ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

おまけ【祇園祭2016】

2016-07-19 21:26:28 | 京都

龍頭。

 

そろそろ飽きてる方もいらっしゃるとは思いますが もう少し祇園祭を。

本日は宵山のちょっと変わった景色をご紹介。

↑は150年ぶりに新調されたという龍頭。後祭のしんがり、大船鉾の船首を飾る予定です

この龍頭が展示されていた新町通には屋台がたくさん出ていました。唐揚げからエアガン! まで多彩な品ぞろえでしたが、中でもお気に入りはこちら。

鮎!

しっぽの化粧塩がオシャレです。

祇園祭と言えば鱧(はも)が有名で、歩いていると結構な頻度で勧められましたが、ぶつ切りにされた上、小さいお皿に乗せられているので魚感はゼロ(笑)。こちらの方が見た目は断然楽しいです。

ほかにも、

山鉾をイメージしたと思われるパフェ 発想はスカイツリーと同じですね・・・。

何だかんだ結局食べたのは唐揚げだったのですが、プラスチックの容器には「リユース」と書かれていて、露店のあちこちにゴミ回収所が設けてあり、そちらで回収してくれるようになっています。ペットボトルや串も同様。これ、「ゴミゼロ運動」の一環なんです。花見の席などで、ゴミ箱周辺に入り切らなくなったゴミがうずたかく積まれているのを良く見かけますが、34万人の人出とも伝えられたこの日、そんな見苦しい景色はありませんでした。

これは素晴らしいですね

 

さてさて、ほぼ一週間にわたってお届けしました祇園祭いかがだったでしょうか。最後にド定番の山鉾の写真をお届けして終わりにしたいと思います。

祇園祭にはまだ後祭があります。時間のある方はぜひ実際に足を運んでみてください

 

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屏風祭 【祇園祭2016 その3】

2016-07-18 22:03:07 | 京都

うさぎが住んでます。

宵山の時に、屏風祭を覗いてきました。

前祭の展示は終了しましたが、後祭に合わせて再度公開されるそうです。

(内容の詳細は直接お問い合わせください。)

今回おじゃましたのは杉本家住宅、長江家住宅、それから紫織庵です。

山鉾・伯牙山のお飾り所がある杉本家住宅は呉服商奈良屋の杉本氏の住宅で、市内に残る最大規模の町家です。

ちなみに伯牙山のご神体は伯牙(はくが)という中国の琴の名人。琴の理解者でもある友人を亡くした悲しみから、琴の弦を断ったという故事にちなんで、お飾り所には琴が飾られていました。

 
お飾り所は無料ですが、住宅内の見学は有料です。
携帯・スマホでの撮影はOKということなので、携帯で写真を撮ってきました。

大盛況です。

 

携帯+フラッシュ禁止なので画面が薄暗いのはご容赦を。

確かに相当大きいです。が、ながっぽそい造りはまさに京町家。

風を通して涼をとるための工夫があちこちになされています。

細い葦のようなもので作られています。

風が通りかつ目隠しになるように、格子は内から外へ広がるハの字形をしていて、幅や太さも微妙に変えてあるそうです。

屏風も素晴らしい。

見学している間も風が通り、クーラーの人工的な冷たさではなく、微かに熱を帯びた柔らかさはどこか懐かしくもあり、とても気もち良く、ああ、夏だなあって思います。

後年、ガスが引き入れられたというハイカラなかまど。

建物を出たら氷でおもてなし。

 

この後は新町通の長江家住宅へ。こちらも元呉服商です。

残念ながらこの日は、携帯・スマホでも撮影はNG。

(以前、撮ったものがありますので興味がある方はそちらをご覧ください。)

この日は、商売していた頃の雰囲気の再現ということで、屏風の他にもキセルや囲碁セット、重箱やぐいのみなどが展示されていました。

その昔、祇園祭の時期はお客さんが店先にやって来て、屏風を見ながらキセルをのんだり、囲碁を打ったりと和やかに時を過ごしていたそうです。

町家は光が入りづらい構造のため、作業場の明りとり用に作られた天窓を利用して屏風が飾られ、縁起物である「とびうお」の置物だったり、昭和初期の祇園祭の風景を撮影したものを上映したりと、当時の雰囲気が伝わって来て面白かったです。

ただ、古き良き情景は、京都ですら現在進行形で失われていっていることがわかり、少しショックでした。

最後に訪れたのは紫織庵。こちらは長じゅばんの商いをしていたところだそうで、いまでも大正友禅のゆかたなどを販売しています。

展示品は撮影NGでしたが、外観などを少し撮ってきました。

先日、京都のゆかたの紹介でこちらがテレビに映っていましたね。

 

ゆかたに型友禅というのは京都でも珍しいそうです。その優美さに合わせて、展示されていた屏風も豪華で雅なものでした。

なんでも屏風はこの時期だけ帰って来ているもので、とても貴重な展示なんだとか。珍しかったのは竹内栖鳳デザインの欄間。大きなうねりの中に人間の点景が可愛らしかったです。

長じゅばんの老舗らしく、大正時代の変わりじゅばんとして野球やミッキーマウス! などの柄がありました。見えないオシャレは京都でも流行っていたんですね。

今回巡った町家は大きくて手入れ行き届いているし、後世に伝えねばという責任と意欲を感じるとともに、その道が決して平たんではないことも知りました。せめてこうして訪れることで、ホントにささやかですが、その一助になればと思います。

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宵山 【祇園祭2016 その2】

2016-07-16 22:28:39 | 京都

長刀鉾はやはりスターです

 

祇園祭ばかりで恐縮ですが、本日宵山に行ってきました。

去年は、宵山ではないし午前中だったので余裕で回れたのですが、さすがに混み具合がまったく違いますね。

午後4時をまわって各鉾で順繰りにお囃子が始まる頃から、混雑の度合いも一段とアップ

皆さん鉾の下にたかって、写真を撮りまくりです。

しかも、両端が凄い人出なのに、道路の真ん中はけっこうな量の車が行き交っているのです。市バスもバンバン通ります。タクシーが多いので、観光業がメインだとは思いますが、それにしても日常業務をこなしている方たちがいるすぐ横で、究極の非日常のお囃子が鳴り響くさまは誠にシュールな光景です。

拝観した函谷鉾の上からの風景。真ん中を車が通っています。

鉾の上で、たまたまお囃子を間近で見学できました。面白いのは、声を出す時にカンペを出す人がいて、半紙の冊子みたいなものに黒々と「鶴」とか書いてある。掛け声の符丁だと思われますが、珍しいものを見せてもらいました。

闇夜の山鉾も撮るつもりでしたが、歩行者天国が始まって一方通行になり引き返すことが難しくなり泣く泣く断念。来年のお楽しみとなりました

八坂神社までびっしり。

 

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祇園祭点景

2016-07-14 22:35:04 | 京都

着物を着た方もぐっと増えます。

昨日のお引き初め以外にも写真を撮りまくりましたので、ずらずらっと並べてみたいと思います。

1枚目の皆さまが夢中になっていた山鉾のディスプレイ。

正絹が大盤振る舞い。

本番を前に入念に準備中。

おそらく位置を示す「西南」の文字が。

ぎりぎりの攻防。

観光客は巡行や宵山前後にしか訪れませんが、もしも京都で暮らして、提灯をさげるところから、少しずつ出来上がっていく山鉾、華やかさを増す店先と、強烈な暑さに負けない活気の中で1か月も過ごして育ったら、今の自分とはまるで違う人間になっていたことでしょう。

雨でもへっちゃら。

そして火が灯る。

世の中に祭は数々あれど、こんなにも血が騒ぎ、高揚する祭をほかに知りません。 

街全体から湧きあがるエネルギーに憑かれたように歩き回っていましたが、日が暮れるころ、後ろ髪をひかれつつ、ようやく街を後にしました。

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お曳き初め 【祇園祭 2016】

2016-07-13 21:57:32 | 京都

ついに来ました!

 

所用で地下から四条烏丸の交差点に上がっていったら、街の景色が一変していました

祇園祭です

先日京都国際写真祭の時にも訪れたあたりなのですが、今まで眠っていたの? と思うぐらいあちこちの店のシャッターが全開。反物やら小物やら着物やらあらゆるものが売りに出されています。

嬉しくなって、所用を済ませてから店を冷やかしていたら、微かにコンコンチキチ・・・のカネの音。

「何か来ます?」

とお店の人に尋ねたら、見に行きはります? とのお答えだったので、これは行くしかない、と表に出たら山鉾のお曳き初めでした

本番と違って間近で見られます。

おおおっ。

美しい

音色を紐で奏でます。

このようにかぶりつきで見られるので、結果、

『ハーメルンの笛吹き』状態(笑)。

本番と違って先導の綱は女性や子供が引くことができます。

当日は触らせてもらえない一般人にとっては嬉しいことなのですが、やはり本職の方たちのようにまっすぐ引くのは難しいらしく、傍らに控えた方が熟練の技で軌道修正を行います。

車輪が曲がったかなと思ったら・・・。

びしっと修正。

伝統行事も機動力のあるスニーカーは欠かせません。

 

間近で見ていると改めて山鉾とは、過去の経験と技術に支えられた実に良くできた乗り物なのだとわかります。

車輪の軋む音と、それに呼応するように放たれる木の香り、そして少しばかりのかび臭さ。一年に一度のハレの日を迎える喜びを感じました。

こんな大変な行事をずっと続けてきたパワーをがあれば、この先どんな災厄があろうともきっと乗り越えられますね

まだ本番ではありませんが、強力な厄払いをしてもらった気がして、ご機嫌な一日でありました。

 

コメント (4)
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