オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

620A+2405H/TW3001 レシピー

2022-02-07 23:46:49 | デジタルチャンデバ付きアンプ
 3/29追記 2028.9.10の”604-8Gのアッテネータの固定”に”聴講生”さんからコメントを頂いた。ロータリースイッチに抵抗を付ける方法ということですが私はセメント抵抗の5W品をリードをなるべく短くして(2cm位)半田付けしました。以下に写真を載せますが、残念ながら抵抗を外した後です。しかし写真にある抵抗を全部取り付けましたので芸術的な仕上がりになりました。これでL型ATTで減衰量3段階に切り替えていました。


3/27緑字追記 NHKの”美の壺”を見ています。今日は講談。張扇のところで流れたのはS.ロリンズの”Sコロッサス”から”StThomas”。その後は”フィニアスニューボンJr”の”A World Of Piano”から ”Lush Life”。その後に、”リー・モーガン”の”Candy”が流れて、アルトの”グリースリーブス”これはA/ペッパーかな、もう少しスタイル古いか?その後、バードの”confirmation”が流れて。相変わらず趣味が良いね

オマスズこと鈴木勲さんが亡くなられた。大学生の’78年頃”Blow Up”と”ブラック・オルフェ”を死ぬほど聴いたなあ、実家の小屋を改造したリスニングルームで。”Blow Up”の文字を私のメアドにも入れている。コロナによる肺炎のため、3月8日に川崎市の病院で89歳没。コロナが無かったらもう少しと思うと何だか悲しいやら悔しいやら。合掌
 3/18青字追記 NHKの大河ドラマ”鎌倉殿の13人”の13日放映分でスタッフが映り込んでいるという情報がNHKからあったので見てみました。そのシーンは32分27秒経った所で13コマ程度白マスクに黒縁メガネのカメラマン・スタッフが望遠レンズでカメラを構えているのが写っています。

左上の部分に望遠レンズを付けたカメラを抱えたスタッフが見えます。少しコマを進めるとスタッフが横向きになります。弓を持って左に走っているのが小栗旬さん。

 このシーンは、佐藤浩市さん扮する上総介が、和睦交渉に出てきた佐竹義政(平田弘明さん)に”情けないなぁ、頼朝にシッポを振るとは”に続けて”お前老けたなぁ”と言われたのにカッとなって佐竹を切り殺し、それを合図に北条義時(小栗旬さん)ら源頼朝軍が佐竹軍に突入する場面。上総介は切った直後”あいつがつまんねえことを言うからよう”と自分を正当化する言い訳を言うが頼朝は”何をしてくれるんだ!”と頭を抱えてしまう。
再放送ではこのシーンはカットするそうです。このままでも話題を生むので良いと思いますが。この13コマはリアルタイムで見ていると一瞬なので普通は分かりません。これを指摘した視聴者の方は鋭いですね。神業?


 ■1)RDA560のレシピー
 これは以下。ディレイの距離換算値は、気温24℃で自動計算されています。

 これでは字が小さくて読み難い。Win10 PCの無線ドングル経由でのブルーツーㇲ接続だとRDA560のレシピー画面は全画面にならない。というわけで元のXP PCに繋ぎなおしてやるとXPのPCではRDA560のレシピー画面は全画面になるのでやってみると、

 となり、字が大きいので見え易くなる。RDA560はXP時代のデジアンですのでこのような不便は致し方ない。但しXP PCにはブルーツーㇲが無いので無線ではできず、有線ドングルになる。
 レシピーを纏めて書くと以下ですが、密閉化したので低域が不足する対応として、Bassを13:45の位置まで上げています。(ディレイの基準は同軸ツイータ)
 ウーハー            ゲイン 0db LPF(Q=0.642) Fc=1800Hz  delay (R=162mm、L=144mm)
 同軸ツイータ(反転)      ゲインー5db HPF(Q=0.642) Fc=1500Hz、 LPF(Q=0.642) Fc=8500Hz 
 (左)2405H(反転)     ゲインー1db  HPF(Q=0.642) Fc=8500Hz  delay (L側ディレイ=219mm)
 (右)TW3001(反転)    ゲイン 9db  HPF(Q=0.642) Fc=8500Hz  delay (R側ディレイ=207mm)
 RDA560(24.0℃でdelay距離計算) BassVr=13:45 TrebleVr=12:00
 尚、右側のTW3001はレシピー上は反転に設定していますが、ボイスコイルが逆向きなので、スピーカー端子の接続で逆にしています。

 ゲイン反映のフィルター画面は、昨年の12/19アップと同じですが、

 これはWin10PCのですから全画面ではありません。

 ■2)TW3001を導入した段階での纏め
 これは以下

 TW3001に関する項目は赤字にしています。
 ユニットが左側の2405Hは同軸ツイータに対する遅延が距離換算で219mmですが、右側のTW3001は遅延は距離換算で207mmです。ユニットのダイヤフラムの前後位置が違うので微妙に違います。
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620Aの3Way レシピーの改善状況纏め

2021-12-19 17:47:40 | デジタルチャンデバ付きアンプ
 2405HをアドオンからRDA560のフィルタ繋ぎに変更して620Aは完全3Wayのデジチャン仕様になった。現状のレシピーを説明します。
 12/20青字追記 今日日本橋に行ってきました。千石電商で買い物をしたついでに近くのハイファイ堂を見てみました。入って左に620B(54.8万円)が。これは、鳴っていません。鳴っていた(女性Jazzボーカル)のはタンノイMonitor RED 15inch38cm同軸2Way (72万円)でした。エンクロージャーは詳細不明の国産箱コーナー型で、内部はCornerYorkに近い構造です。押し出しの良いダイナミックな音ですが流石に2Wayではハイエンドはちょっと苦しい。少し音像が大きいというか若干ヴェールが掛かった感がありました。奥の左にInfinityのヒットシリーズkappa80(9万円)がありました。鳴らして欲しかったですね。久々に聴いてみたかった。奥の右には612C。僕の620Aとユニットは同じ604-8G。箱が小さくなって押し出しは良いのでしょうね。どの程度かこれも聴いてみたかったですね。今の日本橋店のライブカメラで612C(右奥に写っているが真横)以外は見えますね。

 12/27赤字追記 お気に入りのTVドラマの続きが再開された。オスマン帝国外伝のシーズン4。今は17話まで進んでいる。何故か夢中になるのは前世がトルコ人だったのかも?スレイマン大帝のお妃ヒュッレムは陰謀による失踪から不死鳥のごとくよみがえり相かわらず元気に権謀術数を巡らす。ヒュッレムは自分の長男メフメトは別妃マヒデブランが送り込んだ刺客の罠にハマった結果、命を落としてしまうが、その弟達(上からセリム、バヤジト、ジハンギル)に帝位を継がそうとして、皇位継承の第一候補の赴任地マニサの統治者をマヒデブランの息子ムスタファからセリムに変えてしまうことに成功する。しかしそのセリムはマニサで自分の悪口を言う商人を口論の末に軽はずみに侍従が殺してしまったため窮地に!ムスタファはマニサを失って失意になって新赴任地のアマスヤ(トルコでもっとも美しい町の1つ)で復活を虎視眈々と狙っている。またヒュッレムの娘ミフリマーフの婿になって亡きイブラヒムの後釜の大宰相の地位を手に入れたリュステム(元は単なる馬屋番)はムスタファを亡き者にしようと策謀する。スレイマンの妹ハティジェの婿になって大宰相になった今は亡きイブラヒム(スレイマンに死刑を執行された;本人には全く知らされずに宮殿のベッドで就寝時に突如執行隊が来て深夜処刑:これはエグイ)の娘フーリジハンも年頃の美しい娘になって、ハティジェの姉妹のファトマ皇女に伴われトプカプ宮殿にやってきて、皇子バヤジトに一目ぼれ。またベネチアの貴族の娘チェチーリアは海賊に連れ去られて後宮の奴隷となり自害しかけるが思い直して、ヒュッレムに取り入って新たにヌールバーヌーという名をもらった。そしてマニサに赴任するセリムに近づいてマンマとセリムの側女になってセリムを誑し込む。このヌールバーヌーが私のお気に入り。男性を迷わす魔女の匂いのするいい女である。また閉経のやって来たヒュッレムはファトマ皇女がスレイマンの夜伽に差し向けた側女を抹殺したが、自分の息のかかった側女をスレイマンの夜伽に差し向けるが産婆により避妊処置をして1回限りでさし向けたつもりが、ファトマ皇女が追加でその側女をスレイマンの夜伽に差し向けた。何回かの夜伽でその側女は懐妊(トルコ語ではゲべと聴こえる)してしまい、ヒュッレムは失意に!
 物語は重層的に展開して、目が離せない!!

 12/28緑字追加 今回ヒュッレムが老年期になってきたので女優が変わった。シーズン3までは奔放なメルイェム・ウゼルリがやっていたが、老年期は流石に辛いので、トルコ版マザー(原作は日テレ)で夫をDV被害で殺害し死刑囚となったギョニュル役のヴァーヒデ・ぺルチンに変更された。またシーズン3でスレイマン暗殺の命を受けてペルシャから送り込まれた刺客女フィルーゼの役をしたジャンス・デレはトルコ版マザーでは、主役の小学校教師ゼイネプを演じた。実母ギョニュルは全てを知った上で出所後生き別れた実娘ゼイネプとゼイネプが保護する虐待された少女メレクを助ける。

 ■1)RDA560の3Wayレシピー
これは、11/28にもアップしましたが、DA-560のゲインの画面は以下で、24℃で音速計算をして遅延距離をRDA内で自動設定しています。

 フィルタ画面は

纏めると、
 ウーハー        ゲイン 0db LPF(Q=0.642) Fc=1800Hz  delay (R=162mm、L=144mm)
 同軸ツイータ(反転)  ゲインー5db HPF(Q=0.642) Fc=1500Hz、 LPF(Q=0.642) Fc=8500Hz 
 2405H(反転)    ゲインー1db  HPF(Q=0.642) Fc=8500Hz  delay (R&L=219mm)
 RDA560(24.0℃でdelay距離計算) BassVr=13:45 TrebleVr=12:00

 ■2)RDA560の3Wayレシピーまでで改善した項目
これは

 2405Hをフィルタ仕様にした部分は、赤字にしています。黄色のハッチングは、RDA560の設定です。
 上から説明すると、先ず低音改善で、バスレフ穴をEVA樹脂で塞いでバスレフ固有の低音の遅れを改善しました。
 中音改善では、同軸ツイータに生じる1.2KHzの共振に伴うF特上のディップを改善する為にダンプ用にマルチセルラホーン上に~1Kgのウエイトを設置しました。
 高音改善については、当初2405をアドオンで繋いでいましたが、1波トーンバーストの波形評価から付帯波の減衰が早くてシンメトリーな2405Hに変更しました。また群遅延を考えるとアドオンではディレイが起きる(これはウーハーの評価で判ったので類推、高域は聴感では判らない程の小レベルと思うが)のではと考えてRDA560の低Qでのフィルタ繋ぎに変更しました。

 RDA560の設定は黄色のハッチングですが、トーンについては低音(Bass)のみブースト。密閉にした関係で遅延は少なくなるのですが、不足する低音を補うためにブーストしています。(現状Vrで13:45位置)
 チャンデバのカットオフについては、ウーハーは1.8KHz、同軸は1.5KHzとウーハーを欲張って使っています。これとF特の傾きを表すQを低Q(=0.642)の2次にしそれを組み合わせる事で中低域の弾み感を醸成しています。
 同軸と2405Hの繋ぎについては、カットオフは、8.5KHzとしてやはり低Q(=0.642)の2次にしています。

 ゲインについては、ウーハーを基準として、同軸ツイータはー5db、2405Hはー1dbにしています。

 タイムアライメントについてはダイヤフラムが最も奥に引っ込んだ同軸ツイータが最も遅れるので、それを基準として先行するユニットに遅延を掛けました。
  ウーハーは、  delay (R=162mm、L=144mm)
  2405Hは、  delay (R&L=219mm)
 1波トーンバーストで波形の加算のピークをPCオシロで見て決めましたが、物理的なディメンションを考えると妥当な値と思います。

 ■3)デジチャン3Way 620Aの音
 定位が結構ピンポイント的に小さな音源で聴こえるようになったと思います。CDでは顕著には判りませんが、最近のTVの音は非常に手の込んだ定位やピンポイントの音源を作り込んでいるので時々ハッとすることがあります。欠点もないことはないのですが4331Aのデジチャン3Wayから620Aに戻しました。
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JBL4331AのRDA560によるマルチアンプ駆動(6)2405追加時のコムフィルタリング

2021-06-06 07:01:04 | デジタルチャンデバ付きアンプ
 5/22にアップした■4)高域のコムフィルタリング(櫛形フィルター)の確認と対処でフィルタの仕様をQ設定で上げていっても減衰量が変化しなかった。今回はこのことについてアップします。
 レシピーは主に4331A用(ロー側Fc=500Hz、Q=0.642)(ハイ側Fc=8.5KHz、Q値又は次数での仕様変化)
 7/3 赤字追記 
 6/12 青字追記 今日のハイライトはU-24の国際親善試合(4(久保・42’遠藤・57’上田・64’堂安):1で勝利)ジャマイカ戦の32分の久保の左足ゴール、放送では2股か3股抜きかといっていたが、今ネットを見ていたら4股抜き、ということで確認。マラドーナの5人抜きに匹敵する。久保は19分のドリブルからのゴールポスト直撃シュートも惜しかった。私は三苫のアシスト等の活躍も高く評価したい。
先ずは1人目の股抜き直前             次は2人目の股を抜いた所
 
 更に3人目の股を通過した直後          最後は目出度くキーパーの股を通過後⇒まさにミラクルなシュート
 

 ■1)Q値(2次)設定によるフィルタカーブ 
 Q値設定時のRDA560のフィルタカーブを以下に載せます。Q値が上がるとFc(カットオフ8.5KHz)付近の盛り上がりが高くなりますが2次なので傾きは±12db/Octのままで変りません。尚ゲイン込みでフィルタカーブを出しているのでウーハーのみ10db高くなっています。

 左上①からQ=0.642、右上②はQ=1.307、  左下③はQ=1.932、右下④はQ=2.563。
 これを見ると、Q値設定でQ値が1以上はFc付近で山ができるので使えない。

 ■2)減衰量(簡易・次数)設定によるフィルタカーブ (2次はBW(Butterworth filter),4次はLinkwitz-Rileyフィルター、n次の場合はクロスでー3×(n/2)db落ち)
 減衰量(簡易・次数)設定によるフィルタカーブは以下のように次数(n)と共に減衰量・傾きが±6×n db/Octに変わる。

  左上①は2次(BW ±12db/Oct)、右上②は4次(はLinkwitz-Rileyフィルター ±24db/Oct)、  左下③は6次(±36db/Oct)、右下④は2420が4次(ー12db/Oct)、2405がQ=0.642(+12db/Oct)。

 ■3)減衰量(簡易・次数)設定による実際のコムフィルタリングの状況 
 これは以下。

 左上①が2次(±12db/Oct)で、右上②が4次(±24db/Oct)で、左下③が6次(±36db/Oct)です。
 4次(-24db/Oct)以上のカットで15KHz付近のディップはなくなるのでコムフィルタリングは防止できる。
 しかし、■2)でも出ているので当然出るのですが、Fc(8.5KHz)付近でのディップが4次以上で大きくなり、このままでは使えない。
 右下の④は、2420を4次のLPFとしてカットし2405は緩めのQ=0.642で切った場合で、これだとコムフィルタリングは防止できるしFc付近のディップはほぼ出ない。しかし2420の帯域でコムフィルタリングが出る可能性がある。⇒6/29のアップで2420領域ではほとんどコムフィルタリングが出ないことを確認した。
 4次で切ってFcのディップを防止するには、LPFのFcを8.5KHzより上げてHPFのFcを下げる等をする必要があるがこれはやりたくない。
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JBL4331AのRDA560によるマルチアンプ駆動(3)F特最適化&再タイムアライン

2021-05-04 20:53:19 | デジタルチャンデバ付きアンプ
 2/7に前回表記のネットワーク3131Aのハイブースト特性をLT Spiceにより調べた。分割コイルL2/L3の比率を適当に制御することでブーストの具合(カットオフとか傾き)を調整できることが判った。
 今回はF特を更に追い込むのと、前回タイムアライメントが通常聴取位置マイクだったのでS/Nが悪く精度が良くなかったのでマイク距離を短くしてやり直した。4331A用のRDA560のレシピーがほぼ完成した。
 青字追記 ■5)を追加。等

 5/8赤字追記 どうせやるなら4331Aをマルチアンプで4333A化しようと言う考えで、5/6に保管していた最後期版と思われる2405を4331Aに組み込んで、RDA560でF特&2420とのタイムアライメントを実施し、レシピーを改定しました。
  左側は、左(又は上)、右側は、右(又は下)のユニット写真で2405は両4331Aの間隔が広い(C To Cで~2.85m)ので内側寄せです。
 

 ■1)F特の追い込み
 Fcはウーハーを可能な限り使いたくないので2420の推薦クロスオーバーの下限500Hzとしました。Qは弾み感を出したいので低Q(0.642)です。結果は、

 ①左上がウーハー2231Aで、②右上がツイータ2420、③は2420を逆相に反転して両方駆動、④は2420を同相にして両方駆動、です。
 マイク位置は、残響影響排除で同軸は超ニアーに出来ましたが、4331Aは同軸でなく10cmにはできないので、4331Aから距離50cm高さ60cmの位置です。

 両方駆動の下段でF特的にはほぼフラットになっています。F特的にはこれで十分です。
 Fc=500Hzですが、③の2420反転の場合に④には無い350Hz付近のディップがあるのが少し気になります。
 レシピーは、
  RDA560 Vr=11時30分 L(2231A)(R側222cm、L側227cm) 10db、M(2420) 反転5db  TreblleVr=12:00(Bass Vr=13:30) フィルターFc=500Hz、Q=0.642
 となっています。2231Aと2420は5dbの差をつけることでほぼフラットでFc=500Hzにすることでウーハーの寄与を減らして低域の重苦しさを軽減し、Q=0.642と低くして低域の弾み感を更に増加させる意図があります。
 尚2420はRDA560直結です。
 参考でオリジナルのパッシブネットワーク(3133A)時のFC=800HzのF特は、

 F特は似たようなものですが、3133Aの場合は、600Hzにディップがあることが違っています。上記デジチャン時はFc=500Hzですのでその差と思われます。

 ■2)再タイムアライメントの準備
 前回は、通常聴取位置マイクだったのでS/Nが悪いための精度が良くないと判断。前回のウーハーの遅延距離(R側222cm、L側227cm)を見直しました。
 先ずは、前回の遅延距離の設定でマイク位置のみ近づけました。前回は通常聴取位置だったのでマイクと4331Aのバッフル面中央は~2mの距離がありノイズが多い。今回はマイクは、通常聴取位置との途中のマイク位置で、

この写真のように4331Aから76cm高さ77cmですので、距離が1/3となりS/Nを上げています。(カメラは通常聴取位置で撮影)


 ①左上がウーハー2231Aで、②右上がツイータ2420、③は2420を逆相に反転して両方駆動 です。
 ①ウーハーは+スタート、②右上がツイータも+スタート(若干ーが無いともいえない)、③の両方駆動では最初の+ピークが増加しているので全く合っていないということもない です。又②の2420は①2231Aに比べて付帯波が多い。

 ■3)再タイムアライメント
Fc=500Hzでは2420の波形が付帯波リッチになって汚いので、Fc=600Hzで確認しました。結果は、

 マイクは、通常聴取位置の途中で4331Aから76cm高さ77cmです。通常聴取位置からウーハーとツイータの中間を見て4331Aからの1/3位の位置にマイクを置いていますので通常聴取位置よりS/Nが稼げます。
 左上の①がウーハーの遅延=0mmの場合で、②が遅延=50mm、③が遅延=100mm、④が遅延=125mm、⑤が遅延=150mm、⑥が遅延=200mmの場合です。
 ①~⑥は離散的になっていますが、実際は波形を見ながら遅延量を2mmづつ程度変化させて+ピークとーピークが均等で且つ一番大きくなる遅延量を決めると、遅延=125mmで均等となりましたので125mmでタイムアライメントが合うということです。遅延=100mmでも良いのですが、若干ーピークの方が大きく均等さに欠けます。

 ■4)聴感
 前回設定より大幅に改善されています。
 620AのRDA560マルチ駆動と比べると、設置位置が620Aの外側に置いているというハンデがあるので定位が広い方にシフトするがこれが意外に良い効果(ダイナミックな音)。低域は620Aの方はM0が小さいので弾み感は勝るが4331Aの方が低域に力感がある。どちらが生に近いかは?また、中低域は従来4331AのパッシブNWであったような欠落感が少ない。これで1日聴いていましたがネットワーク仕様程の低域の重苦しさは感じられず良い意味でダイナミックな音楽が現れました。繊細な音の620Aと優劣は付けがたい。ジャズを鳴らすと抜群に良いので5/1からは4331Aで聴いています。620Aで開発したRDA560のデジタルチャンデバの低Qレシピーを移植することでビンテージの名器4331AがVer.Upできました。
 RDA560でデジチャンを使って仕上げた音は、4331Aはジャズ向け、620Aはクラシック向けと使い分けする予定ですが、いずれは統一したいなと思っています。4331Aで今、山中千尋の”Just In Time”を聴いていますが良い感じです。アフターアワーズの演奏でしたがビバップに根差したフレーズが躍動的に疾走。山中節炸裂。尚、以前のパルス評価でホーンレンズ付加で良くない結果が出たので■2)の写真のようにホーンレンズは外しています。

 ■5)インパルス応答時のホーンレンズの影響
 これは、2017.6/29にアップしましたが、以下のように

 ホーンレンズを付けた場合は、赤〇で示したようにインパルスの後にホーンレンズからの細波・多重反射波が立ちます。またインパルスの波高も減少しているのでホーンレンズに放射エネルギーが一部吸収されています。吸収されたエネルギーが細波になる。
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JBL4331AのRDA560によるマルチアンプ駆動(1)

2021-01-27 07:21:56 | デジタルチャンデバ付きアンプ
 JBL4331Aは大学生時代に購入したもので、2420を外して評価に使っていました。最近までウーハーである2231Aをアドオンのサブウーハーに使っていたのですが、波形評価で付帯波が多くHiFiと言う観点では宜しくないので現在不使用。現状はRDA560で620A(+2405H)を鳴らしており満足しているが4331AもRDA560で駆動したら音質が改善できるか味見と言う感じでやってみました。
 1/27青字追記 今週のNHKの美の壺は、薪ストーブ。最後に上方に燃えるガス炎の美しいこと。オーロラの炎。後半では我敬愛するロリンズの”DECISION”をやってくれた。この13小節の変形ブルースをやってくれるなんてのは渋い。D・バードも好演。”グロラ・モカの出来事”もやって欲しいな。それと章の切れ目の”シャリーン”と言う音が弾けて走る。右上から左下へ。定位が決まるとそうなるのか?プラシーヴォ?

 ■1)まずは、外していた2420を組み込む
 2420を組み込む前ですが、このように外していた2420のホーンの穴もバスレフ穴も丸いEVA樹脂で塞いでいました。

 先ずはウーハーを外しました。

 1人でやるにはコツが必要。写真のように右手で2420の後部を掴んでバッフル板に空いている穴にホーンの先を載せます。

 載せたら裏側に回って2420を回転していってバッフル板に空いたネジ穴とホーン先に空いているネジ穴をアライメントします。穴の先が明るくなったら合っているということでその状態のまま箱の側面に体を持ってきて左手で短い+ドライバーでバッフル板側から4本のネジを締めてホーンをバッフルに固定します。1台目はこの要領が判らなかったので妻を動員し、ウーハーを外してウーハーの穴から2420を入れてバッフル板の穴に乗せて、裏側に居る妻に2420を持ってもらい回して貰って私は前からアライメントを確認して4本のネジを締めました。2台目はこの経験からウーハーは付けたままで1人でもできると判断してやりました。
 やっと以下の状態に戻りました。

 バスレフポートにはEVA樹脂で蓋をして密閉化しています。そこから出ている赤黒のケーブルは2420に繋がっておりマルチアンプ用です。以下のデータはそれを使う前のEXT端子を使った時のデータです。

 ■2)4331AのExt端子(グラフ中のネットワーク無し)からの駆動データ(F特)でカットオフ周波数を決める。
 カットオフは、オリジナルのパッシブは800Hzですがこれだと数百Hzのところのレスポンスが鈍いというか遅い或いは部分的な音の欠落感がしますので可能な限り低くすると言うことで500Hzとしました。

 このF特の上段の右側が2420のExt端子駆動です。400Hz位からはフラットですので500Hzなら大丈夫です。上段はネットワーク無しと書いていますが実際はEXT端子のことでHPFとATTが入っています。

 ■3)カットオフ500HzでEXt端子からの駆動でのWG WSで見た F特
 とりあえず、4331Aの低域は密閉改造版で、味見の為にカットオフ500HzでQ=0.642のスロープでレシピーを作ってみました。4331Aは620Aをメインにしている為その外側に置いており左右の4331Aの間隔がセンター・センターで~2.9mと広い(620Aは~1.6m)のでマイク位置は通常聴取位置では角度がきつく高域が角度で減衰してしまうのでJISライクで距離1m(高さは73cm)としました。4331AのEXT端子は、HF(同軸ツイータ)はアッテネータがそのまま入っているので、ゲインは両方0dbで音圧はほぼフラット(それでも若干低音リッチ)になった。

 F特的には、WG/WSで見ると上記ですが、もう少し詳細を見るためにMy Speakerで見てみました。

 ■4)カットオフ500HzでEXt端子からの駆動でのMy Speakerで見た F特
 これは、

 低音リッチは変りませんが、低域で定在波のピークディップが大きい。これは4331Aの設置位置が620Aの外側に置かざるを得ない関係でスピーカー間隔が上記~2.9mと広過ぎるからと思う。フラット性からは高域を5db上げた方がベターだが、それより定在波を何とかしないといけないが、620Aの位置に持ってくるのはしんどい。

 ■5)この状況での音
 ちょっと聴いただけなので正確な評価とは言えませんが、ジャズを聴いてみた所ではやはり低域の弾みが620Aに比べると劣る。少し篭ったと言うか弾みが少ない。2420もEXT端子側でもアッテネータとHPF(これが何とINT端子側より回路図上カットオフが低い?)も入っているので折角RDA560でデジチャンを通している意味が無い。

 4331Aのネットワーク(3131A)については2017年3/1にアップしているのですが謎が多かったこと及びEXT端子のHF側も上記謎があるので、次回は、それについてLT Spiceを使って調べてみることにします。
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