ある木の下に、ドングリがいっぱい落ちていました。
ええっ、もう? っていう感じがしました。
マテバシイは、時期が来たようですが、この木については、まだ早いでしょう!
実際、実がいっぱい落ちていた隣の木では、こんな状況。
まだ実は、熟し切れていなくて、緑色が残っていました。
さて、木の名前ですが、この写真の葉っぱを見て、ああ、アレだな、
そう思われた方もおられるかもしれません。
そうです、カシワの木で、今回は、カシワの木の実のお話しです。
もう一度、実がたくさん落ちている木に戻って、
落ちているカシワの実、じっくり観察しました。
そしたら、どうでしょう。
ほとんどの実には、横に小さな小さな穴があいているではありませんか。
どうやら、こちらのカシワには、クヌギシギゾウムシのような虫がいて、
そのメスが、実に小さな穴を開けて産卵したため、
実の色が変わり、落ちてしまったようです。
小さな穴は、産卵のための穴のように考えられます。
虫の卵は、やがてかえり、幼虫は、実の中の栄養で育ち、
大きくなると実の殻にさらに大きな穴を開けて出てくるのではないかと思われます。
こちらは、カシワの木の全景です。
あの独特な形をしたカシワの葉が、いっぱい付いていて、濃い緑色をしています。
この写真では、2本に見えますが、実際は、4本のカシワがまとまって植栽されています。
(撮影: 2009.9.11 mapfan)
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