昨日、友人のお父様に不幸があって
通夜のため、久々カツラをかぶった。
何しろ喪の時に金髪ではちょっと・・・・
もちろん、爪もテープで貼ってネイルが目立たぬように。
医療用カツラではなく、おしゃれ用のカツラの店で
自毛がない状態になって購入したので
(正確にはハゲワシ状態になってからだが)
普通のおしゃれウィッグより髪の量が多くなっているし
生え際からみっちり、という感じだ。
金髪の髪をピンで止めて
被ってみると、やはりボワボワした感じだが
まあ、久しぶりなので1枚。
実はもう少し派手なカツラも持っている。
髪の毛が十分に生えていない時にステージ復帰したので
お店にあった「ハゲ用」の中でも一番派手な奴に。
まあ、それは今度紹介することにして・・・
通夜から戻り、自分でも忘れていた昔の写真などを見てみた。
まだ6年半しか経っていないのに
ものすごく長いように思える。
これで10年以上闘病している人たちって偉いなぁ。
私はこの元気が10年続くんだろうか?
これは長いことプロフ用に使っていた写真で
相当前のやつ。
実はこの時くらいにすでに乳がんに気づいていたのだが
婦人科に相談すると
「出来ている場所が違う、絶対乳腺症で大きくなっても心配ない」
と言われた頃だ。
あの時に気づいたのは大豆より小さく
米粒くらいかな?
早期発見できたのに・・・・・
悔やんでも悔やみきれない。
当時の婦人科の医師のことは、まだ、自分の中で消化されていない。
何しろそれから7年くらい放っておくことになったのだし
放っておいたのは私の責任もあるが
乳腺外科に行きたいのだが、と言った私に
「そんなくらいで検査したら笑われますよ」と助言した。
今では乳がん検査は誰でも気軽に受けて
何もなければ「良かったですね」と言われるが
当時は大きな病院では結構「何も出ない」時は「心配しすぎ」と
不快な表情をされる先生が多かったのは事実。
しかし、その時に行っても
私のがんは腫瘍マーカーに反応しないので
ここでも見過ごされていたかもしれないから
まあ、見つかった時が医学も発展していて良かった、と
そういうことにしておこう。
これは息子が撮ってくれたプロフ用の写真。
あまり活用することがなかったが
昔はこんな髪型で歌っていたのよ。
弾き語りといえば・・・・
という皆さんのイメージにぴったりの。
この時くらいから左の脇に異物感があり
何だかここだけ肉がついたような、という感じだった。
左胸は痒いし痛いし
皮膚炎だと思っていたけれど、これはがんの症状だったのよね。
そんなこと考えもしないから
ダ~リンが医師だし、痛み止めとかかゆみ止めとか
そんなもので一時しのぎを繰り返していた。
これを読んでいる方で
まだ健康な方、小さな症状でもちゃんと医師の診断を受けてね。
今は「何もない」状態だったら「良かったですね」と言ってくれるから。
そして、これががん宣告2日前。
ダ~リンの還暦祝いの席。
アップにして
まだ治療前なので顔色も良い。
詳しく、詳しく見ると
まだ両目とも一重なのがお分かりでしょうか?
抗がん剤治療後、私は両目とも二重になってます。
抗がん剤は辛い治療。
髪が抜けたときは流石に泣いた。
体力もみるみる落ちていくし
大好きなウィンドーショッピングで疲れるなんて
それまでは考えもしなかった。
でも。前述の左胸の痛さや痒さはなくなり
みかんの皮のようになっていた皮膚も
ツルツルの綺麗な皮膚になっていったので、確かに効いた。
ただ、がん本体はわずかに小さくなって
範囲的には1センチ強しか減らなかったが
密に詰まっていたものが海綿状というのかな?
中に空洞がちょっとずつできる感じでがん細胞は死んでいった。
(これは残念な効き方なんだけど、効くのは効いた)
久しぶりに色々思い出した。
今日は昨日、傘を持っていかなくて
雨に濡れてしまったので
風邪と咳がぶり返して、ちょっと寝ている。
友人のお父様の葬儀だが、ごめんなさい。