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クズ

 野猿街道を峠に向って走っていると小さな橋の欄干に絡んでいる枯れた蔓を見つけた。これはマメ科クズ属の「クズ(葛)」で、夏にはあちこちで蔓を伸ばして猛威を奮っている。ここも相当な本数の枯れ枝なので真夏にはさぞ暑苦しく蔓延っていたことだろう。さてランニングをひと休みしてその葉痕を探してみると、そこには手ぬぐいを頭に巻いて“安来節”を踊る顔があった。去年見たクズの葉痕は ムンクの“叫び”。クズの葉痕顔は同じものが無く毎回面白いものを見せてくれる。
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ヒメシャラ・1~樹皮

 清水入緑地の遊歩道脇に見られる「ヒメシャラ(姫沙羅)」。ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木で、ナツツバキよりも小振りな白い小さな花を初夏に咲かせる。その樹皮は黄金色に輝きつるつるとして雑木林の中でもすぐに見分けることができる。この樹の太さはせいぜい10センチほどの若木で“姫”と呼んでも違和感が無いが、以前、屋久島で見た直径50センチ以上の巨木はとても“姫”と呼べるような樹ではなかった。
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