オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

LP2020A+(改造版)のダンピングファクター実測

2018-08-29 22:37:03 | 電気的評価
 現状620A+2231A+2405を駆動するのに対し、私の望む音としてほぼ最適と思っているLP2020A+のダンピング・ファクターがどの程度かが気になっていたので測ってみました。スピーカーの特に低域を制動するトルクを示しているような指標のダンピング・ファクターですが、オーディオを追求する方は、スピーカーによってアンプのダンピング・ファクターを作り込んでいると言うことも聞きますのでその点も少し考えてみました。今回はLP2020A+の改造版(2017.9.17アップ分参照)での評価です。赤字追加
 ■1)ブログで目に付いたDFについての記事1
 下のURLの内容からは、「アンプを変えると音が変わる」 ことの原因として、DFも上げておられる。

 以下転記させて頂いたが、DFが1-3ぐらいのアンプを使うと中低音の厚みが増えて、お好みの音が得られるという意見です。

”低音域を豊かに(多めに)したい時には、"DF値の少なめなアンプ"、締まった低音(低域のF特が盛り上がらない)が欲しい時には、"DF値の大きめなアンプ"に すれば 得られるようだ。オーディオ大好き人間には DFが1-3ぐらいのアンプを使うと中低音の厚みが増えて、お好みの音が得られるだろう。
MJ誌に 長年 執筆されている複数の方が「多量にNFBを掛けたアンプは みな同じような音になってしまい ツマラナイ」との話をしてくれたが、多量なNFBの時には DF値も連動して大きくなるので、音圧周波数特性の変化が少くなくなり、"みな同じような音"として聞こえる事を グラフからも見てとれる。
 我々の試聴会でも、低域の豊かなアンプ が、時々有るが、DF値が低いために生じた、と考える事も出来そうだ。また 真空管の音の違いの一因にもなっているだろう。
○ 参考1
 一般的なスピーカーは"10"以上のDF(ダンピングファクター)がある(出力インピーダンの低い)アンプで駆動したときに、設計値の(フラットな)周波数特性となる製品が多い。”

 http://www.life-clip.jp/member/audioman/default.asp?c_id=52985

 ■2)ブログで目に付いたDFについての記事2 ”オーディオ父さんの独り言”2010.1/3
 ”スピーカーとアンプの組み合わせと相性”というタイトルで興味深いことが述べられている。この方は音響学会や機械学会の会員のようでオーディオのマエストロのようです。又都内の有名音楽堂・ホールでの録音をやったほか、某交響楽団の専属レコーディングエンジニアとして活躍され、MJ誌にもリスニングルーム紹介をされたとのこと。詳細は訪問して頂くしかないが、要点を抜書きすると、

 ①電気計測用のメータ例えば電流計など移動のため持ち歩く場合にメータ端子をオープンのまま移動すると針が左右に大きく振れてしまう。それはメータの針が揺れるに従って磁界中のコイルが回転運動し発電する。
すなわち発電機になってるわけで、ここで端子をショートしておくと発電機は負荷が重くなり、針は動き難くなることになる。
 ②スピーカは一定電圧駆動で使うことが前提で作られている。この時に駆動側のアンプの出力インピーダンス(可聴周波数も含めた交流抵抗)は小さいほどよい訳である。何故か!先の説明から、頷けることと思うが、一度アンプからの駆動力を受けたスピーカは制動力が働かない限り自由振動を続けることになる、実際には、そんなことはなくダンピングが働き瞬時に動きは収まる。⇒ショートした場合(出力Z=0)が最も良く制動する。
 ③私が何故多くのアンプを持ち、使い分けるか?アンプは元々製作時点での設計でどのようなスピーカを動かすかで、設計項目の一つにアンプのダンピングファクターをどの程度のものにするかを考える必要がある。
 ④このDファクターは例えば真空管アンプの場合10以上は欲しいが5程度でもまあよいでしょう、ダンピングファクターを大きくするための一つの手段にはNFBを多めにかけてアンプの内部抵抗を低くすれば出力インピーダンスが小さくなる。
 ⑤トランジスターアンプはこの点についてみるとD/Fが100~200程度ありこれのみの条件では非常に優れている。その為音の立ち上がり立ち下がり時間が真空管アンプに比べて短い。
 これらを総じて考えたとき音が硬く感じられるのである。
 ⑥実際にD/Fの異なるアンプで音楽を聞いた場合D/Fが5以上に大きいと混変調に対しては良いがオーケストラなどを聴いた場合演奏者の奥行きがなくなり横一直線になってしまうきらいがある。
 従ってD/Fはそのあたりの効果をを見極めながらセットする必要があるのだ。
私はそう云った観点からNFBを自由に変化できるようにしてプレゼンス・コントロールと名付けた。

 ⇒④から、DFは、5~10程度に最適点がありそう。これは、真空管アンプ(石に比べて低パワー)の場合としているので、想定はALTECのように高能率で振動系の軽いスピーカーだと思う。当方が使っている620Aは正にその範疇です。また、石のアンプは、DFは高くできるが、音が硬く感じられるし、オーケストラなどを聴いた場合演奏者の奥行きがなくなり横一直線になってしまうきらいがある。


 ■3)DFの測定方法
 これは、ON・OFF法で実施した。

 この図で判るように、アンプを内部抵抗ROUTを持つ電圧源として、OFF時のVOUTとON時の負荷端のVを用いると、
 DF=V/(VOUT-V)
 となる。
 又、以下のHPを参照して、2Ωレベルの低い抵抗でないと高めのDFが正確に出ないと言うことで、定格2Ωの抵抗をダミー負荷として使用した。 (電圧は抵抗比分割されるので、例えばROUT=0.08ΩでRL=8Ωとすると電圧差が~1%となり、100mVのVOUT電圧だとしてもVとの電位差が~1mVと僅少になり誤差が大きい。RL=2Ωなら電位差も~4mVも取れるので誤差が減る。)
 http://www.op316.com/tubes/mi-audio/df.htm

 ■4)LP2020A+のDFの測定状況
 ダミー抵抗は、定格2Ωで実測は2.6Ω

 電圧は、大体60mV程度出るようにした。


 ■5)LP2020A+のDFの実測データ
 結果は、下記。

 50Hz~1KHzまで測定した。当方のデジタル・テスターは、周波数の補償範囲が、400Hzまでですが、1KHzまで参考でデータは取得。これで見ると、DF≒10ですので、620Aの振動系の軽い高能率のスピーカーを駆動するのにベストな領域にあると思う。また実際の音もライブ感があり、音離れも極めて良い。620Aに対しては、DF=10(8Ω負荷ならDF=31)付近のアンプが音が良い状態、テニスで言うとラケットのスウィートスポットになるようです。つまり、LP2020A+は、低振動系重量の高能率スピーカー をぎりぎりのDFの所で曲芸的に楽器のように鳴らしている。もう一つの鳴らし方は、高出力・高DFの石のアンプで低能率・高振動系重量のウーハーを持ったスピーカーを力でねじ伏せると言うことだと思います。

 【結論】
 LP2020A+(改造版)のダンピングファクターは実測で、負荷2.6ΩでDF=10だった。8Ω負荷換算するとDF=31となった。従い、出力インピーダンスは 0.26Ω。
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604-8Gのホーンの共振の確認とデッドニング

2018-08-26 08:52:56 | スピーカー評価
 前回、同軸ツイータの直結のFFTを見た時に、1.2KHzに共振と思われるディップが見られた。これは、マルチセルラホーンの共振と予想した。今回それを確認し、更にデッドニング効果についても評価した。

 ■1)実験風景
 先ずは、ダンプ効果として両手でホーンを上下に強く挟み込む(多分5Kg程度の力)ように押さえつけた。その後以下のように、スマホを一個(157g)置いた。

 更に、その上にデジカメを置いた。(重量は、合計300g)


 ■2)実験結果 (右の604-8Gで測定)
 結果は、

 ①は、同軸ツイータの直結でのFFTで青〇の所に1.2KHzに共振と思われるディップがある。②は、両手でホーンを上下に強く挟み込むように押さえつけた場合のFFTで、1.2KHzのディップは無くなった。③は、重しでディップが減っていくかを、スマホ1個(157g)を置いて確認したが、①よりは軽減されているが、まだディップはあり効果は小。④は、更にデジカメを1個追加で置いた場合で、合計300gの重量物を置いた場合のFFTでディップは②よりは若干あるが、③よりは遥かに小さくなっておりデッドニング効果はそこそこある。

 ■3)デッドニング効果についての考察
 両手で強く挟み込むとディップはほぼ無くなる。それを重量で置換しようとすると、500gは必要と考える。また、1.2KHz以下の音圧は、それ以上の音圧に比べ5~6db下がっており、モードが1.2KHz(共振を境に)で変わっていると考えられるので、クロスオーバーは、1.3KHz以上が望ましい。ウーハーは単体で2KHzまでしか出ないので、やはりALTECが1.5KHzにクロスを設定しているのは、ギリギリのこれしかないと言う選択です。
 1Kg位の鉛板でも置いたら完璧かと思います。固定もちゃんとやらないと地震とかで落ちてしまいますね。

 詳細(エクセルで倍率200%)に見ると、②は①と比べて音圧が2db上がっている。完全にデッドニングすると共振で食われていたエネルギーが音に変換される、と考えられる。とすると、②レベルの完璧にデッドニング改造したときは、アッテネータの減衰量をデッドニング量によるが、MAXで2db上げる必要がある。

 ■4)DCオフセット
 今回、同軸ツイータを直結するので、出口のDCオフセットが気になり再度測って見ました。右はR:17mVとまずまず。

左は、L:7mVですので優秀。

TA2020-20のデータシートのスペックにはVOFFSET:50mVtyp、150mVmaxとある。以前LP2020の回路図をメールで送って頂いた”がたがたラジオ”さんのブログでは、R:49mV,L:40mVですので、私は結構良い個体を入手したようです。低音用のアンプは直結しても気にすることも無いので、R:30mV/L:42mVの方を使っています。私は別のPOP音対策をしていて不要ですがPOP音対策等でTA2020の入力(9/10Pinと12/13Pin)にトリマー/C/Rを追加して調整する人も居ますが、私はそれ(トリマー含め抵抗)により音が劣化する可能性を考慮して、改造しません。あくまで可能性ですので本当に音が悪くなるかは、?です。
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604-8G クロス周波数 詳細評価

2018-08-21 09:44:35 | スピーカー評価
 2017年2/27のアップ分で、604-8Gのクロス周波数については大まかに評価したが、ユニット単位までは分離したが、良く見るとNWをスルーして上下の肩落ち周波数まで見ていなかったし、マイク距離もJISで感度を測るような1mでファー・フィールドだった。前回の”ヴィンテージ Lansing スレ ALTEC JBL mk3”の231番目の投稿で下が600Hzというのがどうも納得できないので、超ニアー・フィールドで正確に実測しました。青字を追加

 ■1)実験状況
 これは、以下です。マッチングボックスは、外して三脚の下に置きました。ユニット切り替えは線を外して付け替えることで可能。

 ユニットの単体特性を取る際に部屋の反射等の影響を少なくする為に、マイク距離を10cmと超ニアー・フィールドにしました。

 ■2)クロス周波数の実験結果 (右側の604-8Gで測定)
 これは、以下。

 上段が、ウーハーで、下段が同軸ツイータ、右はネットワーク・ATT有りで、左が無しのユニット単体です。上段のウーハーで見ますと、①では単体の肩落ちは、青〇の2KHzからです。②のNW経由では、単体の肩落ちは、青〇の~1.3KHzからです。大体12db/Octで低下しています。実物のLC値でのFcの計算値=942Hzですのでやはり計算値はあくまで目安と言うことが判ります。

 下段のツイータ側は、③の単体では、450Hz位です。青〇で示す1.2KHzのディップは何かの共振でしょうか。私の勝手な推測ですが、同軸はホーンが大きく出来ないのでホーンの共振が1.2KHzに来て、結果クロスを800Hzとかに低く出来ず、無理に1.5KHzまでクロスを引っ張っているのではないか。511Bのように大きなホーンなら共振も低い周波数なのでクロスも低く出来る。511BについてはALTECファンの中でも500Hzがいける、いけないの議論はあるようです。共振の1.2KHzは使ってはいけないことが判ります。③のNW・ATT経由では、肩落ちは、青〇の1.8KHzからです。大体23db/Octで低下していますが、単体でも1KHz前後で~6dbのレベル差(低域が低い)なのでフィルタ効果は18db/Octと見ることができます。上だけ3次にしたのは、1.2KHzのディップをなるべく減衰させたいと云う意図もあるのかもしれない。

 従って、下は2chで投稿者が言った600Hzではなく、1.3KHz、上は投稿者どおり1.8KHzで肩落ちしていますので、クロスオーバーは中間の1.5KHz辺りと言う言い方になるかと思います。それは、カタログ値ですのでカタログ値は正しかった。

 ■3)高調波歪
 これも、上下1周波数づつ見てみました。
 下については、①のユニット単体では、基本波=500Hzで赤〇で示す2次が-50db(0.3%)です。②のNW有りでは、ー52db(0.25%)と見て、若干ですが赤〇で示す2次波(1KHz)が小さいです。3次以降は同じと見ました。
 上については、③のユニット単体では、基本波=5KHzで赤〇で示す2次が-40db(1%)です。②のNW有りでは、ー42db(0.8%)と見て、若干ですが緑の2次波(10KHz)が小さいです。3次以降は同じと見ました。
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604-8Gのコンデンサの容量値について

2018-08-20 14:11:18 | ネットワーク
 604-8Gのコンデンサの容量値については、ウーハー側は21μFですが一般的な計算の2次のFc=1.8KHz前提で出てくるのは、10μFです。また、ツイータ側についても、ツイータに近い方のCの3次の計算値=22μFに対し実物は12μFが付いています。ネットワークの計算値は実際とは異なるとは良く聞きますがこの差について理由を考えてみました。

 ■1)計算値と実物値の比較 (計算値は、http://aiwa.fc2web.com/nw/nw_design.html で計算。一般的なバターワース特性を想定)
 これを以下に纏めてみました。

 左上がウーハー対応の2次の12db/OctのLPFの回路と計算上のLC値(黒字)と実物値(赤字)です。C1の実績値21μFに対し計算値は、10μFと約半分です。
 右下が、ツイータ側の3次の18db/OctのHPFの回路と計算上のLC値(黒字)と実物値(赤字)です。こちらはC2の実績値12μFに対し計算値は、22μFと約2倍です。

 左下は、ウーハー側のフィルター特性を2つのCについてラフに描いたものです。本来のクロスオーバー周波数Fcは、黒線に示す-6db/Octに下がる周波数です。赤線が実物の21μFに対応する特性でFcはC値が2倍になっているので、√2で割った周波数になります。これは、FcがLC共振周波数と厳密には違うかもしれませんが同じとして
  FC≒1/(2π√(LC)  ・・・・・・・①
 で考えると、√2で割った周波数になります。
 同様に、ツイータ側を簡易グラフ化したのが、右上です。黒線の理論値のFcに対し、赤線の計算値のFcはCが半分になるので上がるはずです。(3次のフィルタの共振周波数というかFcの式が判らないですが傾向は1次と同じはずですので。)
 
 纏めますと、理論値(黒線)に対し、実物値(赤線)は、肩落ち点がFcから上下両方共に遠ざかる方向に設定されている。

 ■2)Fcを離す必要性
 これは、このサイトにヒントがありました。
http://www.kozystudio.com/bu2bu2/network/network1.htm

以下、関係する部分を転記させてもらうと、
”上記の回路は一般的によく見られる12dB/oct.のネットワークのもので、コイル(L)と
コンデンサー(C)は、それぞれ
L = 225×インピーダンス÷クロス周波数
C = 113000÷インピーダンス÷クロス周波数
で簡単に、求められます。(バターワース)
このバターワース係数によるフィルターでは、理論上、クロス周波数で音圧が3dB盛り
上がってしまう問題があるとされていますが、実際にはそれ以上の問題が起きています。
 これはRADIANの38cmウーファー2216に上記の計算で得られた800Hzのフィルター
を通した場合の特性です。赤線のオリジナルの周波数特性と比較していただければ、
緑線の方はしっかり12dB/oct.で落ちているように見えると思いますが、問題は、肝心の
周波数から落ちてくれずに、1.5kHzぐらいで、やっと3dB落ちているという点です。
ユニットの位相特性やインピーダンス特性や周波数特性を無視した計算式で得られる
約2.3mHのコイルと約23μFのコンデンサーでは、3dBの盛り上がりで済むはずはなく、
音が出ればいい程度のレベルでしかありません。 ”

 バターワース係数によるフィルターでは、理論上、クロス周波数で音圧が3dB盛り上がってしまうし、ユニットの位相特性やインピーダンス特性や周波数特性を無視した計算式で得られるコイルとコンデンサーでは、3dBの盛り上がりで済むはずはなく、ということがあるようです。
 これは推測となりますが、ALTECも主にインピーダンス変動影響でのFcの変動等による合成波の盛り上がりを回避する為に、カット&トライでユニットに最も近いCを使ってFcを離して行ったのではないでしょうか。 

 ■3)2次のLCの場合の共振周波数F0とクロス周波数 Fc
 これが同じかどうかは、判りませんが、一般的にバターワース特性の場合Fcの式は、クロス周波数をFとして

 C1=112500(91200)/Rt*F  (112500は、113000の場合もあり、(  )内は、肩落ちのベッセル特性の場合)

 となります。これでウーハー側のクロス周波数Fcを計算すると

 Fc= 1368Hz  となります。
 
 LC共振周波数F0(LCシリアルのインピーダンス Z=0の条件:■2)の①式)でF0を出すと

 F0= 1366Hz  となります。これは同じと考えても良い。

 しかし、これが、前提条件の1.8KHzではないのは何故でしょう。

 もし、理由をご存知の方はコメントをお願いします。

 ■4)ヴィンテージ Lansing スレ ALTEC JBL mk3 に関係すると思われる意見を発見

 これがかなり当たっていると思う。231番目の投稿を転記すると

”231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/21(木) 23:48:43.20 ID:YO+oyMN3>>227
604はクロス1500Hzって言っても下は600Hz、上は1800Hzの各々12dBと18dBで 8Gの場合切ってあるから実質511B+802の500Hzのクロスと大して変わらんですよ。 500Hzの501とか800Hzの801のクロスオーバーは単純な上下対象の12dBの奴だからウーハーの受け持ち自体は大して変わらない。
問題があるのはクロス付近の位相があまり考えてられないんでピンスポットにはならない事。
604系マルチにしてクロス1500Hzで使うとそれこそ紙の中域聴く事になる。
いくらタイムアライメント取ったってそれじゃどうしようもない。
マルチするなら設計どおり600Hzの12dBでウーハーを切り、1.8KHzの18dBでドライバー切らなくっちゃ。

ちなみに604Eは下6dBで上12dBです。

だから>>230の使用方はあんまり意味が無いんじゃないかと思えます。
素直に別のウーハーとドライバーにした方がいいんじゃないかと。 ”

230番目の投稿もついでに下記。
230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/20(水) 19:42:57.44 ID:j/yeEINd
同軸である事を捨てる事になるが、
511Bに802Dを繋げて500Hzでクロスし、604の高音部を8kHzから再度使う方法もある
事実上スーパーツイーターが3000Hしか無いALTECの場合は
MR902を使うかこの方法を取るかの二者択一と言えよう

 私が、■2)で予想したことを2013年に既に言い切っている。下を600Hz、上を1800Hzと言っているが、精度は兎も角、言っていることは基本的には当たっている。ウーハー側をCの現物値の21.8μFでFcを①式で計算すると

 Fc(下)=10000/2π√(1.31*2.18)=942Hz

 となるので、下のFc=942Hzとなるはずで、600Hzがどこから来たのかは?

 また、”問題があるのはクロス付近の位相があまり考えてられないんで”というのも、例えば同軸なのでタイムアライメントがパッシブでは合わせられないからウーハーとツイータのタイムアライメントはデジタルチャンデバでも導入しない限り合わない+Fcを1点にしていない為の位相のズレ等から仕方がないと思うが、今聴いている音は凄く自然でライブ感鮮明に付き当方の駄耳では全く気にならない。

 それと、位相云々とは意味が異なるが、所詮1次フィルタ以外はトーンバーストを再生しようとしても歪がフィルタを通すことで発生します。これは以前に紹介したPAを職業にされている棚瀬さんのHPで載っています。これは位相以前の話であり、そういう意味では1次フィルタ以外は何を使おうが原音ではないことになる。つまり後は聴感とFFT・インパルス応答等を補助にして自分の求める音を出すシステムにしていくことに尽きる。

 231番目の投稿者のシステムを一度見て、聴いてみたい。
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604-8GのネットワークのL/C/R実測

2018-08-18 09:52:08 | ネットワーク
 Woody&Allenさんが当方のブログの604-8Gのネットワークの回路を参照されたのがきっかけで8/10にコメントを頂き、他のブログを出されている方の参考になった。しかもオーディオのプロの方なのでなお更ブログをやっていて良かったと思う。その時参照いただいたのは、2017.2.26にアップした”ALTEC620A”というタイトルだったが、ネットワーク回路にコンデンサの定格のみ実物値を記載したものでした。今回L/C/ATTを実測して改定しました。 赤字は訂正・追加分 更に青字を追加。

 ■1)ネットワークの分解 (右側の604-8Gで実施)
 C、Lと、とアッテネータのRを実測するには、半田付けを外す必要があります。先ずは一箇所外した後で、右端の21μFと1.31mHの交点でラグ板の右から2番目の端子から外した。

 次にもう一箇所逆側を外した後で、12μFと6μFの交点です。これもラグ板の右から2番目の端子から外した。一番左が21μFですが、右端の6μFと同じサイズです。

 この2箇所を外すだけで、全てのパーツが測れます。両側ともに1個づつ端に白黄色い析出物が出ています。

 ■2)測定状況
 先ずは、インダクタンスの大きい方のコイルで、1.31mH、0.6Ωでした。

 次は、インダクタンスの小さい方のコイルで、0.36mH、0.4Ω、でした。

 次は、一番小さいCで、5.6μF(ESR=0.38Ω、V lOSS=0.7%)でした。

 次が、中間の容量のCで12.6μF(ESR=0.13Ω、V lOSS=0.7%)でした。

 次は、一番大きいCで、21.8μF(ESR=0.12Ω、V lOSS=0.5%)でした。コンデンサは、容量抜けもなく正常でした。
 次は、アッテネータで、両端は、18.0Ωでした。8Ω系ならこんなもんですかね。

 次は、アッテネータで、赤のリード線と赤の中間タップのリード線との間は、2.88Ωでした。

 最後が、アッテネータで、黒のリード線と赤の中間タップのリード線との間は、15.1Ωでした。ということは、減衰量は、3.7dbです。(8Ω、3.7dbで、L型ATT計算値R1=2.77Ω、R2=15.06Ωでほぼ合致)


 ■3)測定結果を反映した回路図
 これは以下です。

 これで604-8Gのネットワークの回路の定数が判りました。コイルが、今常識的に言われている直交でなく平行になっています。まああまり気にすることもないですが。磁力線が干渉しないような工夫(例えば平行配置でも何cm以上距離を取れば音に影響しない等)はあるのでしょうか。

 もし、コンデンサが容量抜けでもしていたら、デイトン当たりに交換しようと思っていましたが、その必要も無いようです。

 尚、以下のブログで620Aのネットワークのコンデンサについて情報があり転記します。
https://ameblo.jp/james-b-lansing/entry-12237318394.html
”(ヴィンテージに強いオーディオショップの)社長曰く、アルテックのネットワークのコンデンサは容量が抜ける事例が少なく(他社製に交換すると音がスカスカになるそうです)、そのまま使い、アッテネーターの洗浄だけで良いとのことでした。”
 やはり、コンデンサは私が測定結果を見た時に直感的に思ったように変えないほうが良いようです。後はアッテネータを固定抵抗にすることが課題です。


 尚、インダクタンスは、このLCRメーターでは若干低く表示されることがあります。以前Jantzen-audioの0.1mH~0.2mHのコイル(~10個)をこのLCRメーターで計った時に、定格表示から若干低めの測定値(~2割)になりました。原因としてこのLCRメーターが校正ズレなのか、逆に正しいのかは、不明。ですので、小さい目の0.36mHは、実際は~0.45mH、大きい目の1.31mHも~1.6mH位の可能性もあります。
(2018.8.21追加) 今日測り直しました。

 これは、Jantzen-audioの0.2mHですが、LCRメーターでは、0.16mH(0.6Ω)ですので、2割低い。0.15mHでは、測定値=0.11mH(0.6Ω)、0.1mHでは、測定値=0.08mH(0.6Ω)でしたので、やはり~2割位低く出ます。

 ■4)コンデンサについて
 ■3)の回路図の右上の枠に囲んだ所に、コンデンサに印字されている型名等を記入しました。CALLINSと云うビンテージメーカーのようですがネットで見ても出てきません。6μFが耐圧100Vで21μFが同じサイズでできていて、しかも耐圧が75Vと低くなっているので誘電体フィルムの厚さを薄くして容量を稼いでいます。フィルムコンなんですかね。危ない橋を渡っていると思われますが、40年以上経っても性能を維持しているのは大したものです。しかし、析出している白黄色の個体は何なんでしょうか。PCBなのかどうか気になります。
前の会社ならオージェやXMAがあったので、元素くらいは分析できたのですが・・・
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