BRING UP

①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

男の距離感

2015年03月16日 | Weblog
 日中の病室は静かである。パソコンのファンの音が聞こえるほどである。ところが、消灯の夜9時を境にやかましくなる。いびきのサラウンド。音響効果バツグン、さざなみのようにそして怒涛のように。

 なぜ日中は静かなのか、4人部屋だがそれぞれ患者同士で会話はない。挨拶もない。入院日、先客2床の方に名乗り挨拶をした。3日前にはいってきた人は挨拶ない。これも時代のようだ。他の3人はいずれも70代以上、80代に見える。何だかベットを仕切るカーテン越しに遠慮し合っているような感覚、お互いの距離的、精神的テリトリーは不可侵だよ、と暗黙のうちにお約束があるみたいだ。

 一方女性はというと、けっこう部屋を行き来しておしゃべりを楽しんでいるかに見える。わたしも10歳年上(わざわざ年齢を教えてくれた)を筆頭にガールフレンドができた。彼女は会うたびに
「わたし、だれに見える?」と聞いてくる。
「松島菜々子さん?」「そうそう」
「松坂慶子さん?」「そうそう」
「吉永小百合さん?」「北川景子さん?」
美人であろう女優さんの名前を呼ぶと
「佐久間ちゃん。目、治ってきたねー」と言う。まだ眼帯しているのに。

 今朝の診察で年配の男性がドクターに
「うつぶせ、いつまで続くの? 眠れない。もうかんべんしてー。」
と、嘆き節を聞かせていた。
 『同 病 相 隣』
頑張りましょう。お仲間さん。我々は、1万人にひとり(発症確立。また、Jリーガーになれる確立も同じ)の選ばれし者なのだから。

 美人女優のリストアップを急がねば、品切れになる。夕食後のお茶に間に合わない。
 誰か美人女優の名前教えて!
 このフロア、圧倒的に女性が多いのです。それもお姉さま。