孤軍奮闘

夜中の電話で起こされる。

母が意味不明な事を言ってかけてきたらしい。
父はそれを一人で解決できない。

もう・・・・2時なんですけど・・・・
そのちょっと前に睡眠薬を飲んだばかり
完全に目が覚めてしまった。

そして、もう1錠睡眠薬。

先日は深く眠りたくて
6錠飲んでしまった。

どうせ最近の睡眠薬では死ねないから。

起きるのは肩の痛み。

「立派に死になさい」という父。
私は生きる事を望まれていないんだな、とよく判る。
私が死ぬまでに質の良い音楽を残して
努力しなければ、ここまで到達できないんだよ、と作品を後輩への啓発にしたい
というのは『執着した生き方』なのだそうだ。

昨年他界した彼らのこどもの様に立派に死ね、と。

じゃあ、私の人生は56歳で終わらなくては「みっともない」んだろうな。

毎日、毎日母の病院へ行き、世話をして
父の送り迎えもして
帰ってからは音楽のこと。

蜂窩織炎を起こしたから実家の周りの木々を何とかしなくては、と思っても
「植物の良さがわかっていない」と。
蜂の巣もある。
私はあいつらに刺されるとアナフィラキシーショックになる。
言っても「そんな事では死なないから大したことはない」そうだ。
思い切って、患側の左手で蜂の巣を取り除こうか？
どういう事になるのか目の当たりにしなくては
彼らにはもう理解できないのかもしれない。

ゆっくり寝たい。

寝させて下さい。