JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

押淵玲子CD、画像など

CD好評発売中詳細はHPまで
押淵玲子オフィシャルHP

尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

ライブ画像をアップしています

2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

5年前から

2012-06-05 20:08:17 | 日記
さて、前のブログをいじっていたら、初期化されてしまい
消去したものを元に戻すのにいじりすぎて
ブログ全体のお引越しとなりました。

結果的には公的なメールアドレスと同じとなり
個人のメールアドレスが想像できないものとなり、良かった面もありますが。
(と言って、元のブログから想像しないでくださいね。
少しタグを知っている人ならすぐに判明します。)

今日で「あの日」から5年になります。
「あの日」は乳がん宣告の日です。

他人は「5年も生きれば長生きしてるじゃん」とよくおっしゃいます。
そうかもしれませんね。
乳がんの良い所であり、辛い所は勝負が長い事です。
「もう病人じゃないんだから」と言われますが
確かにそんなに具合は悪くはないけれど、副作用との長いお付き合いは結構辛い日もあります。

そして、一般的ながん患者さんとの比較においても
「5年生きれば完治」等
大変な誤解を受けます。

田中好子さん、スーちゃんの事を思いだしましょう。

10年経っても再発転移して死に至るのです。

抗がん剤治療が終わり、手術も終わり
さあ、後はそんなに苦しくはないだろう、と思いながら
術後の説明を受けます。
「再発率は今の所40%です」と
え?と言うような数字を言われます。
「ホルモン治療でそれが半分になるかもしれない」ので5年間は薬の服用。
え”~~~~?
がっくり来ますが、大半の患者さんががっくりくるようで
「長期戦なので、無理せずにゆっくりと構えてくださいね」
そうですよね。

そして、再発して
さらなる治療、私の場合はハーセプチンは効かないタイプのがんなので
放射線治療でしたが
再発時はだいたい56~50グレイと言うのが普通だそうです。
これは結構堪えます。
人によって副作用はまちまちですが
ひどい人はひどくなり
養生が悪いと私のように左手が段々使えなくなります。
命と引き替え・・・なら良いですが
それでも
「長くがんとお付き合いして行けば、長生きしたと言えます」
治らんってことなんだ。。。

ナントもがっくりすることが多く
私の正直な感想は「やっと5年が過ぎたのか」です。
死ぬかも、と思った時点から
安静、静養、養生は無視してがむしゃらに「仕事を残す」事に専念しましたから
10年分くらいの仕事をした感じです。

今日、母が検査入院をしました。
母は長寿の家系ですから、父は母を祖母と同じく100歳まで生かしておきたい、と
そんな事を考えています。

おそらく、私は母を看取ることは無理だと思います。
これが私の悩みの種。
私一人が父と母の介護を全面的に見るのですから
長生きは良いけれど、私が死んだあとはどうするのだろう?

主治医の先生から「薬は無理をしないで半分くらいは飲もう」と提案され
ここのところ、真面目に毎日飲んでいたから
母の入院中、洗濯や世話で毎日病院通いなので
薬はお休みにしよう・・・かな。

乳がん患者さんはだいたい私と同じくらいの年齢の人が多く
介護と闘病の両立が大変で
闘病を諦める方も多く、結果親より早死にします。
でも、それでも他に兄弟がいるならまだしも
もう、私しかいないですからね。
死ぬわけにもいかないし
私自身の作品もまだ色々遺して行きたいものがあります。
「仕事と命と介護」3本勝負という所ですね。