徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

お声かけ

なまじ〔=中途半端に〕有償搭乗回数が多いので、搭乗回数や搭乗マイル数を基準としたマイレージのステータスもそれに応じて、分不相応なものとなっております。

で、CS: Customer Satisfaction (顧客満足)向上の一環なのでしょうが、上級クラス(例えば、スーパーシート・プレミアムとかクラスJとか)に搭乗したお客様や、翼のチョイ後ろの一般席窓際で舵さばきを観察していたとしても、それがマイレージクラブの基準を満たすステータスに達していると、“お声かけ”、すなわち、苗字をそえて、「PAX様、本日はご搭乗ありがとうございます」「PAX様、お飲み物は何か如何ですか?」と呼びかけられます。

余程の有名人でもない限り、日に2本3本と飛ぶクルーにとっては、お客様の顔から名前がすぐ浮かぶ筈もあり得ず、それなりのからくりがある訳ですが、それをばらすのは止めておきましょう。
※ヒント:ドリンク・サービス・カートを押してサービスしておりますが、次の列のお客様のところに差し掛かる際に、だてにカートの上で探し物している素振りしたり、引き出しあけて覗いたりはしていない。ドリンク・トレイを巧妙に使う場合もあり、おぬしできるな。

毎度の事ながら前置きが長くなりました。

お声かけで「気分は上々」となるお客様もいらっしゃいますが、ひとつ気になるのは、この4月から実施されている「個人情報保護」であります。

飛行機の客室内は、風切り音やエンジンの音などで、一定のノイズレベルにさらされていますので、声が響き渡ることはないのですが、少なくとも隣に座っているお客様にはその会話内容は十分聞き取ることができます。「○×様、~」ときたら、おお、隣に座っておられる方は○×さんなのか、とそのお客様の苗字、ある意味個人情報ですね、が分かってしまうのです。

まあ、好きで飛行機に乗っている小生としては特に気にしたことはありませんが、神経質なお客様は気になるかも知れません。かと言って、83のC様と座席番号で呼びかけでもしたら、ステータス命の輩のおじ様達はプライドを傷つけられ、CS推進室にクレームが来そうですし…。

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この「個人情報保護」の取り扱いに頭を悩ませているのが、医療機関です。病院に来ている・入院しているということは、どこかを患っている訳で、患者さんの名前を呼ぶことは、付随情報(疾患がある、etc.)も知れてしまうからです。
が、名前を使わないことで、患者さんの取り違え等のミスをしてしまったのでは本末転倒ですし、本当に苦労しているようです。
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