ぶらっとJAPAN

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足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

大阪城の櫓(やぐら)

2016-06-05 22:20:04 | 大阪

大手口。

 

NHKの大河ドラマ『真田丸』もいよいよ北条攻めが始まり、これからおそらく前半のクライマックス関ケ原になだれ込んでいく模様。という訳で、ちょこちょこ真田丸ゆかりの地巡りをしていきたいと思います

本日は、内部特別公開をしていた大坂城の櫓(やぐら)をご紹介。観られるのは多聞櫓(たもんやぐら)・千貫櫓(せんがんやぐら)・焔硝蔵(しょうさんぐら)の3つです。

多聞櫓は、大手門から入ってきた敵を迎え撃つまず第一の櫓、千貫櫓は大手口を北から守る隅櫓です。

1枚目の写真から少し左に寄りました。石垣の上に建つ左側が千貫櫓、右側が多聞櫓です。

正面の大手門をくぐると左手に多聞櫓があります。

 

この上の黒い格子の中に入れます!

門をくぐり、いつもは入れない右手のレンガ造りの壁をくぐりぬけ、階段を昇ると、

おおおっ、広いですね。

ちなみに、秀吉当時の建物ではもちろんなく、徳川が再建後も、一度落雷で焼失したので、現在の建物は幕末に行われた修復工事で建設されたものです。

とても精密で堅牢な造り。

戦いに備え、兵士たちが詰める部屋。

門の真上に来ました^^

右手に見えるのが大手口。敵が来ても丸見えです。

頭上から攻撃できます。

 

豊臣時代にこの多聞櫓があったかどうかは定かではありませんが、家茂は、この中に入ったことがあるそうです。同じ場所を歩いているかと思うとワクワクしますね。

続いて、千貫櫓へ。こちらは多門櫓よりは小ぶりですが、高さがあります。

急すぎる階段^^;

こちらではなんと足軽に遭遇!

写真を撮らしてくださいとお願いしたら、

狙われちゃいました

さらにこちらは火縄銃まで完備。

仕組みは単純です。

銃身は長く、結構重いです。そんなに破壊力がある気もしないですが、「飛び道具」というだけで驚異的だったんでしょうね。

格子の隙間から城外を眺めて作戦を練る。気分は信繁です(笑)

最後は焔硝蔵。いわば火薬庫です。

石積みのもので、江戸時代からのものが残っているのは、ここだけだそうです。

こちらも見事に芸術的なつくり。

大坂城は、空襲で焼失してしまったところも多く、これだけでもよくぞ残ってくれたと思います。

『真田丸』では、天下統一まであと一歩のところまできた秀吉の言動がどことなく狂気じみてきて、影のある表情が印象的ですが、一介の足軽から天下を取って、こんな豪壮な城を建ててしまったら、精神のバランスを失ってしまうのもわかる気がします。達成感のあとの強烈な喪失感と恐怖。どれだけ立派な入れ物があっても、心がうつろではどうしようもないですね。このだだっ広さが、秀吉の心の空洞の現れのような気がしてしまいました。

春の櫓の公開は終了しましたが、7月以降にまた公開するようです(ただし土日限定)。興味ある方はホームページをチェックしてみてください

 

 

 


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