ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

「坊、気張りや」~琥珀の夢~

2016-07-10 23:37:58 | つぶやき

山崎蒸留所にある鳥井信治郎と佐治敬三の銅像。

 

なにげなく手に取った日経新聞に、サントリーの創業者・鳥井信治郎氏を主人公にした小説の連載が始まっていました。

伊集院静氏の『琥珀の夢』。

ナイーブで内省的な小説家というイメージの伊集院氏と、こてこての商人・鳥井信治郎氏の組み合わせが面白く、すでに連載開始から10日が過ぎていましたが、古い新聞をひっぱり出して頭から読んでみました。

大大阪時代の魅力を語った導入に続いて、物語は自転車屋の丁稚だった経営の神様・松下幸之助少年と、寿屋と名前を変え、葡萄酒を売り出し始めたばかりの鳥井信治郎との邂逅から始まります。

(蛇足ですが、松下少年が奉公していた「五代自転車店」は現在の中央区淡路町にありました。先日ご紹介した「芭蕉終焉の地」の久太郎町は目と鼻の先です。)

松下氏ご本人が、後に公式の場で披露したこともある有名なエピソードなので、二人のやりとりは実際のものに近いのではと思われますが、

「人々はこの地に夢の華を見たのである。その夢が夢で終らないところに、この大阪の強さと底力があった。」と描写される大阪の活気の中、ひたむきに商売に打ち込む鳥井信治郎は、葡萄酒の瓶が綺麗だと松下少年に褒められて気を良くし、商いへの情熱を語った後、同じ道を進むであろう松下少年に、

「坊(ぼん)、気張りや」

と、励まします。

実際、松下幸之助は頭を撫でてくれた掌のぬくもりとともに、この言葉を生涯忘れなかったそうです。

副題に「小説・鳥井信治郎と末裔」とあるので、このあと息子の佐治敬三氏まで話は続くと思われますが、伊集院氏初の「企業小説」、この先どういう展開になるのか楽しみです

 

 

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幸村が駆け抜けた大坂

2016-07-08 21:02:24 | 大阪

幸村が駆け抜けた大坂 決戦の地マップ

市営地下鉄駅にて無料配布中。

 

大坂城の櫓を見に行って以来真田幸村ゆかりの地めぐりをしたかったものの、どこから始めていいか決められずにいました。

そこへ大阪天満宮の帰りにこちらのパンフレットを発見! 大阪周辺の幸村ゆかりの場所の地図がコンパクトに紹介されていてとても便利です。

大坂城はもちろん、真田の抜け穴、陣をはった茶臼山、六文銭の軍旗が伝わる志紀吉長神社、そして臨終の地・安居神社と目白押し

九度山や関ケ原に目が行きがちですが、戦いの本丸・大坂城のお膝元を忘れてはいけませんね。

ちなみに市営地下鉄は7月7日からラッピング電車が運航開始、NHK大阪がある谷町4丁目の構内には「真田ロード」が展開中だそうです。

この地図をもって、幸村をめぐる旅に出たいと思います

 

 

 

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大阪天満宮の七夕

2016-07-07 22:16:01 | 大阪

浪花ダンディーも茅の輪くぐりで厄払いしまっせ。

 

本日は七夕です。あちこちでイベントが開催されるなか、夕方に大阪天満宮を覗いてみました。

途中商店街の行列で有名なコロッケ屋さんがすいていたのでチャンス到来! と思いましたが、なんと看板メニューのハムカツが売り切れ(T_T)

お祭りで人出が多かったのでしょうか。

天満宮では、まだ宵の口なのにすでに屋台も出て、たくさんの人でにぎわっていました。

キッチュな画面が似合います。

本格的始動を前にお寺の方もひと休み。

夜になるとライトアップでもされるのでしょうか。茅の輪の両側に笹の葉がスタンバイ中。

 

大阪天満宮はいつ来てもにぎやかで、ホントに地元の方に愛されてますね。茅の輪もどことなくサーカスっぽい(笑)。

松尾大社の茅の輪くぐりは魂が洗われる気がしましたが、こちらは浮世の垢を落とす感じでしょうか。

ゆるキャラ君もスタンバイ。

帰りがけに、ブルーシートで覆われた神輿らしきものを見かけました。天神祭りの準備でしょうか。

ねっとりとまつわりつく空気を感じながら喧噪の中にいてこんなものを見てしまったら、いやがおうでも気持ちは高まります

この夏はいったい何が待ち受けているのでしょうか。

 

 

 

 

 

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巣立ちへどすこい。

2016-07-06 20:49:46 | 動物

ピントがいまいちですみません

 

このところあまり更新ができず、楽しみにしてくださる方がいらしたらすみません

小市民は些事に振り回されております。来週はあちこち出かけるつもりですので、よろしければまた遊びにきてください。

 

さて、7月に入りましてツバメたちの数もグッと減ってきました。こちらの巣も残り1羽です。

くちばしや羽毛の具合からまだ雛のようですが、他にライバルがおらず栄養バッチリなせいか、とてもデカい・・・。

親鳥より幅があるのでは?(笑)

鳥にも肥満はあるのでしょうか。無事飛びたてることを願っています。

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神戸市役所の展望台

2016-07-04 22:13:01 | 兵庫

週末でものぼれます。

 

フラワーロード沿いにある神戸市役所1号館。こちらの24階展望ロビーは一般に開放されていて、週末でものぼることができます。

1階エレベーター付近にはアートなオブジェが。

ぐるりと一周すれば山と海そして街をいっぺんに見ることができます。

六甲山系。

震災後に拡張されたという道路。

すきまなく埋め尽されたビル群は震災の痕跡なんて感じさせませんが、被災後1年くらいで、すでに今の景色だったそうです。復興のスピードを物語るエピソードですね。

 

向こうはポートアイランドでしょうか。

日本マラソンの発祥の地でもあります。

このあと、街をぶらぶら歩きましたが、道路は広いし新しい建物が多いし、とてもキレイな街並みで、だからこそ余計に、失ったもののことを考えてしまいます。

震災だけが特別ではなく、生きていれば喪失があって再生があり、幸福な時間とそうでない時間はどちらも必ずやってくるんですよね。

珍しくそんなことを考えながら歩く日曜の午後でした

あちこちで見られるオブジェ。

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