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ニンジン

 子供の頃に読んでいた河出書房新社の “少年少女世界の文学” 全集に、フランスの作家ジュール・ルナールの 『にんじん』 があった。赤い髪のために家族から “にんじん” というあだ名で呼ばれた少年が成長していく物語。今ではその内容は全く覚えていないが、その奇妙な題名だけはしっかり覚えている。この全集は、当時の私の宝物だったが、残念ながらとうの昔に処分している。せっかくなので思い出のためにその題名を挙げておこう。
 『ギリシア神話/イソップ物語/北欧神話』 『聖書物語』 『アラビナン・ナイト/西遊記』 『宝島/ロビンソン・クルーソー』 『ガリバー旅行記/ふしぎの国のアリス/フランダースの犬』 『ロビン・フッドの冒険/ジャングル・ブック/オリバー・ツゥイスト』 『宇宙戦争/ホームズの冒険』 『クリスマス・キャロル/メアリ・ポピンズ/ピーター・パン』 『小公子/小公女』 『トム・ソーヤの冒険/ハックルベリイの冒険』 『仔鹿物語/アンクル・トムの小屋』 『若草物語/赤毛のアン』 『ドリトル先生航海記/あしながおじさん/オズの魔法つかい』 『ジャン・バルジャン物語/モンテ・クリスト伯』 『三銃士/鉄仮面』 『家なき子/にんじん』 『十五少年漂流記/八十日間世界一周』 『ジャン・クリストフ/風の騎手たち』 『アルプスの山の少女/みつばちマーヤの冒険』 『飛ぶ教室/空想男爵の冒険』 『愛の一家/少年だけの町』 『金星探検/深紅の帆』 『アンデルセン童話集』 『グリム童話集/クオレ/ピノッキオ』 の全24巻で、さらに別巻で 『動物記』 と 『昆虫記』 があった。
 私はこの全集を当時何度も何度も読み返し、そのお陰で、空想好き、SF好き、冒険好き、旅行好きの少年が一人出来上がっていったわけだ。ここに “植物記” は無いが、今、それを一生懸命綴っている。
 写真は、南大沢2丁目の道路脇にある小さな畑に植えられている「ニンジン(人参)」。セリ科ニンジン属の二年草でアフガニスタン原産。日本には16世紀に伝わってきた。
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コメント
 
 
 
Unknown (nekocchi1122)
2013-06-23 18:19:27
多摩住さんが名前を挙げた本で、八十日世界一周まではとんとん拍子だったのに、その後の方がポツリポツリと抜けていました・残念(><
 
 
 
nekocchi1122様 (多摩NTの住人)
2013-06-24 07:40:47
コメント有り難うございます。
nekocchi1122さんもこのシリーズを読まれていましたか。お好きな「昆虫記」は抜けていませんでしたか。
 
 
 
Unknown (ディック)
2013-06-24 19:16:46
家では本なんか一冊も買ってくりませんでしたが、月に1回ほどわが家を訪問する叔母が、毎回何かの物語の本を買ってきてくれました。
挙げられている題名の本もほとんど読んでおります。
貴重だったので、同じ本を何回も読みました。
それが、現在の「ディックの本棚」に繋がっているわけで、なんとかの魂百までではありませんが、ぼくの幼い頃の性格形成に、叔母は大きな影響を及ぼし、それが現在にまで及んでいます。
大根は裏の畑で父がよく作っていたけれど、ニンジンの記憶はありません。ただ忘れているだけかも知れませんが…。
 
 
 
ディック様 (多摩NTの住人)
2013-06-24 21:29:02
コメント有り難うございます。
「ディックの本棚」は素晴らしいサイトですね。
私も本は好きですが、とてもとてもその域には達していません。
この文学全集は、私の性格形成に少なからず影響がありました。
 
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