JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

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尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

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2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

後妻

2017-02-05 17:49:15 | 日記
私は自分の病気の事を隠してもいないし
今の状況も、誰にも隠しているわけではない。

こういう商売の人は自分の病気の事は
隠すものだ、という意見も多いが
だいたい、初っ端で1年間も休業しなくてはいけない理由って
そんなに思いつく?
48歳でどんな理由があるだろうか?
子育てだって二人とも大学を卒業しようかという時で
(一人は卒業して、一人は在学中だったけど)
教室も辞めて
毎日出演していた店も休んで
ライブもすべて休むって。。。

そういう事で一つ嘘をつくと
全部知っている人もいて
その人から伝わっていく話と
他の人から伝わっていく話と
いろいろ食い違ってくると
あらぬ噂が広がっていく。
そういうのが嫌いだから、全てオープンにしたのだ。

今でも隠していることと言えば
自分のスリーサイズと体重くらいで(笑)
ことに病状に関しては
このブログを読んでくださっている方に
乳がんの方も多いかと
隠してはいない。

(ただ、血液検査の結果などに関しては
私はどうも腫瘍マーカーに反応しないタイプのがんなので
あまり参考にはならないか、と出していない)

と、そういうことで
ちょっとずつ私が終末期に近いというか
10年以内には死ぬんじゃないかな、
もしかして、5年以内?という状況にある事は
結構な人数の人が知るところとなっている。

別にそれは構わない。

そして、見てくれも明らかに顔色は悪いし
脱毛しているし
「死にそうな人」だろう。

ダ~リンが常に付き添っていたりするが
手を引いたり、荷物も全部持っているし
「ああ、やっぱりね」なんだ。

それも全く構わない

この姿を見たり、私が長生きするわけではない事を知っている人の中で
だいたい60歳以上、、、65歳以上くらいかな?
それ位の年齢の方々によく言われることがある

「ご主人ならすぐに後妻さんが見つかるから
安心して良いですよ。」

中には「後妻さんは自分が世話するから」
「ちゃんとした立派な後妻がきますから」

それって、私にとって何の救いにもならないんですが!

後に続く言葉は
「だから、安心して死ねますよ」なのだ。

私が残していくであろうダ~リンに安心している事項は
闘病生活が結構長いし
その間に私は音楽活動を優先しているから
家事を少しずつダ~リンに委譲していた。
今では殆どの家事を彼がしている。
私は無難な編み物とか、裁縫とか。。。
あとの体力は音楽に取っていたりする。

家事が全くできなかったダ~リンは
朝起きたら洗濯機を回し
(全自動だから別に苦ではなかろう。
しかし、洗濯籠には一緒に洗ってよいものしかいれてはダメで
色落ちするものや、手洗いのものは別の所に置いておかなくてはいけない。
そういう別に洗うものは私の担当なんだが)
自分の朝ご飯を作り(煮炊きをするわけではないが)一人で食べて
洗濯物を干して
仕事へ行く準備をする。
途中で私が起きていくのだが
私は私の事をすればよいだけ(私の朝ご飯まで作ることはないけどね)

今、ダ~リンは勤務医なので、夕方に帰ってくるまで私は一人で好きな事をやっている。

夕方になると「何か食べたいものある?」とLINEを送ってきて
食材を買って帰る。デパ地下の惣菜の事も多いけど。
気分の良い日は私が時々作っていたりするし
何かちょこっとしたものは2品くらい私が作るのだが
メインの料理は今はダ~リンが作っている。
簡単に焼いたり、炒めたりが多いが
味噌汁に凝りだして、今やお気に入りの味噌を買ってくるほどだ。

自分の洗濯物は自分でたたむ。
生乾きだと乾燥機にかけて、次の日に洗濯物を持ち越すことはない。

自分の衣類は自分で管理している。

台所を片付けるのは翌日、私が気分の良い時にやっているが
手が痺れて何も握れないときは危ないので
ダ~リンが全部やってくれる。
まあ、二人分だから大した量ではない

夜は布団乾燥機で自分のベッドと私のベッドと
ちゃんと暖めてくれる。
私が友人と遊びに出かけても
私が帰ってきたときに冷たくないように
ちゃんと気を遣ってくれている。

ものすごく「主夫」能力のあるダ~リンになっている。

本人も「君が居なくなっても、一人でやっていける」と言っている。

だいたい、他人と合わせて暮らすのが苦手な人だ。
結婚して36年くらいだが
その間、私とはいつも一緒にいたいようだが
お手伝いさんとかも「とんでもない」し
将来、息子や娘と同じ建物の中で暮らすこととなっても
「玄関は全部別。中から入れるドアは作るが、鍵付き。
自分の食べものは自分で選びたいから、食事は別。
たまに一緒に食べて良いというくらいにしたい。
基本的に互いの生活に干渉しない。
また、そういう構造にしておく。(客人など誰が来ても良いように)
認知症が酷くならない限り、施設などで暮らすのは嫌だから
もし、一人での生活が無理になったら
ヘルパーなど大いに利用して、その補助くらいはいるけど。」
というような事を言っている。

今日もダ~リンと一緒にいる時に「後妻さんが直ぐに見つかりますよ」
と言われたが
よく考えてみよう。
ダ~リンは、もうすぐ70歳なのだ。
私が死んだあと、後妻をもらう時には75歳くらい。
財産といってもその頃には子供たちも一緒に住んでいるであろう家くらいしか残らない。
そんな所に、老後の世話をするだけの女性が来るのか?
そもそも、ちょっとした塩加減とかにも煩いダ~リンが
新しい女性を自分好みの料理を作る人に教育できるのか?

義妹(といっても私より10歳年上だが)にも言われた。
「タカちゃんの後妻さんは立派な人を私が見つけますから、
玲子さんは安心しとってください」

って、私への慰めの言葉なんですかぁ?

私はまだ、もう少し生きるつもりですが・・・

夫の後妻を生きているうちから喜べない!!!

私って、心が狭いですかね?

生きている内から後妻の話をするな!

後妻後妻って。。。。。

まあ、時代の思考なんでしょうけれど
私と同じ年齢の人から年下の人たちはそういう事は言わないけど
あの年代から上の人たちはそれが常識的な事なんだろう。

聞きたくない話ですよ。

出来れば「一生私だけを愛していてほしい」と思ってるのに。
いや、そう思っている女性は多いと思うよ。

後妻の話をされて
「ああ、そうですねえ」なんて応えるのも結構嫌なんですよ。
若い人はその場で「その言葉は嫌いです」と言えばよいと思うだろうけど
大人の付き合いでは、にっこり笑って受け流さくてはなので。

でも、受け流せない!

末期の患者に「後妻」は禁句です!