センリョウ・３～花

　『　いい夫婦　今じゃどうでも　いい夫婦　』
　これは先日、発表になった　“第26回サラリーマン川柳コンクール”　の大賞作品で、新聞などでご覧になった方も多いだろう。このコンクールは第一生命が昭和62年から始めた企画で、我々サラリーマンの悲哀が上手く表現されていて、思わずニヤリとするものが多い。今まで選ばれた優秀作品のいくつかを見てみよう。
　『　すぐ家出　諭吉は我が家の　問題児　』
　『　EXCELを　エグザイルと　読む部長　』
　『　指舐めて　ページをめくる　アイパッド　』
　『　昼食は　妻がセレブで　俺セルフ　』
　『　“前向きで”　駐車場にも　励まされ　』
　『　ウィンドウズ　窓は開けたが　締められず　』
　『　日記とは　昔交換　今公開　』
　『　パソコンに　慣れたかわりに　文字忘れ　』
　『　身に付けた　高額商品　定期券　』
などなど。何れもその状況が見事に頭に浮かんでくる。
　写真はセンリョウ科センリョウ属の「センリョウ（千両）」。この花は一般的な花と違って、花弁も無ければ萼片もない。花軸の緑色の球体の雌蕊が多数できて、そこにクリーム色の雄蕊が直接付く。

ウメガサソウ・４～雑木林

　清水入緑地の雑木林の中で見られる「ウメガサソウ（梅笠草）」。ツツジ科（←イチヤクソウ科）ウメガサソウ属の常緑低木。背丈はわずか5センチほどで、常緑性の多年草とする解説もあるが、細い茎は木質化していて真冬でも枯れずに残っている。左に昨年の蒴果が見える。