前々回、LT Spiceで低域のクロス確認を行ったがL(2231A)をLR(Linkwitz-Rileyフィルター)4次で切った場合と、2次のQ=0.6の逆相が良さそうでしたので実際にF特を測ってみました。
■1)低スロープレシピーの前に採用していたL(2231A)をL(BW8次)/M(6次)で切っていた場合
総合F特は、7/8のアップでも載せましたが以下。
このレシピーの特徴は、100Hz附近の定在波の影響と見ているピーク&ディップが小さいことです。
クラシックには良いのではないかと思います。
各ユニットのF特は、
スロープはグラフの上に記載しましたが、理論から外れていると思われるのが中央の604のウーハーのハイ側のLPFのみでー28db/Octに見えますが肩落ち後はー12db/Oct位のはずですががスロープが高過ぎ、肩も落っていないような感じです。ウーハーは元々2KHz辺りから落ちているのでフィルタスロープにそれが加算されているからだと思います。
■2)L(2231A)をLR4次/Q=0.577で切った場合
これは、
このレシピーの特徴は、赤〇で示している100Hz附近の定在波の影響と見ているピーク&ディップが今迄で最も小さいことです。
各ユニットのF特は、
L(2231A)のLPFのスロープは、■1)のBW8次で切っていた場合は、-50db/Octでしたが、LR4次で切った場合はー35db/Octと下がっています。
■3)L(2231A)を2次 Q=0.707又は0.577で切った場合 カットオフ=60Hz
これは、
左上の①はL+R側 LPFはQ=0.707(2次) 2231Aを同相にした場合で、70Hzのピーク(+10db)と80Hzのディップ(-12.5db)が大きい。
左下の③はL+R側 LPFはQ=0.577(2次) 2231Aを同相にした場合で、70Hz(+10db)のピークと80Hz(-10db)のディップが大きい。
右下の④はL+R側 LPFはQ=0.577(2次) 2231Aを逆相にした場合で、70Hz(+10db)のピークと100Hz(-10db)のディップが大きい。
ということで、LT Spiceでは、逆相で何とかカットオフでのディップが解消されましたが、実測ではピーク&ディップが解消されませんので2次で低域を繋ぐ事は現状では不可。
■4)低スロープレシピー3 ⇒これが6/16の最終的なレシピーで知人の聴感で到達したアドオンレシピー
これは、7/19にアップしましたが、L60Hzー5dbアドオン(8次)、M:HPF無&LPF1.8KHz(Q=0.5)、H:HPF1.5KHz(Q=0.5) です。
L:2231A 604よりー5db LPFでカットオフ60Hz 反転(604に対して逆相)
M:604-8Gウーハー ゲインは0db、LPF(Q=0.5)1.8KHz、同軸とタイム合わせで61mm遅延
H:604-8G同軸ツイータ+2405H(パスコン2.2μF、ー12dbATT)、ゲインはー5db(パッシブNW時ー6db)、HPF1.5KHz(Q=0.5)
F特は、
2231Aをー5dbでアドオンでしているが若干落ちてはいる。赤〇で示した周波数領域の音圧は下がる。R側が落ち込みが少ないのは2Wayと同じく書棚が前にあるのでスペースが狭く空間が詰まっているので低域が増強されていると思われる。環境要因。
各ユニットのF特は、
7/8にアップした低スロープレシピー1と違っているのは左の2231Aの音圧が10db下がっているのと(My Speakerはピークでオートオフセットするので10dbは確認難しいですがバックグラウンドレベルで10dbの差(-30db対-40db)が確認可能)真ん中の604のウーハーの低域が垂れ流しになっていること。
■5)聴感による感想
聴感はプラシーボもあるので、何ともいえませんが思ったままです。
ベースとなる基準は、6/16の最終的なレシピーで知人の聴感で到達したアドオンレシピーとし、対抗は特性で追及した ■2)L(2231A)でLR4次/Q=0.6で切った場合で確認しました。
アドオンレシピー ■4):ベースがゴリゴリ感があり、弾む感じがリアル。低い方でも撥ねる。弾み方が思いっきり弾む。ピアノも解き放たれた自由に撥ねる感じ、良い意味でリミッタが外れたように。サックスも良い意味の軽やかな暴れ感があり艶が感じられる。ホーンが突き抜けるあの感じ。聴いていて楽しい音。何者にも遮られないという感じ。
特性重視の ■2)L(2231A)でLR4次/Q=0.6で切った場合:上と真逆でゴリゴリしたベースでない。ベースの弾みがリミッタで拘束されている感じ。良い意味ではコントロールされているとも言えるが大人しくて面白みに欠ける。枠にはめ込まれたような暴れずぶれない大人しいベース。物性的には良いのかもしれないが面白みが無い。真面目腐った優等生という感じがする。ジャズには向かない。
6/16にはアドオンレシピーの良さを識別できる耳が無かったが、3ヶ月で何とかそれが判るようになった。
【結論】ジャズのベースをリアルに感じるには、604-8GのウーハーにHPFを掛けてはいけないことが判った。
■1)低スロープレシピーの前に採用していたL(2231A)をL(BW8次)/M(6次)で切っていた場合
総合F特は、7/8のアップでも載せましたが以下。
このレシピーの特徴は、100Hz附近の定在波の影響と見ているピーク&ディップが小さいことです。
クラシックには良いのではないかと思います。
各ユニットのF特は、
スロープはグラフの上に記載しましたが、理論から外れていると思われるのが中央の604のウーハーのハイ側のLPFのみでー28db/Octに見えますが肩落ち後はー12db/Oct位のはずですががスロープが高過ぎ、肩も落っていないような感じです。ウーハーは元々2KHz辺りから落ちているのでフィルタスロープにそれが加算されているからだと思います。
■2)L(2231A)をLR4次/Q=0.577で切った場合
これは、
このレシピーの特徴は、赤〇で示している100Hz附近の定在波の影響と見ているピーク&ディップが今迄で最も小さいことです。
各ユニットのF特は、
L(2231A)のLPFのスロープは、■1)のBW8次で切っていた場合は、-50db/Octでしたが、LR4次で切った場合はー35db/Octと下がっています。
■3)L(2231A)を2次 Q=0.707又は0.577で切った場合 カットオフ=60Hz
これは、
左上の①はL+R側 LPFはQ=0.707(2次) 2231Aを同相にした場合で、70Hzのピーク(+10db)と80Hzのディップ(-12.5db)が大きい。
左下の③はL+R側 LPFはQ=0.577(2次) 2231Aを同相にした場合で、70Hz(+10db)のピークと80Hz(-10db)のディップが大きい。
右下の④はL+R側 LPFはQ=0.577(2次) 2231Aを逆相にした場合で、70Hz(+10db)のピークと100Hz(-10db)のディップが大きい。
ということで、LT Spiceでは、逆相で何とかカットオフでのディップが解消されましたが、実測ではピーク&ディップが解消されませんので2次で低域を繋ぐ事は現状では不可。
■4)低スロープレシピー3 ⇒これが6/16の最終的なレシピーで知人の聴感で到達したアドオンレシピー
これは、7/19にアップしましたが、L60Hzー5dbアドオン(8次)、M:HPF無&LPF1.8KHz(Q=0.5)、H:HPF1.5KHz(Q=0.5) です。
L:2231A 604よりー5db LPFでカットオフ60Hz 反転(604に対して逆相)
M:604-8Gウーハー ゲインは0db、LPF(Q=0.5)1.8KHz、同軸とタイム合わせで61mm遅延
H:604-8G同軸ツイータ+2405H(パスコン2.2μF、ー12dbATT)、ゲインはー5db(パッシブNW時ー6db)、HPF1.5KHz(Q=0.5)
F特は、
2231Aをー5dbでアドオンでしているが若干落ちてはいる。赤〇で示した周波数領域の音圧は下がる。R側が落ち込みが少ないのは2Wayと同じく書棚が前にあるのでスペースが狭く空間が詰まっているので低域が増強されていると思われる。環境要因。
各ユニットのF特は、
7/8にアップした低スロープレシピー1と違っているのは左の2231Aの音圧が10db下がっているのと(My Speakerはピークでオートオフセットするので10dbは確認難しいですがバックグラウンドレベルで10dbの差(-30db対-40db)が確認可能)真ん中の604のウーハーの低域が垂れ流しになっていること。
■5)聴感による感想
聴感はプラシーボもあるので、何ともいえませんが思ったままです。
ベースとなる基準は、6/16の最終的なレシピーで知人の聴感で到達したアドオンレシピーとし、対抗は特性で追及した ■2)L(2231A)でLR4次/Q=0.6で切った場合で確認しました。
アドオンレシピー ■4):ベースがゴリゴリ感があり、弾む感じがリアル。低い方でも撥ねる。弾み方が思いっきり弾む。ピアノも解き放たれた自由に撥ねる感じ、良い意味でリミッタが外れたように。サックスも良い意味の軽やかな暴れ感があり艶が感じられる。ホーンが突き抜けるあの感じ。聴いていて楽しい音。何者にも遮られないという感じ。
特性重視の ■2)L(2231A)でLR4次/Q=0.6で切った場合:上と真逆でゴリゴリしたベースでない。ベースの弾みがリミッタで拘束されている感じ。良い意味ではコントロールされているとも言えるが大人しくて面白みに欠ける。枠にはめ込まれたような暴れずぶれない大人しいベース。物性的には良いのかもしれないが面白みが無い。真面目腐った優等生という感じがする。ジャズには向かない。
6/16にはアドオンレシピーの良さを識別できる耳が無かったが、3ヶ月で何とかそれが判るようになった。
【結論】ジャズのベースをリアルに感じるには、604-8GのウーハーにHPFを掛けてはいけないことが判った。