今回はJBL2405+ALTEC620Aの等価回路をLT Spiceで評価してみました。
■1)JBL2405のインピーダンスZの周波数依存性
2405に直列に付けた抵抗は8Ω(実測)です。
1ピークになっているのは、右側ですのでこれを等価回路に使うことにしました。Zピークで見たf0=6200Hzでした。尚右側の方がFFTではハイエンドは落ち気味です。
等価回路から計算上で出てくるL,Cは。
L=Z/ω=Z/2πf= 0.14mH
C=1/(4π2Lf2)= 4.8μF
です。
尚、ネット上で2405のインピーダンスのf特を測定しているサイト(JBL D123の電気特性)がありました。それによると、
ホーンなしでZピークは、 f0=4KHz
ホーンありでZピークは、 f0=5~6KHz
で、当方の上記データはオリジナルディフラクションホーン有りですので6.2KHzとの結果はそんなに外れてはいないのかなと思います。
■2)JBL2405のインピーダンスから出した等価回路
これは以下です。R1の上の電圧/電流を表示しています
上の等価回路から出したLCでは、半値幅が大きくなってしまいますのでLを下げてLC積を合わせるようにしてf0を6.2KHzに合わせています。
■3)JBL2405+HPF(6db/Oct)の等価回路
これに6db/Octの1次HPF(1.5μFのC)をを付けてもZは変わらないのが、以下で、R1の上の電圧/電流を表示しています。
これの電圧の出力特性は、5.5KHzから低域が落ちています。
■4)JBL2405+ALTEC620Aのインピーダンスから出した等価回路
上記と以前にアップした620Aの等価回路を繋げると、
604-8Gのウーハーの電位は、R10の上ですが、これは青線(点線は位相)で、同軸ツイータの電位は、R1の上で黄緑線、2405の電位は、R3の上で赤線です。ウーハーの青線の平行部と同軸ツイータの黄緑線が6db下がっているのはR7(4Ω)とR6(8Ω)でできているアッテネータATTを入れているからで、その分同軸ツイータの高い音圧を下げていることを示しているので電位では6dbの差がありますが実際に聴く音圧では同じになっているということです。2405の赤線の5.5KHz以上の平坦部がもっと下がっているのは同様R8・R9でできている12dbのATTを入れている為で、これも音圧をフラットにするためです。
■6)上記の合成出力
JBL2405+ALTEC620Aのインピーダンスから出した等価回路のLT Spiceで3ユニットの合成出力を出すと、
1.5KHz以上の下がっている部分は、実際の音圧ではツイータの方が高くなっているのでフラットに近いレベルになります。その領域で凸凹しているのは、実数のRでなく、複素数のLCを導入した影響です。
今後、このシステムのLP2020A+のZobelフィルタのオーバーシュート特性のC依存性も上記等価回路のLT Spiceで見てみようと思います。
■1)JBL2405のインピーダンスZの周波数依存性
2405に直列に付けた抵抗は8Ω(実測)です。
1ピークになっているのは、右側ですのでこれを等価回路に使うことにしました。Zピークで見たf0=6200Hzでした。尚右側の方がFFTではハイエンドは落ち気味です。
等価回路から計算上で出てくるL,Cは。
L=Z/ω=Z/2πf= 0.14mH
C=1/(4π2Lf2)= 4.8μF
です。
尚、ネット上で2405のインピーダンスのf特を測定しているサイト(JBL D123の電気特性)がありました。それによると、
ホーンなしでZピークは、 f0=4KHz
ホーンありでZピークは、 f0=5~6KHz
で、当方の上記データはオリジナルディフラクションホーン有りですので6.2KHzとの結果はそんなに外れてはいないのかなと思います。
■2)JBL2405のインピーダンスから出した等価回路
これは以下です。R1の上の電圧/電流を表示しています
上の等価回路から出したLCでは、半値幅が大きくなってしまいますのでLを下げてLC積を合わせるようにしてf0を6.2KHzに合わせています。
■3)JBL2405+HPF(6db/Oct)の等価回路
これに6db/Octの1次HPF(1.5μFのC)をを付けてもZは変わらないのが、以下で、R1の上の電圧/電流を表示しています。
これの電圧の出力特性は、5.5KHzから低域が落ちています。
■4)JBL2405+ALTEC620Aのインピーダンスから出した等価回路
上記と以前にアップした620Aの等価回路を繋げると、
604-8Gのウーハーの電位は、R10の上ですが、これは青線(点線は位相)で、同軸ツイータの電位は、R1の上で黄緑線、2405の電位は、R3の上で赤線です。ウーハーの青線の平行部と同軸ツイータの黄緑線が6db下がっているのはR7(4Ω)とR6(8Ω)でできているアッテネータATTを入れているからで、その分同軸ツイータの高い音圧を下げていることを示しているので電位では6dbの差がありますが実際に聴く音圧では同じになっているということです。2405の赤線の5.5KHz以上の平坦部がもっと下がっているのは同様R8・R9でできている12dbのATTを入れている為で、これも音圧をフラットにするためです。
■6)上記の合成出力
JBL2405+ALTEC620Aのインピーダンスから出した等価回路のLT Spiceで3ユニットの合成出力を出すと、
1.5KHz以上の下がっている部分は、実際の音圧ではツイータの方が高くなっているのでフラットに近いレベルになります。その領域で凸凹しているのは、実数のRでなく、複素数のLCを導入した影響です。
今後、このシステムのLP2020A+のZobelフィルタのオーバーシュート特性のC依存性も上記等価回路のLT Spiceで見てみようと思います。