『誰でも「たった20回」の練習でフルマラソンを完走できる!』
金 哲彦著 マガジンハウス発行 1400円
はじめに
フルマラソンの距離は、42.195キロです。普通の人間にとっては、想像もつかない長い距離ですよね。しかし、そんなフルマラソンに挑戦してみようという人が最近増えています。2007年の東京マラソン開始から、身近にランニングを趣味にする人が増加し、〝マラソンムーブメント″が着実に広がっているからです。
しかし、マラソンにチャレンジする大部分の人は、学生時代からスポーツをやってきたというわけではありません。むしろ、走ることは好きではないし、苦手だと思っていた人のほうが多いと思います。にも関わらず、「フルマラソン完走」という珠玉の感動を求めて、未知の領域へチャレンジしているのです。
マラソンはある意味で過酷なスポーツですが、実は、制限時間内に完走できる潜在能力は誰にでも備わっています。ただ、その潜在能力をどうやって引き出すか、その方法論とコツが分からないだけなのです。
私はこれまで多くのランニングに関する実用書を手がけてきましたが、どちらかといえば、すでにマラソンを経験していて、さらに上の記録向上を目指すランナー向けに書いたものが多かったのです。
今回、本書を作成するにあたり「とにかく完走したい」という初心者に向けて、必要最小限の努力で最大限の効果が得られるノウハウを開発しました。それが「サンドイッチ走法」です。7週間という短期間でトレーニングの回数はたったの20回。誰にでも気軽にチャレンジできるノウハウをコンパクトに凝縮しました。
今まで、トレーニング方法が分からずにスタートラインに立つことを諦めていた人、過去に付け焼き刃的なトレーニングしかできずにレースで痛い目にあった人、すべての初心者が、笑顔で余裕のゴールをするための「虎の巻」。ぜひ実践して欲しいと思います!
金 哲彦 (前書きより)
題名につられて安易に試しています。まだ本書でいうところの導入期なので楽々なのですが、これで駅伝を乗り切ろうというのは大甘なのでしょうか。
☆7週間で20回のトレーニングということは週に3回行うということになる。そして、7週目、最後の週は2回のトレーニングを行い、多くの大会が開催される週末に本番を迎える。トレーニングのやり方を紹介しよう。まず、週3回だからといって、3日連続やってしまうのはダメ。トレーニングで疲れてしまったカラダが回復するのに24~48時間かかるのだ。(本文より)
○ウエイトトレーニングでは回復期が必要なことは学んできた。そして、超回復ということを繰り返していくことも学習した。しかしランニングであるとは思わなかった。2か月足らずでフルマラソン参加は、過激なトレーニングが必要だとばかり思っていた。週3回でOKというのは意外だ。
膝の怪我から回復して満足なリハビリをやらないでサッカーをやり大失敗した。この1年で針を何百本、お灸を何十個すえたかわからない。ここはひとつサッカーシーズンへの体力増強も兼ねて忠実にトレーニングメニューをこなしていこうか、と思う。
今回の箱根駅伝は、これでもかというぐらいドラマがあった。駅伝小説を2冊読んでいたので、予備知識が涙腺を思いっきり刺激してくれた。一緒に見ていた娘から自分の顔を隠すのに苦労した。
「オヤジが感動して涙を見せちゃいけないのか!」