ババァの小言に耳を貸せ!

ババァである私が日々感じたことや体験したことを綴ります。

娘2号

2006年08月04日 | Weblog
「人生に無駄なことなんて無いんだよね」
娘2号は口癖のように言う。
娘2号はいろいろとあって
小6の1年間を入院していた。
そして中学3年間は保健室登校だった。
だけど校長先生、養護教諭、担任・・
全ての先生が娘を理解してくれて
成長するのを待ってくれた。
担任は3年間私が見るからと連れて上がってくれた。
養護の先生には足を向けて寝れないほど世話になった。
10時に登校してお昼には帰ってくる。
それだけの事が出来ずに休む事も多かった。
傍から見たらぬるま湯のような生活だ。
だけど娘にはそれが精一杯だった。
私はそれが理解できずにイライラする事も多かった。
いつも先生に言われた言葉は
「成長を待ちましょう!ちゃんと成長しているから」だった。
娘2号は3年生になって
進学を考えるようになって
今の高校を選んだ。
ちゃんと自分で選んで自分で決めた。
娘は娘なりに成長していたようだ。
単位制の高校なので
自分のペースで授業を選べる。
娘はのんびりと4年間かけて卒業を目指した。
だから今は高校4年生だ。
学校も楽しそうに行っている。
時々はサボったりもしているけどね(笑)
今は夏休みなのだが
美術の先生が
「学校をアトリエ代わりに使っていいよ」と言ってくれたとかで
毎日絵を書きに学校へ通っている。
持って歩けない大きい絵を描いているらしい。
美術の先生たちも
それぞれ自分の作品を作っていて
キャンパスを並べて書いているそうだ。
文化祭で娘2号の絵を何点か飾るブースを作ってくれるそうで
プチ個展が出来ると張り切っている。
次の進学は絵が勉強できる所に行くつもりのようだ。
多分専門学校になると思うが
オープンキャンパスなどに参加して決めるのだろう。
高校に入ってからも紆余曲折はあった。
喜んだりがっかりしたり
いっぱい振り回されてきた。
だけど娘2号は
「入院した事も、保健室登校も全部
今の自分になるために必要だったことなんだよ。
無駄なことなんて何にもないんだよね?」と言う。
どう頑張っても過去は変えることが出来ない。
自分で必要だったって思えたらなら
それは必要だったんだよ。
あの時ちゃんと学校へ行っていたら・・だって
何度も考えただろうし
今の自分を肯定出来るから過去も肯定出来るんだよね。
それって凄い事だと思う。
いつもオロオロとするばっかりで
親の方が成長出来ていないのかもしれない(笑)
きっとまだまだいろんな事が待ち受けていて
順風満帆にはいかないだろうけど
全てが必要だったと言える人生を送って欲しい。
焦ることは何も無い。
自分のペースで歩いていけばいい。
しかし私の過去にはいらない物がいっぱいある(笑)