BRING UP

①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

『怒らないこと』

2010年12月28日 | Weblog



『怒らないこと』役立つ初期仏教法話1
アルボムッレ・スマナサーラ著   サンガ新書700円

 以前北与野の書店で著者の講演会がありました。その時のメモ書きをまとめずにずらずらと書いてみます。


アルボムッレ・スマナサーラ長老講演会
 テーマ「怒らないこと」

・人は怒ったほうが楽。しかし、怒ったら「こうあって欲しい」と言う「希望」が無くなる。ダメになる。なぜか?
・仕事をうまくやりたい。怒っちゃうとそれがダメになる。勉強もそう。何を読んでも解からなくなる。怒ると気分が悪くなるので解からなくなるということ。
・怒らない→得   怒る→損
・うまくいかなかった…ここで怒る…逆方向に進んでしまう。
・怒る→ダメージが多い
・子どもは怒ってはいけないことを自然に学んでいる。誰から?
 それは母から。いつも怒られているから。
・子は母を愛している。より愛したい。それは本人もわかっている、親も子も双方でわかっている。
・子どももすぐに怒る。何もできないのに、要求ばっかり。
・自分が言った事をやってくれないと怒る。そして可愛げのないテロ行為となる。
・わかっちゃいるけどやめられない。わかっていることを説教しても無意味である。しかし、ここでまたわかっちゃいるけど説教……。

「怒る」ということはどういうことか

・人はどんなときも希望がある。しかし、その希望はなかなか叶わない。そこで「怒り」が生まれる。
・日常では希望がずれた(叶わなかった)瞬間で怒っている。
・「怒り」に対し自分で責任を持って行動すること。
・人には必ず「希望」がある。希望が叶ってほしいことは当たり前。しかし、希望が叶うとまた次の「希望」が生まれる。
・「希望」は何でも叶うものではない。叶うのは1割、9割は叶わない。
・「希望」は叶わないほうがいい。「そんなもんでしょうに…」と開き直ればいい。
・「希望」が叶わないことに怒る。これは人間の習性。
・人生というのはどちらかというと「希望」は叶わないようにできている。世界は自分で管理できない。母は自分で生んだ子どもでさえ管理はできない。だから父が子どもを管理できるわけがいない。
・正しい道は自分を調整するだけ。自己制御を如何にするか、したか。すべて自己制御にかかっている。自己制御があれば何でもできる。自己制御できなければいつも怒っている。
・人は自己破壊の道を歩んでいる。叶わないことは叶わない。
・「希望」を成功させることは「怒らないこと」
・怒らない場合は、人生いつでも大成功。
・いやなことが起これば、それを笑いの種にする。
・どんなときも「怒り」は正当化できない。怒ったら負け。

☆講演での長老は、日本語を母国語のように話されるので違和感無く聴くことができた。だが、終了後、私の頭の中で回っていたのは、植木等のスーダラ節だった。「わかっちゃいるけどやめられない、ァホレ…」

長老にお願いして裏表紙に書いてもらった言葉。



「しっかりやりなさい」