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ホオズキ・2~開花

 俯きがちにひっそりと花を咲かせている「ホオズキ(酸漿・鬼灯)」。ナス科ホオズキ属の多年草で、花のあと、萼片が膨らみ種子を包み、熟すとオレンジ色になる。ホオズキといえば、東京・浅草観音(浅草寺)。 毎年7月10日は、浅草寺の “結縁(けちえん)日” で、この日に参詣すれば、46,000日お参りしたのと同じ功徳があるという。それでは、毎日、まじめに参詣している人が可哀想だという気もしないでもないが、そういう細かいことは言わないほうが良い。浅草寺境内にはほおずきを売る店が軒を連ね大変な人出になる。
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ムラサキ

 ムラサキ科ムラサキ属の「ムラサキ(紫)」。花は白いが、紫根(しこん)と呼ばれる根が紫色の染料になる。昔は日本各地に自生しており、江戸時代には “江戸紫” として有名になった。ところが今では、自生のムラサキはほとんど見られないようで、写真の花も東京薬科大で育てられているもの。
 花径はわずか6~7ミリの小さな花だが、これでもムラサキ科の親分格。世界では100属の約2,000種からなる大きな科で、ハナイバナ属、オオルリソウ属、チシャノキ属、ムラサキ属、ルリソウ属、ヒレハリソウ属、キュウリグサ属などがお馴染み。
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ニンジン

 子供の頃に読んでいた河出書房新社の “少年少女世界の文学” 全集に、フランスの作家ジュール・ルナールの 『にんじん』 があった。赤い髪のために家族から “にんじん” というあだ名で呼ばれた少年が成長していく物語。今ではその内容は全く覚えていないが、その奇妙な題名だけはしっかり覚えている。この全集は、当時の私の宝物だったが、残念ながらとうの昔に処分している。せっかくなので思い出のためにその題名を挙げておこう。
 『ギリシア神話/イソップ物語/北欧神話』 『聖書物語』 『アラビナン・ナイト/西遊記』 『宝島/ロビンソン・クルーソー』 『ガリバー旅行記/ふしぎの国のアリス/フランダースの犬』 『ロビン・フッドの冒険/ジャングル・ブック/オリバー・ツゥイスト』 『宇宙戦争/ホームズの冒険』 『クリスマス・キャロル/メアリ・ポピンズ/ピーター・パン』 『小公子/小公女』 『トム・ソーヤの冒険/ハックルベリイの冒険』 『仔鹿物語/アンクル・トムの小屋』 『若草物語/赤毛のアン』 『ドリトル先生航海記/あしながおじさん/オズの魔法つかい』 『ジャン・バルジャン物語/モンテ・クリスト伯』 『三銃士/鉄仮面』 『家なき子/にんじん』 『十五少年漂流記/八十日間世界一周』 『ジャン・クリストフ/風の騎手たち』 『アルプスの山の少女/みつばちマーヤの冒険』 『飛ぶ教室/空想男爵の冒険』 『愛の一家/少年だけの町』 『金星探検/深紅の帆』 『アンデルセン童話集』 『グリム童話集/クオレ/ピノッキオ』 の全24巻で、さらに別巻で 『動物記』 と 『昆虫記』 があった。
 私はこの全集を当時何度も何度も読み返し、そのお陰で、空想好き、SF好き、冒険好き、旅行好きの少年が一人出来上がっていったわけだ。ここに “植物記” は無いが、今、それを一生懸命綴っている。
 写真は、南大沢2丁目の道路脇にある小さな畑に植えられている「ニンジン(人参)」。セリ科ニンジン属の二年草でアフガニスタン原産。日本には16世紀に伝わってきた。
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