ。

でも、そのお陰で、私は曲を作り、詩を書き、
その世界で生きていける自信もついた。
感謝はしないが、「色んな事があるよね」

本当に短い人生なのに、色んな事があるよね。
本当にそう思う。
一人一人、色んな事が山盛りで、色んな事を乗り越えてきたよね。
たった、これっぽっちの時間の中に
凄い事件が沢山だったね。

だから、時々は自分をヨシヨシしてもいいんじゃないか、と私は思うわけです。

「よく頑張ったじゃん!」
「あはは、そうですか?有難うございます!」

このフライヤーの写真はそういう意味がこもっているのですよ。



そして、昨日ですが
ライブ当日のドレスが出来ました。
アロ~ハ~なサイトで見つけたスカートの作り方で
半円形の、きっと痩せている人が着ると
フワ~ンって広がるんですが。。。
で、売っている生地をぎりぎり使っても
少し短かったので、あと5センチ!って感じですが
これで行きます!!



で、頭は同じ布



ライブを思いついたときに買った布で
「これで「Afro Blue」を歌わねば!!
ぴったりじゃん!と

そして、このライブ、ヴォーカル物なのに
ツインドラムです。
北原和夫氏と原田迅明氏。
計画では前半最後と後半は思いっきり
ツインドラムでノリノリでやります。
(さすがにバラードはツインはありませんが)

乞うご期待!!

滅多にヴォーカル物でのツインドラムは聞けませんよ!!

親の心

2015-10-19 11:54:00 | 日記
先日の知り合いとの会話を治療中にずっと反芻していた。

私の子供たちは二人とも一応会社勤めだが
娘はOLをしながら芝居を続けている。
息子はデザイナーとして専門職で勤めている。

娘は最初関西の普通の大学へ通学していたが
色々な事情でやめて
やはり、演劇の勉強をしたいということで
4年遅れて演劇専門の学科のある短期大学へ進学した。

娘の再試験に関しては
もちろん、文学部で大学が古くから演劇関係の学科の多いところも受けたし
色々選択肢もあったが
一応、評価の高い役者を輩出しているところが良いかも、とか
親には判らない世界の話になるので
そういう一般的な評価で進学させた。

結果、2年間で色んな事が学べて良かったし
娘も役者として生きていくために
必要なことを学べたと思っている。
良かったと思っているのだが。。。

「え?そういうところへ行ったら役者になれると思って進学させたんですか?」

そう聞かれると、そのどこが悪いのかわからない。

もちろん芸事の世界は厳しい。
それは親を見ていて承知の上だと思っている。
一応、そういう方面へ行くときに
「まじめに勉強して、普通に就職する方が楽かもしれないのよ」と言う話は
もう高校生の時に山ほどしている
それでも、芝居の勉強をしたいというならば
やはり、子供の夢を信じるのが親ではないかと思っている。

甘いのだろうか?

一流の役者が何たるかは分からないが
有名になるとか
売れる役者になる事を親も夢見たわけではない。
そういう事には「運」が必要だし
どんなに資質があっても報われない人の方が多いのだ。

そこまでの夢を抱いたわけではないのに
ちゃんとした役者になれるかもしれない、と思って
演劇専門の短大へやることはチャンチャラおかしいことだっただろうか?

息子に関してもそうだ。
息子はグラフィックデザイナーを目指して受験をした。
美術関係も、高校に入った時点で
そういう塾に通わねば美大など受からないのだ。
息子にも、苦しいよ。
自分の才能に疑問を持つ時だってあるけど
その時だって進路変更が可能かどうかわからないから
とっても辛い時もあるよ
色々進学については親として考えられる忠告はした。

でも、それでも、その世界で生きていたいというから
それを信じて
いつか、とても良いデザイナーになるであろう、と
そうやって進学させたのだ。

彼は受験では色々苦労したが
今はそのかいあって
何とかデザイナーとして少し認められてきた。

私のフライヤーは彼の作によるものだが
(CD等も)
親の欲目だけではなく
良いデザイナーに育ってきているのではないかと思っている。

子供の才能を認めるのは悪いことだろうか?

子供の才能をほめるのは甘いことだろうか?

過度にほめるわけではない。
世界で一番とか、日本で一番とか
そういう評価をしているわけではない。
色々あったから
二人とも、しっかりとした信念をもって
ちゃんと芸事で生きている、と思っているし
結構いいポジションにいるのではないか、と言うくらいには思っている。

私は親からそういう風にほめられたことが皆無で
常にバカ者扱いだったので
さじ加減が全く分からないのだが
自分の子供を誇りに思うことが甘いと言われたことに
ちょっと戸惑いを覚えている。

常に厳しく、厳しく非難するのは親ではないような気がする。

しかも、私は芸事の先輩なのだし。
子供にエールを送るのは当然だと思っていた。

何だかね、わからないね。

自分の評価もできる年齢になっているのだし
そこで天狗になるような人間には育てていないし
何だろうね。