オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

2405の音圧レベル調整

2019-03-17 11:01:50 | スピーカー評価
 前回の■2)で2405のレベルが少し高いのでアッテネータの減衰量を増やして対応済みと書きました。3/6から変更しましたが、今回はその話です。

 ■1)2405のアッテネータ
 従来は、8Ω系でL型のセメント抵抗2個(3Ωと12Ω)で、減衰量は4.4dbでした。以下のFFTからハイ上がり傾向が読み取れます。2~3dbは下げたいと思いましたので8Ω系で手持ちに有った7db(4.7Ωと6.8Ω)としました。

 以下の写真は交換後で、ケースの右の外側の2セットが従来の3Ωと12Ωです。


 ■2)アッテネータ交換の評価データ1 単体
 先ずは、単体のFFTですが、■3)含めて全て通常聴取位置にマイクを置いています。

 上段が従来の4.4db減衰分で赤〇で囲んだ2405の領域が左右(LR)共3db位は高いです。
 下段が7db減衰版ATTで③のL(左側)は2405の個高域が伸びているので20KHzまでフラットです。R(右)側は④ですが、L側より2405の伸びが少し不足しているがまあ良いでしょう。
 尚、①と③を比べると赤〇で囲んだFFTが①は山形で③はフラットでおかしいと感じる方がいらっしゃると思います。これは、高域例えば10KHzなら波長は3cmですので1/2波長=1.5cmで振幅のーボトムから+ピークまで変ってしまいますので、高域はマイク位置を1cm変えただけで定在波・反射波影響で形が変化してしまうのでマイク位置が違うと言う理解です。ですので高域がフラットというのは時間が有る時はフラットまで追い込みますが時間が無い時は山形で済まします。

 ■3)アッテネータ交換の評価データ2 両側
 以下がステレオで繋いだ場合で

 ⑤が4.4dbでのステレオに繋いだ時のFFTでステレオにすると単体より赤〇の2405領域は下がってしまいますが、私が理想とするスロープは高域が低域に比べてなだらかに5~10db下がっているスロープなのでこれでもNGではないですが聴感で少しきついソースもミュートのペット等はある。⑥が減衰量7db版のATTの場合でほぼ理想的なスロープになりました。
 ⑦はJBLの2231Aと2405のみ駆動した場合で低域と高域だけだと中抜けになります。低域はチャンデバ経由ですので仕様は4次の24db/Octですが、実FFTは70Hzから70db/Octの急峻なフィルター特性になっています。もの凄いキレです。高域は、1.5μFのみの6db/Octの1次フィルターですのでダラ落ちですが、タイムアライメントを完璧に合わせているので支障はないです。
 ⑧は620AのみのFFTですが、低域は密閉化したので丁度チャンデバで落ち始める70Hzからはフラットですのでチャンデバの設定周波数(設定60Hz)は実FFTで⑦⑧比較で合っていることになります。赤〇で囲んだ高域は8KHzから低下しているのですが上記のように2405をタイムアライメントして乗せているので1次フィルタでも大丈夫です。
 尚、⑤⑥と⑦⑧は日が違う測定ですので、同時性は少し欠落していると思います。

 ■4)7dbATTでの試聴
 3/6からはスピーカーの音の良し悪しが判りやすいと言われているボーカル中心に聴いています。
 ジョシュア・ペインの”レット・イット・ビー・ミー”なんか良いですね。ハードな日でも静かな平安が心に訪れます。
 アル・ジャロウの”マイ・フーリッシュ・ハート”ではソフトでハスキーな声の魅力が発散。ボサノバのタッチに乗ってアルの中性的なソフトヴォイスが柔らかく包み込みます。高音のレベルを下げたのでサ行が爽やか。最後のスキャットもビブラートがシャンパンの泡のように溶けます。
 デイブ・グルーシンの”It Might Be You”もお気に入り。教会で厳粛な気持ちで賛美歌を聴いているような厳かな気分。リアルに静粛に。余計な音が全く聴こえない。
 

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