JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

誤解されるタイプ?

2013-12-04 23:16:24 | 日記
私はこのブログで度々「話しかけないでオーラ」を出して待合室で座っている人
なのだが・・・・
違うがんの人から「病気の話で話しかけてこないで」との・・・
ん?そうか、わかった。

いや、別に話しかけたりはしない。
自分からは。
というか、患者の会でもないかぎり
いや、患者会でも、話に誘ってくれる人がいなければ話しかけないのだが。
やっぱり、メディアに載るからなんだろうな。

新聞やテレビは私にとっては有難いこともある。
私の活動やライブ情報などを発信してくれる。
無料で!
しかし、私の情報も色々発信される。
それは主に病気のこと。
私は四六時中ずっと病気のことばかり考えているわけではなく
大半は音楽のことを考えていて
病気のことを考えるのは体調不良の時とか
何だかふと不安になった時とか
もうすぐ治療だわ、とか
今度は血液検査があるんだわ、とか
結構、模擬試験前の受験生みたいな状態でしか病人の自覚がない。

余命については冷静に考えて
もし、5年以内に病状が悪化した場合とか
色々考えて、仕事の設定をしているのだが
それは別物。
私自身の仕事の問題だから
他人に話したことはない。
(家族には実際にお世話になるのであれこれ指示を出すが)

がんに関して
自分がその立場になった時から
いろんな人にいろんなことを言われて
助かることもあるが
半数以上はムッとすることが多くて
それは「乳がん」に対する偏見であったり
「がん」を十把一絡げで意見する人が多く
有り難く拝聴しながらも「まあ、乳がんはそれとは別だから」と。

がんを発症した場所が違うと、全く違うがんで
同じような薬を使う場合の助言は出来ても
ほかは「ああ、そうかもしれないですよね」くらいで
がんの速度も違うし、その後の運命も全く違うし
戸惑う気持ちや
死が間近に迫ってきたような気持ちに寄り添うことはできても
その人の心境を100%理解することはできないから
「ああ、そうなんですね」という
良き聞き役としてしか接することができない。

それは経験したから分かること。

自分が傷ついたことは
他人には言わない。

それも自分が経験したこと。

がん患者がいて、その周囲の人がいて・・・
色んな人たちと出会うけれど
私は「患者さんの気持ちに寄り添う」ということしか考えない。
周囲の人たちの「そう思うでしょ?」とか
「だから、こうしているのがわかるでしょ?」などという発言には
ものすごく曖昧な受け答えしかしないし
いや、そういうのは人の賛同を得るべきことではない、とすら思っている。

私はメディアに「乳がんシンガー」として取り上げられることが多いが
それでお仲間を増やしたいとか
そういうふうに思っているわけではない。
乳がんであることも、私の個性だが
乳がんでなくとも、私はシンガーとして多くの感動のライブを提供していると思っている。
私の人生だから。
歌そのものが私の人生だから。

うーーーーん
なかなか言いたいことが伝えられないのだが

少なくとも、私はフレンドリーで
誰とでも仲良しになれるタイプではあるけれど
「がん友」を増やしたいと思っているわけではなのよね。
「がん友」ってとても微妙だから。
それで傷ついたこともあるし。
それでものすごく嫌な痔持ちになったこともたくさんあるから。
そこら辺は、とっても「よくわかっている人」だと
自分でも思っているのだけど
傍からはそう見えなかったりするのね。

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