『チーム』
堂場 瞬一著 実業之日本社文庫686円
箱根駅伝の小説。
箱根駅伝出場を逃した大学の中から、予選で好タイムを出した選手が選ばれる混成チーム「学連選抜」。究極のチームスポーツといわれる駅伝で、いわば“敗者の寄せ集め”の選抜メンバーは、何のために襷をつなぐのか。東京~箱根間往復217.9kmの勝負の行方は
(裏表紙より)
○あるかどうかもわからないリザーバータンクの存在に賭けた。(p.413)
☆この一文が響いた。復路10区の主人公のラストの場面。この作品は試合風景の緊張感がイイ。登場人物のランナーとしての側面以外は描かれていないところがまた潔い。
駅伝の試合に出たいな、と思わせるお話でした。
きたはらサッカークラブには、一般部、少年部、幼稚部がありますが、一般部のなかには駅伝部もあります。駅伝担当鬼監督からきょう東入間駅伝のメンバー決定の知らせがありました。ちょうど読み終わりました。トレーニングがきつくなったら読み返そうと思っています。
もう一冊走りたくなるのはこれ
『風が強く吹いている』
三浦 しおん著 新潮文庫819円
こちらも箱根駅伝の小説
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷をつなぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――
(裏表紙より)
こちらは登場人物一人ひとりの背景やメンバーの生活そのものがドッカリと存在している。読んでるととにかく一緒に練習したくなるような錯覚が起きる。錯覚で走れるわけはないけど走りたくなる。
走りのトレーニングがしたいな、と思わせるお話でした。
来週の箱根駅伝が楽しみです。夏、会議で東洋大に行ったとき駅伝メンバーが練習していたのを見物しました。応援したくなります。
3連覇か、それとも3冠か。