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コムギ・2~芒種

 今日は二十四節気の “芒種” で、イネやムギなど芒(のぎ)のある穀物の種蒔きをする頃という意味。昔と比べると、気象の変化や収穫時期の多様化などで、必ずしも二十四節気と実態が一致しないものもある。
 一昨年だったか、日本気象協会が、中国生まれの二十四節気と日本の実際の気候のズレを解消するために、 “日本版二十四節気” を作ろうと動きだしたところ、『暑い頃から秋の気配を探るような日本人の繊細な季節感は、季節のズレによって育まれてきたもの』 というような反対意見が殺到し、結局、方針変更して、 “季節のことば36選” を選定することでお茶を濁したようだ。その結果を参考までに並べておこう。実際には7月だけ4つあるので37選になっている。
 1月: 『初詣』 『寒稽古』 『雪おろし』
 2月: 『節分』 『バレンタインデー』 『春一番』
 3月: 『ひな祭り』 『なごり雪』 『おぼろ月』
 4月: 『入学式』 『花吹雪』 『春眠』
 5月: 『風薫る』 『鯉のぼり』 『卯の花』
 6月: 『あじさい』 『梅雨』 『蛍舞う』
 7月: 『蝉しぐれ』 『ひまわり』 『入道雲』 『夏休み』
 8月: 『原爆忌』 『流れ星』 『朝顔』
 9月: 『いわし雲』 『虫の声』 『お月見』
 10月: 『紅葉前線』 『秋祭り』 『冬支度』
 11月: 『木枯らし1号』 『七五三』 『時雨』
 12月: 『冬将軍』 『クリスマス』 『除夜の鐘』
 確かに二十四節気とは異なる日本的なものが集められている。36個にこだわっていないのなら “桜前線” も入れて欲しかった。
 一方、二十四節気については “ひとこと解説” が発表されており、芒種は 『麦の熟れるころ』 となっている。
 写真は、首都大学キャンパス植物実験圃に植えられている「コムギ(小麦)」。イネ科コムギ属の一年草で、 “小麦” はコムギ属の総称にも使われることから、「パンコムギ(ぱん小麦)」とも呼ばれる。
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ナワシロイチゴ・3~星

 花弁が開かない代わりに、萼片が綺麗な星型を見せていた「ナワシロイチゴ(苗代苺)」。バラ科キイチゴ属で、茎が木質化するので落葉低木に分類されているが、立ち上がらず地面を這うので草本類のようにも見える。花弁が開かなくても小さな昆虫が花の奥にもぐりこんで受粉の手助けをしてくれるので、美味しい果実はちゃんとできる。梅雨のシーズンに開花するので、雨に濡れるのを嫌がっているのかも知れない。

『いつでも夢を』
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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