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ミヤコグサ・2~開花

 長池公園外周で咲き始めた「ミヤコグサ(都草)」。マメ科ミヤコグサ属の多年草で、花の形が “烏帽子” に似ていることから、「エボシグサ(烏帽子草)」という雅な名前もある。そんなことから “都” の名前も何やら高貴な雰囲気があるが、実はこの草の生薬名が “百脈根(ひゃくみゃっこん)” で、そこから “みゃっこんぐさ” と呼ばれ、ミヤコグサに落ち着いたという説がある。
 ところで、植物は土壌中の窒素源を根から吸収することで生育するが、マメ科植物は窒素源が少ない土地でも、根粒菌と共生することで、大気中の窒素を取り込んでいることは以前に触れた。
 先般、つくばの農業生物資源研究所で、ミヤコグサを使った実験によりマメ科植物が空気中の窒素を養分として取り込むのに必要なタンパク質 “NIN” を突き止めたとのニュースがあった。ダイズなどの農作物栽培で、NINの働きを人工的に高めれば、根粒菌に感染しなくても根粒ができ、窒素肥料が少ない条件でも栽培が可能になり、低環境負荷の農業が実現できると期待されているようだ。またイネにNINの遺伝子を導入して根粒を作ることができれば、少ない窒素肥料でイネを育てられる可能性もあるという。
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北軽井沢番外編・1~イワカガミ

 北軽井沢方面に少し縁があり20年前から年に数回のペースで訪れている。子供達が小さい頃はスキーやゴルフなどで楽しんだものだが、今は一人で息抜きに行く程度。以前は植物観察の趣味がなく、高原の花を見ても素通りだったが、せっかくなので、これから少しずつ高原植物の名前も覚えていこう。
 写真は鬼押出しの溶岩に咲く「イワカガミ(岩鏡)」。ここにも今まで何度も来ているが、この花の存在を知ったのは去年のこと。このブログでは “多摩ニュータウンに生育する植物に限る” という規制を設けていたが、少し前から “規制緩和” で、 『番外編』 というカテゴリーを作ったため、多摩ニュータウン以外の花も時々載せることができるようになった。イワカガミはイワウメ科イワウチワ属の常緑性多年草で、日本各地の低山帯から亜高山帯の岩場などに生育する。
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