見学者が絶えないそうです。
先日ご紹介した日本銀行大阪支店つながりで、『あさが来た』の「加野屋」のモデルとなった旧加島銀行に行ってきました。
全盛期には40数行あったそうですが、昭和恐慌のあおりを受けて廃業し、現存しているのは大阪府池田市のこの建物だけです。
実はここ、五月山動物園に行く時に通りがかって存在は知っていました。辰野金吾が設計に関わっているのですが、金吾氏の設計は中之島の公会堂や日本銀行などビックな建物がたくさん残っているし、しかもここは現在もインテリアショップとして営業中で見物目当ての訪問はいかにも入りづらく、その時はスルーしてしまいました。
その後、新聞で『可能な限り中を見せてくれる』との記事を読み、本日は堂々と訪問です。
建物を見たい旨を告げると笑顔で迎えていただき、写真もOK。カーテンや暖簾などがたくさん展示されている中に、
ぴっくりぽんや
ちなみにこの上部のミニ金庫らしきものは使途不明だそうです。下が使えない時の緊急用では? という話でした。
シュールすぎる景色。
現在は2階建てですが、2階部分は後から足したものだそうで、以前はありませんでした。ただし、1階を見下ろす回廊がついていたんだとか。
この階段は建設当時のもの。浅子さんものぼった?
朝ドラ効果はすさまじいらしく、このビルの紹介記事や資料がたくさん置かれていました。お店の方の案内もとても親切。
先日は団体客が見にいらしたそうです。
金庫のほかに創業当時のものとしては、
床。
カウンター。
入り口。当時はさらに回転扉があって、一度に一人しか入れないようになっていました。
なにやら歴史ありげな新聞記事。建物自体は昔から有名だったみたいですね。
この旧加島銀行池田支店は能勢街道に面しているのですが、並びに落語みゅーじあむ、それから大衆演劇の常打ち小屋などがあって、ちょいレトロな面白い通りです。そういえばビリケンさんもいましたね。
ところで、どういう経緯で銀行の建物が今のお店に受け継がれたのか聞きそびれてしまいました。浅子さんの夫は尼崎紡績(現ユニチカ)の初代社長だそうなので、その関係かもしれません。