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散歩道・10~富士山の日

 先月、東京駅近くの丸善丸の内本店ギャラリーで『片岡球子展』が開催されていたので、仕事帰りに立ち寄ってきた。片岡球子さんは明治38年に生まれ、昭和、平成時代に活躍された日本画家で、特に火山や富士山を描いた作品は独特な描写で力強く見る者を惹きつける。ギャラリーでは70~80点の作品が展示されておりそれぞれ価格が付けられていた。しかしどれも100~400万円と手が届かないものばかり。真っ赤な富士山の小さなリトグラフの前で立ち止まっていたら、女性係員が寄って来て『これは片岡さんが100歳の時の作品です。お手頃なお値段ですよ。』と勧めるが、ラベルには50万円の表示。宝くじが当たったら買うことにしよう。
 さて今日、2月23日は静岡県と山梨県の両県が条例で定めた“富士山の日”。県民が富士山について学び、考え、想いを寄せ、富士山憲章の理念に基づき、富士山の豊かな自然及び美しい景観ならびに富士山に関する歴史及び文化を後世に引き継ぐことを期するという日になる。私は東京都民だが、改めて富士山に想いを寄せることにしよう。
 写真は富士見台公園展望台からの眺め。雲が夕日に赤く染まり、まるで火山のように見える。
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フユザキニオイカズラ

 小山内裏公園“大田切池”の畔で見られる「フユザキニオイカズラ(冬咲き匂蔓)」。スイカズラ科スイカズラ属の半常緑低木で、早春のまだ寒い時期から咲いている。花の大きさは1.5センチほどで、名前の通り爽やかな香りがある。以前、地元の方にここに咲くことを教えていただいたが、低木で花色は薄くて目立たず、知らなければ気づかずに通り過ぎてしまう。「ロニセラ・フラグランティシマ(Lonicera fragrantissima)」とも呼ばれている。
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アセビ・2~開花

 小山内裏公園“戦車道路”沿いに植栽されている「アセビ(馬酔木)」。ツツジ科アセビ属の常緑低木で、葉や茎にアセボトキシンという有毒成分があり、馬が食べると酔ったように足がふらつくという。そこで名前は、足しびれ→アシビ→アセビとなったようだ。ちなみに昭和初期に水原秋桜子らが発刊した俳句雑誌『馬酔木』は、“あしび”と発音する。
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アオモジ

 クスノキ科ハマビワ属の「アオモジ(青文字)」。以前は東京薬科大学の雑木林に低い枝が伸びていて間近で花を観察できたのだが、次第に低い枝が無くなり、今では10メートル以上の高い枝に花が咲くので、最近は指をくわえて見上げるだけ。
 ところが先日、近くのスーパーマーケットの切り花コーナーでアオモジの切り枝が350円で売られていたので即購入。数日間、水に浸けて発根を促し、最後は発根剤を塗布して植木鉢に挿してみた。肉眼では発根した様子もなくおそらくこのまま枯れてしまう可能性が大きいが、根付いてくれれば有り難い。
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アキニレ・3~葉痕

 先日は「アキニレ(秋楡)」の面白い樹皮を観察したが、枝には小さな葉痕が見える。横幅はわずか2~3ミリで肉眼では良く見えないが、拡大してみるとそこには可愛い顔があった。アキニレはニレ科ニレ属の落葉高木。
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