オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

620Aの3Way レシピーの改善状況纏め

2021-12-19 17:47:40 | デジタルチャンデバ付きアンプ
 2405HをアドオンからRDA560のフィルタ繋ぎに変更して620Aは完全3Wayのデジチャン仕様になった。現状のレシピーを説明します。
 12/20青字追記 今日日本橋に行ってきました。千石電商で買い物をしたついでに近くのハイファイ堂を見てみました。入って左に620B(54.8万円)が。これは、鳴っていません。鳴っていた(女性Jazzボーカル)のはタンノイMonitor RED 15inch38cm同軸2Way (72万円)でした。エンクロージャーは詳細不明の国産箱コーナー型で、内部はCornerYorkに近い構造です。押し出しの良いダイナミックな音ですが流石に2Wayではハイエンドはちょっと苦しい。少し音像が大きいというか若干ヴェールが掛かった感がありました。奥の左にInfinityのヒットシリーズkappa80(9万円)がありました。鳴らして欲しかったですね。久々に聴いてみたかった。奥の右には612C。僕の620Aとユニットは同じ604-8G。箱が小さくなって押し出しは良いのでしょうね。どの程度かこれも聴いてみたかったですね。今の日本橋店のライブカメラで612C(右奥に写っているが真横)以外は見えますね。

 12/27赤字追記 お気に入りのTVドラマの続きが再開された。オスマン帝国外伝のシーズン4。今は17話まで進んでいる。何故か夢中になるのは前世がトルコ人だったのかも?スレイマン大帝のお妃ヒュッレムは陰謀による失踪から不死鳥のごとくよみがえり相かわらず元気に権謀術数を巡らす。ヒュッレムは自分の長男メフメトは別妃マヒデブランが送り込んだ刺客の罠にハマった結果、命を落としてしまうが、その弟達(上からセリム、バヤジト、ジハンギル)に帝位を継がそうとして、皇位継承の第一候補の赴任地マニサの統治者をマヒデブランの息子ムスタファからセリムに変えてしまうことに成功する。しかしそのセリムはマニサで自分の悪口を言う商人を口論の末に軽はずみに侍従が殺してしまったため窮地に!ムスタファはマニサを失って失意になって新赴任地のアマスヤ(トルコでもっとも美しい町の1つ)で復活を虎視眈々と狙っている。またヒュッレムの娘ミフリマーフの婿になって亡きイブラヒムの後釜の大宰相の地位を手に入れたリュステム(元は単なる馬屋番)はムスタファを亡き者にしようと策謀する。スレイマンの妹ハティジェの婿になって大宰相になった今は亡きイブラヒム(スレイマンに死刑を執行された;本人には全く知らされずに宮殿のベッドで就寝時に突如執行隊が来て深夜処刑:これはエグイ)の娘フーリジハンも年頃の美しい娘になって、ハティジェの姉妹のファトマ皇女に伴われトプカプ宮殿にやってきて、皇子バヤジトに一目ぼれ。またベネチアの貴族の娘チェチーリアは海賊に連れ去られて後宮の奴隷となり自害しかけるが思い直して、ヒュッレムに取り入って新たにヌールバーヌーという名をもらった。そしてマニサに赴任するセリムに近づいてマンマとセリムの側女になってセリムを誑し込む。このヌールバーヌーが私のお気に入り。男性を迷わす魔女の匂いのするいい女である。また閉経のやって来たヒュッレムはファトマ皇女がスレイマンの夜伽に差し向けた側女を抹殺したが、自分の息のかかった側女をスレイマンの夜伽に差し向けるが産婆により避妊処置をして1回限りでさし向けたつもりが、ファトマ皇女が追加でその側女をスレイマンの夜伽に差し向けた。何回かの夜伽でその側女は懐妊(トルコ語ではゲべと聴こえる)してしまい、ヒュッレムは失意に!
 物語は重層的に展開して、目が離せない!!

 12/28緑字追加 今回ヒュッレムが老年期になってきたので女優が変わった。シーズン3までは奔放なメルイェム・ウゼルリがやっていたが、老年期は流石に辛いので、トルコ版マザー(原作は日テレ)で夫をDV被害で殺害し死刑囚となったギョニュル役のヴァーヒデ・ぺルチンに変更された。またシーズン3でスレイマン暗殺の命を受けてペルシャから送り込まれた刺客女フィルーゼの役をしたジャンス・デレはトルコ版マザーでは、主役の小学校教師ゼイネプを演じた。実母ギョニュルは全てを知った上で出所後生き別れた実娘ゼイネプとゼイネプが保護する虐待された少女メレクを助ける。

 ■1)RDA560の3Wayレシピー
これは、11/28にもアップしましたが、DA-560のゲインの画面は以下で、24℃で音速計算をして遅延距離をRDA内で自動設定しています。

 フィルタ画面は

纏めると、
 ウーハー        ゲイン 0db LPF(Q=0.642) Fc=1800Hz  delay (R=162mm、L=144mm)
 同軸ツイータ(反転)  ゲインー5db HPF(Q=0.642) Fc=1500Hz、 LPF(Q=0.642) Fc=8500Hz 
 2405H(反転)    ゲインー1db  HPF(Q=0.642) Fc=8500Hz  delay (R&L=219mm)
 RDA560(24.0℃でdelay距離計算) BassVr=13:45 TrebleVr=12:00

 ■2)RDA560の3Wayレシピーまでで改善した項目
これは

 2405Hをフィルタ仕様にした部分は、赤字にしています。黄色のハッチングは、RDA560の設定です。
 上から説明すると、先ず低音改善で、バスレフ穴をEVA樹脂で塞いでバスレフ固有の低音の遅れを改善しました。
 中音改善では、同軸ツイータに生じる1.2KHzの共振に伴うF特上のディップを改善する為にダンプ用にマルチセルラホーン上に~1Kgのウエイトを設置しました。
 高音改善については、当初2405をアドオンで繋いでいましたが、1波トーンバーストの波形評価から付帯波の減衰が早くてシンメトリーな2405Hに変更しました。また群遅延を考えるとアドオンではディレイが起きる(これはウーハーの評価で判ったので類推、高域は聴感では判らない程の小レベルと思うが)のではと考えてRDA560の低Qでのフィルタ繋ぎに変更しました。

 RDA560の設定は黄色のハッチングですが、トーンについては低音(Bass)のみブースト。密閉にした関係で遅延は少なくなるのですが、不足する低音を補うためにブーストしています。(現状Vrで13:45位置)
 チャンデバのカットオフについては、ウーハーは1.8KHz、同軸は1.5KHzとウーハーを欲張って使っています。これとF特の傾きを表すQを低Q(=0.642)の2次にしそれを組み合わせる事で中低域の弾み感を醸成しています。
 同軸と2405Hの繋ぎについては、カットオフは、8.5KHzとしてやはり低Q(=0.642)の2次にしています。

 ゲインについては、ウーハーを基準として、同軸ツイータはー5db、2405Hはー1dbにしています。

 タイムアライメントについてはダイヤフラムが最も奥に引っ込んだ同軸ツイータが最も遅れるので、それを基準として先行するユニットに遅延を掛けました。
  ウーハーは、  delay (R=162mm、L=144mm)
  2405Hは、  delay (R&L=219mm)
 1波トーンバーストで波形の加算のピークをPCオシロで見て決めましたが、物理的なディメンションを考えると妥当な値と思います。

 ■3)デジチャン3Way 620Aの音
 定位が結構ピンポイント的に小さな音源で聴こえるようになったと思います。CDでは顕著には判りませんが、最近のTVの音は非常に手の込んだ定位やピンポイントの音源を作り込んでいるので時々ハッとすることがあります。欠点もないことはないのですが4331Aのデジチャン3Wayから620Aに戻しました。
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トヌー・ナイソートリオ ”ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート”

2021-12-09 16:57:58 | ジャズ
  以前、”JAZZの教科書”をアップした時に、付属CDの5曲目にトヌー・ナイソートリオの)”マイ・フェイヴァリット・シングス”があった。この曲が気に入って表題のアルバムを求めた。

12/15青字追記 日本橋のハイファイ堂のライブカメラを見てみた。注目は、612Cが左前に見える。ネットでの日本橋店の説明では45万円。スピーカー端子も改造しているようである。次に手前中央に見えるのは4343WXで64.8万円。これは昔聴いた記憶ではクラシックには良いかもしれないがJazzには向かない。ネットでの日本橋店の商品リストで注目は、Infinityのヒットシリーズkappa80。これは過去の試聴で21cmのダブルウーハーが質の良い深いが重くない低音を聴かせてくれた。ボーカルの自然さも群を抜いていた。スリムなのでスペースも取らないから変えようかなとも一瞬思ったりする。9万円と安いけど10年毎に来るウレタンエッジの交換がダブルだし大変だなアとか考えると止めとこう。

 ■1)トヌーナイソー TONU NAISSOO
 ”ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート” を作った澤野工房さんから転記させていただきます。
 ”1951年、エストニア・タリン生まれ。6歳よりクラシックピアノをはじめる。国内の音楽学校を卒業後、1989年にはバークリー音楽院の奨学生となる。1967年、タリンで行われた国際ジャズフェスティバルにデビュー(16歳)。翌年、初のアルバム「TONU NAISSOO TRIO』を制作する。数多くの国際的なプロジェクトで活躍する。ビッグバンドや映画音楽、室内楽や聖歌隊等の作曲を手がけ、エストニアの音楽学校でジャズピアノの准教授として教鞭をとるなど、その活動は多岐に渡っている。北ヨーロッパの清冷な空気感をまとった軽やかなスウィングは、日本にも多くのファンを生み出す事となった。彼の音楽的解釈、そして即興演奏にはジャズの要素はもちろんロックの影響も色濃く表れており、詩的な深遠さ、エンターテイメント性に溢れた寛ぎを併せ持っている。近年、その功績が認められエストニア芸術功労賞が与えられる。”
⇒エストニア生まれなんですね!N響の初代主席指揮者の”パーヴォ・ヤルヴィ”もエストニア生まれ。生誕地・優れた音楽家・北欧の厳しい環境を想起させる厳格な風貌等お二人には共通点が多い。’89年に国際ジャズフェスティバルに16歳でデビューとは早熟でもある。バークリー音楽院の奨学生とあるので、渡辺貞夫さんの27年後輩と言うことになるんですね。

 ■2)”マイ・フェイヴァリット・シングス”
 これは元々はミュージカルの曲ですが、トレーンがアルバムに取り上げてヒットしました。ジャズピアノでは、トヌーのプレイが素晴らしい。僕は印象派の輝きを感じます。上記の本の解説は、

 となっています。

 ■3) ”ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート” のCD
 これは、以下。右のジャケット写真の小走りの2人の子供が可愛い。左の端のジャケットにトヌーの顔が載っていますが如何にも厳格そうですが優しそう。

 内側は、

 Jorma Ojanpera : ダブル bass
 Petteri Hasa : drums
 2003年2/20~21 エストニアラジオスタジオ2にて録音

 ■3)”ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート” のお気に入り
 全曲お気に入り。特に9曲目は寝る前に聴くとぐっすり眠れます。
 ”マイ・フェイヴァリット・シングス”は2曲目。上記の本の解説では、ソロをベースを先に来させることで、逆にピアノの主役感を引き立てるとある。僕は印象派の光の輝きを感じると言いましたが、ダイヤモンドダストにも似た美しいタッチと言う表現もピッタリ。これは、ピアノのアドリブラインやコードワークの為と思いますが、ドラムスのPetteri Hasaのシンバルも影響しています。録音も良いですからオーディオチェックにも最適。

 1曲目の”イズ’ント・イット・ロマンティック”からノックアウトさせましたね。何とリリカルでスイングするピアノなんでしょう。ダイアナ・クラールのも良いですけど・・・
 3曲目は”ユー・アー・ツー。ビューティフル”。アップテンポで爽快なムード。音数が多くアドリブが多彩。ベースとの息もピッタリ。
 4曲目の表題曲。この曲良いですね。ピアノのイントロテーマの美しいこと。えも言われません。
 5曲目は”スプリング・イズ・ヒアー”。絹のようなしっとり感が何とも言えない。
 6曲目は”シングス・エイント・ホワット・ゼイ・ユースト・トゥビー”。こういうユーモアの利いたやつもいけるんですね!
 7曲目は”クローズ・ユア・アイズ”。これも静かなシンバルとベースに寄り添われたイントロテーマの美しいこと。そこからはスイングした多彩なアイデアのアドリブの嵐。
 8曲目は、“コン・アルマ”。これも繰り返しのテーマイントロから怒涛のアドリブへ雪崩れ込む。
 9曲目は”イン・ザ・ウィー・スモール・オブ・ザ・モーニング”。ジェリー・マリガンの”ナイト・ライツ”の同曲も良いですが、これはピアノトリオとしては最高。私はキャロル・スローンのムードのある素敵な声としっとり感のこの曲も好きです。夜明けの静粛感と恋心のもどかしさを感じたりして。”眠れぬまま決して羊を数えたりしないよね”何て歌詞、粋ですよね。
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