BRING UP

①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

オシム主義

2006年09月20日 | Weblog
「オシム主義」

高部務著  日本文芸社 平成18年9月25日発行  1200円


 プロローグ

 新任早々の国際マッチを2連勝(2006年9月1日現在)。
 とは言え、勝ち負けに関係なく、出場した選手達は90分走り抜き、与えられた仕事を確実にこなしたか。ピッチ上の全ての選手が走り抜いてこそ、チームは正常に機能する。イビチャ・オシム。選手一人ひとりの動きを冷静に見極め、走れなき者は容赦なく切り捨てる。テクニックや経験ではない。多くが初代表となる 〝考えて走る選手″を選んだ。
 「他国のマネをしていては、その国を超えることは出来ない。日本には日本人に適したチーム作りをすることが大切だ」
 そのチーム作りは、ジェフ(ジェフユナイテッド市原・千葉)での3年半の結果を見れば一目瞭然。来日前の監督としてのキャリアも申し分無い。
 ドイツW杯。日本のサッカーファンを奈落の底に突き落としたジーコジャパンに変わって、新生日本代表の指揮官を引き受けたオシム監督。自身の持つ揺るぎないサッカー哲学を武器に2010年の南アフリカW杯へと船出したオシムジャパンは、全てのサッカーファンへ多少の不安と大きな期待という楽しみを与え続けてくれるはずだ。

本文より
 記者団が2得点を上げた佐藤勇人のできに対して質問すると、
 「点を取ったのは佐藤でも、勇人でもなく、ジェフというチームが上げたものだ。サッカーというゲームは一人でするものではない、チーム全体のコンビネーションでゴール近くまで持っていき、一番間近にシュートを打つチャンスのある選手が打つ。このゴールはシュートを打った選手だけのものではなく、全員のゴールなんだ」
と常に口にしているオシム哲学を披露した。


 日ごろ子どもたちにに話しているそのものをオシムさんも語っている。これはオシムジャパン追っかけずにはいられない。まるで古きよき高校サッカーを見ているよう。
 オシムさんが来日した頃からのサッカーマガジンを今読み直しています。近々子どもたちにも分配します。リフティングがんばって。

 日本代表ファン、サッカーファン必読の書であります。