ぶらっとJAPAN

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難波宮【大阪歴史博物館】

2016-06-06 21:35:58 | 大阪

復元された高床式倉庫。

 

大坂城の谷町方面側に、大阪歴史博物館があります。NHK大阪と併設されているこの近代的な建物は前から気になっていました。

櫓見物の帰りに寄ってみたら、『難波宮遺跡見学』なるものをやっているというので参加することに

集合まで時間があったので、すぐそばにある高床倉庫(復元)を覗いてみました。

なかなか広いです。

いい仕事してますね!

穴を掘って柱を立て、その周りを土で埋めるという「掘っ立て柱」でできているこの倉庫。この時代にはカンナもないので、柱もナイフのようなもので削って作ったそうです。当たり前ですが、屋根を葺くのも柱を立てるのも(そもそも木を伐り出すのも)すべて人力。

屋根を一直線に貫く大きい梁をどうやって持ち上げたんでしょう? と解説員の方に尋ねたら「さあ?」というお答え。

まだまだ謎は多いようです。

ところで難波宮って何だと思われます? 

羽振りのいい地方豪族のお家ぐらいに思っていたら、なんと、あの大化の改新の折に孝徳天皇が開いた難波長柄豊崎宮のことだったんです! そんな、ザ・教科書の大物遺跡がこんなところに!?

なんでも古代には、大坂城付近に河内湖と呼ばれる巨大な湖があって、今の大阪湾に面した上町台地の辺りは、政治や交通の要衝だったそうです。今は車だらけですが、こんなところに湖があったなんて信じられません。

難波宮は大阪城公園、法円坂遺跡群、そして歴史博物館やNHKの敷地までを含む広大な宮殿だったとか。

歴史博物館の床の一部がガラス張りになっていて、遺跡を見ることができます。

今回参加したツアーは、建物の地下1階に降りて、この遺跡を間近で見られるというものでした。

遺跡が発掘されたのは昭和29年と意外に最近で、それまで場所がわからなかった難波宮の所在がこの発掘で明らかになったそうです。

遺跡を傷めないように上にある建物は特殊な工法でつくられているんだとか。

宮のスケールが大きいのと、すべて地下にあるので、現代の景色からその概要を掴むのはとても想像力が入りますが、1500年も前に、ここに天皇がいたとは! 都は京都や奈良にあるもんだと思っていたので不思議な気分です。

この下に遺跡が眠っているのです。

いやにだだっぴろい公園があると思ったのはそういう理由だったんですね。

新たなぶらっとポイント発見にテンションがあがった一日でした


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