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サルトリイバラ・5~蔓

 電車のつり革や傘の柄のようにも見える「サルトリイバラ(猿捕茨)」の蔓。シオデ科(←ユリ科)シオデ属の落葉つる性木本で、春に散形花序を付けて晩秋に赤い実を稔らせる。
 さて電車や傘と言えば、“忘れ物”。 梅雨時には傘の置き忘れがとても多くなる。通勤時の京王線新宿駅では、終点で乗客が降りたあとポツンと寂しそうに残っている傘を時々見かける。JR東日本によれば傘の忘れ物は年間に30万本ほどあるらしい。高い傘は愛着も湧いて大事にするが、100円で買えるビニール傘はすぐに忘れられてしまうのだろう。
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ムクロジ・2~円錐花序

 今年の宿題のひとつにしていた「ムクロジ(無患子)」の花。蓮生寺公園付近で見られる樹だが、背が高く花の姿を間近で見られない。これは望遠レンズで撮ったものだが、高い枝の先に大きな円錐花序を作り、黄緑色の小花が多数付く。ムクロジはムクロジ科ムクロジ属の落葉高木で雌雄同株。このムクロジ科には、カエデ科カエデ属やトチノキ科トチノキ属などが、近年のDNA調査により合流してきた。
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散歩道・57~世界遺産

 世界文化遺産登録が決定した今日の富士山。昨日まで梅雨空が続いていたが、今日は朝から青空。夏の東京からは富士山がなかなか見えないが、昨日までの雨で空気中の埃が洗われて視界はスッキリ。ここ上柚木公園の丘の上から65キロ先の雄姿が綺麗に見えた。写真は登録決定の9時間前の姿だが、嬉しさの照れ隠しなのか山頂に笠雲を乗せている。目を凝らすと雪の中にジグザクの吉田口下山道が見える。
 富士山が世界遺産登録を目指したのは、今から21年前の平成4年。しかしゴミの不法投棄や麓の開発が進んでいることなどから、2度落選。そこで8年前に自然遺産ではなく、古くから信仰や芸術の対象にされていたということで文化遺産登録に方針転換し、今日の決定となったわけだ。注目は、先般のICOMOSが除外勧告していた三保松原も遺産に含まれるという朗報。天女もさぞ喜んでいることだろう。
 登録を機に、観光客や登山者が大幅に増えることが予想され、環境破壊も懸念されるが、様々な課題を乗り越えて世界文化遺産の名に相応しい富士山を目指してほしい。

『羽衣』
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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