オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

JBL 4331Aのバスレフ効果

2018-11-19 13:01:32 | オーディオ
 前回、30Hzの位相回転を4331Aのバスレフポートの反共振起因の位相回転と推測したので、過去にバスレフを評価したデータを見てみました。

 ■1)現状の位相回転状態(前回出した「1/6octサイン :位相+高周波歪み測定」)
 前回出しましたが、

 ②で位相回転は、30Hzにあります。「1/6octサイン :位相+高周波歪み測定」の説明では、以下のようにユニットのfo付近、バスレフのポート反共振周波数の付近も、位相の変化が大きくなりますとのことですので、どちらかが原因と考えられます。

 【My Speakerの説明】
 ”位相が滑らかに回転していれば、良好な特性と言えます。ネットワークのクロスオーバー、キャビネットの定在波などが位相特性を悪化させる原因になります。
ユニットのfo付近、バスレフのポート反共振周波数の付近も、位相の変化が大きくなります。”

 ■2)バスレフの評価結果
 これは、以下。

 2016.8.11に採ったFFTデータです。上段が620A(604-8G)で、下段が4331A(2231A)のデータです。左側がユニット前で5cm~10cmとニアーフィールドで、右側が、バスレフポートの中にマイクを置いた場合です。バスレフポート内のデータは、両方40Hz以下で音圧が上がっているデータです。従ってバスレフ効果は、両方40Hz以下ですので、位相回転にバスレフのポート反共振が利いているとすると両方が利いているということになります。もしf0が利いているとすれば、2231A=16Hz,604-8G=32Hz(インピーダンスの実測データから)ですので604-8Gが原因と言うことになります。
 ⇒総合すると、604-8Gのf0が位相回転の原因と考えます。
コメント

ALTEC 604シリーズネット散策 と現状の音特確認

2018-11-18 13:18:30 | オーディオ
 ALTEC 604シリーズは、同軸型の典型と言われており70年代にはレコーディングスタジオユースも多かったようで未だにファンも多い。当方は70Hz以下の低音はJBL2231A、10KHz以上はJBL2405を使っているが中間のベースの音は620A(604-8G)を使っている。ネット散策していたら興味深い記事があるので少し思いつくままに感想を残します。

 ■1)私と同じようなキャリアの方が同じような選択(LP2020+604)をされている例
 私は、R社という半導体の会社を57歳で早期退職してオーディオ趣味を復活させて、LP2020A+と604-8Gをメインに鳴らしています。この方は、アンプエンジニアを57歳で早期退職をされて、やはりAudioが生きがいでLP2020A+と604Eで鳴らしておられます。まあ、GとEは違いますが大筋は余りにも似ているので最初見たときは唖然としました。高域は、私はJBL2405でこの方は、CrossOver18kHz以上でのSuperTW的にRibonTWを追加していることですが、違いは仔細なことです。同じ組み合わせを選択されていることに嬉しく感じます。

 ブログタイトルは、”リタイヤ翁様のオーディオ特別講義”で”Z・特別講義19”[ 小信号の解説 ] に詳細がありますので興味ある方は、訪問ください。一部抜粋すると、

 ”遊びでLepai2020+を購入ALTEC604eに接続、聴いてみてビックリ、歪の無い、かつ分解能 の高いサウンドです。 即分解使用ICの確認を行い、電源の強化を試み音質改善、今だ現役です。
それまでは武末数馬氏に影響をうけ各種真空管Ampを作成していました。 直近は上條氏の超3結、野呂氏D-NFB Ampなどを作成使用しておりました。”

 ■2)シンパパの趣味の時間 
 この方のブログも散見していますが、興味深いです。特に604Eのマルチセルラホーンを外して円錐コーン状の自作ホーンに改造されているところなんかは真似てみたい気がするが私はそこまで根性が座っていませんので出来ません。604Eをズバ抜けてバランスが良い名器と仰っており当方も同感です。その中で気になる記述があるので少し抜粋します。

●2009年5月22日金曜日 Altec 604E 再考 自作ホーンの快感
”逆に最終機(現行機・・・GPA・・・復活したなんてホントニエライ)が繊細でバランスがよいとの噂もあります。(厳密に比較試聴していないので不明ですが・・・・・)でも、そこはかとなく漂う 厚い(熱い)雰囲気感のアル 音ならば 黄金期のアルニコで・・・なおかつ 球数豊富で 値頃感のある なおかつコーンが比較的軽い(m0 65g前後とか) TypeEが狙い目か”

●2017年10月2日月曜日アメリカ音響全盛期 ビンテージ品の楽しみ方
”604Eを入手してびっくりしたのは、そのコーン紙の軽さとダンパーの繊細さでした。特にダンパーはナイロンメッシュの薄いものに同心円のリブを付けた他のメーカーには見られないもので、いかに初動感度を高めるかに腐心した開発陣の熱意が感じられるものです。もし、程度の良い604Eに巡り会えたら、ぜひ入手していただいて、オリジナルのコーンとダンパーだけは交換しないことをお勧めします。
逆に新しいほうの604G以降は、ロックやブラック音楽全盛となりドロドロした低域、打ち込み系の時代で、JBLの4ウエイシステムや、その後のTADとの戦いになり、ジリ貧となっていた時期であるため、得意な中域の張り、情報量、2ウエイのバランスよりも、低域拡大を狙ってM0を増やしたモデルとなっており、高音ドライバーと中域の間の繋がりが悪化してしまったのが若干残念な感じでありました”

 上記を読むと、604Eはm0 65g前後と振動系が軽く初動感度を高めているのではズバ抜けてバランスが良いが、8G以降はm0が大きくなっていてドロドロした低域となる。

 しかし、エレクトリが40年前に出したエンクロージャー図面集には以下のように8Gはm0が59gとある。

 従って、604-8Gでm0が大きいことは無い。JBLの源流 名機D130でも60gですので59gは15インチでは最小と思います。15インチではm0=60gレベルが風のような低音が出る振動系重量と思います。59gより軽い(15インチでは殆ど無い)とf0が高くなるのと強度が保てなくなって分割振動が増える。逆に重いほうはf0は下がるが過渡応答が悪い重い低音になる。

 ■3)ALTEC LANSING Fan Site by ash 604 Forever
 ここは604シリーズのまとめが素晴らしいサイトです。特に”604Series”のページ最後の一覧表は、良くこれだけ集まったなと言う位感心します。

 ■4)現状の音特
 これは、以下です。

 ①は、通常聴取位置でのFFTです。ほぼフラットです。赤〇のディップは前にも説明したように部屋の影響です。マイク距離を10cmに短くして測定したら1KHz以下の定在波起因のディップは無くなります。
 ②は、「1/6octサイン :位相+高周波歪み測定」です。青〇で囲んだ位相回転は30Hz付近は2231Aのバスレフのポート反共振でその右の200Hz付近は①の赤〇に対応し部屋の影響と考えています。赤〇は1.8KHz位なのでクロス影響ですかね。緑の〇は高域の高調波歪です。③は通常聴取位置での残響です。0.2秒台ですので、狙い(Jazzのスモールコンボ)通りデッドです。50Hz~100Hzは0.9秒弱ですが、これはブーミーとは感じないレベルです。④がサイン波の高調波歪です。⑤は90度回転させないと入らないので回転していますが、無音でそれを測定しそれでも高域が歪が出ていますので、④の高域歪はインバリッドだと思います。②の緑〇内もそうかもしれません。
 (注:②については、以下のようにマイクを近づけないと位相回転が大きくなるとあるので上記はそのためかもしれません。
 位相回転はスピーカーとマイクの距離が離れるだけで大きくなります。このため、スピーカー本体の特性を知るためには、マイクは近づけて設置して下さい。)

 音については、ヴォーカル・スモールコンボ・オケ・ピアノ等個別楽器、何を聴いても自然なライブ感を感じます。まあ私の駄耳に感じるレベルではほぼ目標にタッチしています。
コメント

604-8Gの矩形波応答のLTspice評価

2018-11-13 15:43:10 | オーディオ
 ネットで”オーディオ自作賛歌”というブログを見ていたら、興味深い記事が出ていた。それは、NearTP 2Way 2次ネットワークと言うもので、2018/02/26のアップです。LTspiceで604-8GのLF2次ーHF3次のネットワークに当てはめてみたが、フィルタ特性が出ないので、とりあえずは、そこで問題にしていた矩形波応答を見てみました。青字追記11/15

 ■1)矩形波応答
 これについては、ブログの先輩である棚瀬さんがアナログは矩形波が綺麗に出るが、CD等のデジタルを経由した矩形波はリンギングが出るので、デジタル起因のリンギングと特性不具合起因のリンギングが区別できないと言うことで矩形波の評価は置いといてトーンバーストの評価を推奨されています。それはともかく、矩形波応答を見てみました。
 スピーカーの矩形波応答は、波形のフラット部分はボイスコイルも止まっているはずですから、音は出ないはずで、純粋には、例えばフルレンジなら立ち上がりと立下りのパルス部でのみ音が出るはずです。でも実際には振動系には質量があり、慣性によってコーン紙やダイヤフラムが動いて付帯波でパルスが残るのをどこまで減らせるかですね。キーポイントは、軽い振動糸と強力な磁界(アルニコであることも)と振動系の固定方法です。ネットワークを経由すると矩形波のフラット部分も変形するのでそういう問題もある。

 ■2)LTspiceの結果 ~矩形波は、0.5KHz、ネットワークはCを21⇒15.8μFに減らした改造版~
 これは以下。

 青線の矩形波が元の信号で回路ではC1の左です。黄緑の線がツイータの信号で回路ではC2の右です。赤線は、ウーハーに掛かる信号で回路ではR5の上です。水色の線がウーハー+ツイータの合成出力信号ですが、これは長い矩形波の前に鋭い+パルスと後に緩い+パルスを従えた波形になっています。

 ■3)実際のネットワークに掛かっている電気信号とスピーカーからの音声信号
 これは、全てPCオシロの信号です。①~③は、PC入力のECMマイク用のバイアスDC2Vをカットする為フローティングで測定。

 上段は、ネットワークの端子の電圧信号で、下段は実際の音声信号です。左はツイータ、中央はウーハー、右は上段はネットワーク入力、下段はツイータ+ウーハーの音声信号です。①のツイータの電気信号は、低域が欠落しているので矩形波が変形しています。②のウーハーの音声信号ですが、これは1KHzのサインカーブに180度毎に上下スパイクパルスを交互に加えたようなものになっています。③はアンプの出力ですが、これは矩形波ですが若干のリンギングがあります。
 下段はこれの音声信号ですが、④は①を微分したような感じで矩形波の垂直パルス部分でパルスを出しています。⑤は上のスパイクパルスが平坦化して1KHzのサインカーブになっています。⑥は両方を駆動した場合で、④+⑤になっています。リンギングの影響は、フィルタを通過してなくなっているようです。

 最も心配していたのは、①のツイータの電気信号に、■2)の水色の線のような前後パルスがくっ付いていないかということでしたが、無かったので安心しました。LTspiceではATTを外していますが、実際はATT経由ですのでその抵抗有無の差かもしれません。しかし良く見ると若干の前後パルスの痕跡は見られます。

 NearTP 2Way を再現してみたいと思っていますが、下記の1.でツイータのCをー側に変更してしまうとフィルター特性が片側出なくなる(両方HPFになったりする)ので今の所再現しません。アース位置を色々変えてみましたが、ダメでした。NearTP 2Way は2次ー2次ですので、2次ー3次では上手くいかないのかもしれません。

 1.ツイータ側のHPFのインダクターがプラス側に、コンデンサーがマイナス側になる様に入力での接続を変える。
 2.WooferプラスとTweeteマイナス間に電力用低抵抗3から4Ωを入れる。

 ■4)ATTを加えたシミュレーション
 実際にATT(R6:3Ω、R3:18Ω)を追加してみました。

 ATTを追加すると、水色の線の0mSにあるパルス高が■2)の場合の9.4V⇒6.4Vに減少していますのでATTの効果はあります。1mSにあるディップ深さも同様減っています。これは黄緑色のツイータパルスでもー10V⇒ー7Vと3V改善されているのでも判ります。判りやすいように2者を並べます。並べて見ると右側のATT有りは、矩形波の角が左側のATT無しと比べて鈍っています。抵抗は入れないに越したことはない。
コメント

Natalie Cole/Take A Look

2018-11-10 10:07:58 | ジャズ
 ナタリー・コールでお気に入りの”アスク・ア・ウーマン・フー・ノウズ”を前に取り上げましたが、”Take A Look ”もお気に入り。歌が上手いこともあるんですが、言葉というか発声が美しい。そこがお気に入りのポイント。

 ■1)ナタリー・コールについてネット散策にて
 前回ウィキペディアから紹介しましたが、他にも。お父さんがジャズ・シンガーのレジェンドならお母さんもデューク・エリントン楽団の歌手として活躍したマリア・エリントン。両親がシンガーであれば、娘も自然と歌うようになる。DNAがジャズシンガー。
 またコラボアルバム&曲も沢山あります。中には三大テノールのうちの2人の歌手ホセ・カレーラスとプラシド・ドミンゴとともに1995年に行ったコンサートの実況盤『A Celebration Of Christmas』という異色作も。
 (~ナタリー・コール 2014年来日公演~ネット記事より) 
 吉岡正晴のソウル・サーチン 2010.5.20 △奇跡の完全復活~ナタリー・コール (パート1)というページを見てみたら、2010.5.18のブルーノート東京のライブで、10曲目に僕の大好きな「テル・ミー・オール・アバウト・イット」(マイケル・ フランクスのカバー)を唄ってくれていました。あ~、行っていれば生のこの曲が聴けたんだが…非常に残念!実はこの時は単身赴任で東京に居ました。この時に、ナタリーが歌詞カードを探そうとした、といういう逸話も。結局ほとんど見なかった(1回だけチラ見した)ということですが、ま、他人の曲のカバーですからね。

 ■2)Take A Look
 CDのジャケットは

 裏は

 伝説的プロデューサーでありレーベル経営者の”トミ-リピューマ”氏のプロデュースですが、彼は先に彼女の「アンフォゲッタブル」の内8曲をプロデュースして大成功を収め、”Take A Look” や先に取り上げた”アスク・ア・ウーマン・フー・ノウズ”やマイケル・ フランクスの作品も手がけています。彼の形容詞は、「洗練された良質な音楽」、「おしゃれな音楽」例えば居心地のいいカフェとか着心地のいいシャツのようなカジュアルな感触、日々の生活が少しだけ高まるような音楽と言われています。

 このアルバムで一番は、何といっても表題曲です。1曲目の”アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ”もいいですが。
1.”アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ”:彼女のクリスタル・ボイスが美しいしっとりとしたラブ・バラード。フレーズの終わりの美しさ、ビブラートの消え方は、蒸発するよう。
2.”アイム・ビギニング・ツー・シー・ザ・ライト”:スイング感と爽快感とグルーブ感。ラストのスキャットがアドリブ的でブローセクションとバース交換風にピアノの隠し味と共にアンサンブルを聴かせる。
4.”クレージー・ヒー・コールズ・ミー”:スイートだけに頼らない、あっさりとしっとり。トミ-リピューマ流。
5.”クライ・ミー・ア・リバー”:スタンダードだが、現代的にソフトに料理。アドリブフレーズが浮遊感を。弱くソフトに唄うことで寂寥感や孤独感を。後半はアドリブを強くして変化を。ラストのフェードの仕方も粋。
12.”アズ・タイム・ゴウズ・バイ”:前半のバースの言葉に品があって美しい。歌への移行の間もハッとする。軽く流しているようで隅々まで気を巡らして唄っている。サックスの後の仕舞い方もドリーミング。
14.”カリプソブルース”:カリプソのリズムのパーカッションはオーディオチェックに最適。ギターやマリンバも上手い具合に隠し味。
16.”ラバーズ”:浮遊感のある爽快系の曲。ピアノソロのONマイク的な音はオーディオチェック向き。スイング感があって乗りも良い。
18.”Take A Look ”:この曲は感情を込めて歌うと決めて歌っている。珍しく強く感情移入。ストレートに完璧なディクション。言葉が美し過ぎ。

 ■3)Take A Look の歌詞
 英語のままで聴いていると感動する歌詞。 clydes Otisと言う人が書いたようですが、そのまま記載すると、

”Take a look in the mirror
Look at yourself
But don't you look too close
'Cause you just might see the person
That you hate the most

Lord, what's happening to this human race
I can't even see one friendly face
Brothers fight brothers and sisters wink their eyes
While silver tongues bear fruits of poison lies

Take a look at your children born innocent
Every boy and every girl
Denying themselves a real chance
To build a better world, oh!

Dear Lord what's happening to your precious dream
I think it's washing away on a bloody, bloody stream
Yes, take a look at your children before it's too late
And tell them nobody, nobody wins when the prize is hate

Oh, no, no, no, it's not too late
We gotta tell all of our children
That love, love, love is the way”

 これを日本語に訳すと、野暮ったい感じになって英語で感じたニュウアンスが消え失せます。

”鏡の中の自分を見て。
しかし、あなたはあまりにも近づかないで。
最も嫌いな人を見るかもしれないから。

主よ、人類には何が起こっていますか?
私は一人のフレンドリーな人の顔を見ることさえできません
兄弟は喧嘩をし、銀の舌が毒の嘘を産む間に姉妹が目を覚ます

無垢な状態で生まれた子供たちをご覧なさい、
すべての男の子と女の子はもっと良い世界を築くための本当のチャンスを自ら逃している、ああ!

親愛なる主よ、あなたの貴重な夢に何が起こっているのでしょう?
私はそれが血まみれの流れで洗い流されていると思う。
そうだ、手遅れになる前に子供たちに目をやって!
彼らに教えて下さい。憎しみからは何も生まれないことを。

ああ、いや、いや、まだ、遅過ぎることはない。
私たちはすべての子供たちに伝えなければなりません
その愛、愛、愛こそは最善の方法です”

 英語のニュウアンスが出ないのは、日本語だからというのもありますが私の訳が下手糞(一部間違っているかも)だからかもしれません。
この歌詞には、キリスト教文化圏で培われた人たちの考え方や文化がちりばめられています。
日本人には書けない歌詞。彼女の声にはストレートに完璧なディクションを感じます。
この歌詞は、彼女が慈善福祉活動(熱帯雨林基金、小児糖尿病基金、アメリカ赤十字等)に尽力したと言うことに繋がっている気がする。

このアルバムがグラミーを取ったと言うのは歌の上手さだけではないかもですね。
コメント

漆原啓子さんのストラディバリウスを聴きに

2018-11-06 15:00:09 | クラシック
 バイオリンを習っている妻と梅田の阪急百貨店の9階で漆原啓子さんがストラディバリウスを演奏するというので今日聴いてきました。
 9Fに催事でイタリアフェア2018を今日までやっていました。

 バイオリンは漆原啓子さんで、ピアノは中山和子さんです。

 後にあるバイオリンが並んでいるブースは、馬戸 建一さんの工房からのブースです。PA用のEV製スピーカーはアナウンス用です。

 これが、前方左右に2台づつ4台、後方に1台づつ2台で合計6台ありました。バイオリンは勿論PA無しです。
 馬戸 建一さんのブースでは、バイオリンが並んでいました。

前に居られるイタリア人は、イタリアから助っ人で来ているマルコ・オジオ氏でバイオリンの製作を実演されていました。

 丸刃の彫刻刀でスクロールの後を削っている所です。馬戸さんの師匠の作は350万円、マルコ・オジオ氏の作は250万円、馬戸 建一さんの作は100万円。何れもいいお値段です。手作りだとそうなるんですね。ニスも展示していました。

 右下にある小パネルには、13世紀には存在したプロポリスと蜜蝋の塗料の説明があったが、製法が伝わっていないので今は作れないとありました。
 ストラディバリウスのコンサートは、以下の構成でしたが、穏やかな曲では円やかな響きが、シュールな曲調では切れるのに耳に優しい音色、音の深さと巾をストラディバリウスが聴かせてくれました。勿論、漆原啓子さんの演奏が素晴らしいからこそ、そういう音色になるのでしょうね。ストラディバリウスは聴衆より演奏者に最も良い音を聴かせる(Nスペ)とか、一度演奏するとそれまでの演奏スタイルでは破綻するのでそこから新たに演奏を研鑽する必要があるとか言うネットの記事もあります。一方、ウィッキペディアを見ると、ブラインドテストでは現代のバイオリンの方が音色が優れているとプロの演奏者が判定したという。つまり現代の製作者の作る楽器の音色は、すでにストラディバリウスを超えていることを示唆した。うーん、この辺りは謎です。

①ストラビンスキー編曲(ペルゴレージ作)プルチネルラ イタリア組曲 序曲~セレナータ~ガボォットと2つの変奏曲
 プルチネルラと彼の恋人の周囲に巻き起こる騒動・混乱をテーマにしたバレエ音楽ですが、ここでは穏やかな曲調を穏やかな音色で周りを包み込んでくれるような演奏でした。

②クライスラー プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
 ガエターノ・プニャーニの作を編曲したと作曲者詐称事件を起こした作。哀調というか切ない系の美しいバラード的な彩り豊かな曲を幻想的に聴かせてくれた。

③サンサーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ
 穏やかな序奏の後、情熱的なロンドが続き、最後は一気に掛け抜け、あっけなく終わる、聴衆を置き去りにするテクニック。Jazzでも使いますね、例えばトレーンの”Lush Life”の最後の曲”I Here A RHAPSODY”。最後に聴衆の中から”ブラボー”が。

④アンコール クライスラー 愛の喜び
 これは、良く聴きますね。TVドラマでもよく使っています(”のだめカンタービレ”等)が、サロンミュージックって感じで結婚式の待合室にフィットします。妻となるハリエット・リースと1901年に出会い翌年の1902年に結婚した後の1905年に『愛の喜び』が出版されたので、その愛とはハリエットへ向けた情熱かもしれません。そのシチュエーションは、マーラーの5番のアダージェットも新妻へ捧げたということなので同じですかね。
コメント