オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

新 オスマン帝国外伝

2023-05-16 10:17:15 | エンタメ
 新 オスマン帝国外伝がBS日テレ(平日14:30~)で4月20日(木)〜始まった。前シリーズは、第10代のスレイマン大帝の生涯を描いていてシーズン4まで見た。私に取って、今最も興味が沸くドラマ。この時代は、日本も戦国時代の真っただ中で血沸き肉躍る世界なのだ。日本でも大奥のドラマでは、ライバルの女性が懐妊した将軍の子供を毒殺したりする話が有ったが、本ドラマでも同様毒殺があったが、しかも、前シリーズでは、長期摂取で徐々に弱って死に至るような高性能な毒が使われたが、As系なのかな? 今回は、ペスト・マラリア・天然痘等の病原菌も使うようになって益々ドラマチックになってきた。毎回見るのがワクワクしてます。

 5/22 青字追記 相関図を若干改定:17回で女優が変わった。アナスタシアが導師から渡された三角形のアメフトへのお守り“偉大なる盾”を胸に、皇帝が死んだと思い込んで宮殿に雪崩れ込んだ暴徒の前で”皇帝は生きている、愛する家族のいる家に帰りなさい”、と説得し、暴徒が一斉に帰ろうとした時、まだ1人納得できていないリーダーらしき男がアナスタシアの胸に向かって銃撃、アナスタシアは倒れた。しかし銃弾は“偉大なる盾”に当たってアナスタシアは死を免れた。その奇跡を間近に見て、宦官”ビュルビュルがアナスタシアをキョセム(先導者、先を示す人、案内人)と初めて呼び、以後彼女はキョセムと呼ばれるようになった。キョセムが誕生する回で女優も、より美しい人に変えた。⇒いやー、益々面白くなって来た。
 前シリーズでは、スレイマン大帝の友だったのに最後は死刑になったイブラヒム・パッシャン(大宰相)がお気に入りだった。対して新シリーズでは、皇帝アフメトを守り抜くダルヴィッシュが良いね。日本の俳優で言うと、苦み走った”宝田明”みたいな雰囲気がある。彼をより精悍にしたような、又清濁併せもつような懐の深さを感じる。ハンダン母后への思慕と夫の先帝を殺したことの両方をハンダンに告白したのである。死をも恐れぬ決心で。
 また、新シリーズでアナスタシアに皇帝の天然痘を治す薬を授ける呪術師を師を演じている老女優が居るが、旧シリーズでは祈祷師を演じていて共通で演じているのは今のところは彼女だけかな。旧シリーズでは、砂を使った占いをやって未来を占っていた。新シリーズでは、アナスタシアに薬を授けるが、その時にこう言ったのである。”この薬を受け取ると、一生炎の上を歩くことになる。愛する者やこれから愛するであろう者が目の前で皆死ぬ人生になるよ。その代償に耐えれる?” アナスタシアはその運命を受け入れる覚悟で静かに”構わないわ!”と頷いたのである。その薬でアフメトが天然痘から生還するが、これも2つ目の奇跡である。


 ■1)あらすじ
 これは、第14代皇帝となったアフメトの側女となった”アナスタシア”(彼女を演じる女優の本名もアナスタシア・ツィリビウ)が、ギリシャの ケファロニア島から拉致されてトプカプ宮殿に連れて来られる処から始まります。彼女は最初は家に帰りたいとの一心で、果敢に脱出を試みます。1回目は、首尾よく海岸まで来たが、後宮宦官長レイハンに捕まり袋詰めにされて海に放り投げられた。海中でモガイテいる内に運よく袋の裂け目が出来て、そこから脱出したところを、後をつけてきた女官のギョルゲに助けてもらい宮殿に戻れた。2回目の脱出時は、もう一人の側女も連れて行ってと懇願されギョルゲと共に同行するも、途中で皇帝への恋心を思い出した。思い直して引き返したが、不審者を見つけた警備隊に見つかり、その側女は射撃されて絶命。アナスタシアもホウホウの体で宮殿に戻るが捕まってしまう。

 ■2)第14代皇帝アフメトと側女”アナスタシア”⇒後の影の皇帝キョセム の関係
 元々、アフメトは一枚の美人画を大そう気に入っていた。これは異母兄であるマフムトが処刑された悲しみを癒す為にサフィエがアフメトにプレゼントした世界中から持ち寄った宝物の中にあった。その絵の女性がアナスタシアだということが、どういうルートで判ったのかは不明だが、アメフトの祖母である太皇太后のサフィエ(絶大な権力を持っている)が用人ナスフに命じて、ギリシャのケファロニア島からアナスタシアを拉致してトプカプ宮殿に連れて来る。皇帝は、最初から絵の女性であるアナスタシアに夢中で是か非でも自分の思い通りにしたいのだが、アナスタシアが自分を好きになってくれるまで待つという純粋な気持ちも持っている。それまでは夜の営みも我慢する程気に入って夢中になっている。アナスタシアが脱走しても一時は牢屋に入れるも、少ししたら解放してあげる優しい心を持っている。惚れた弱みと言うのものか?

 ■3)太皇太后のサフィエ(第12代皇帝の妻)と第13代皇帝メフメト(毒殺により殺された)の夫人達
 皇帝アフメトの戴冠式のお祝い金の原資がエジプトからの税金であったが、それが滞って、イエニチェリ(赤い軍服の常備歩兵軍)が反乱しかけた時に、アメフトが2回期限をずらしたのもかかわらずエジプトからの原資が来ないと判って、イエニチェリは反乱しかけた。その時にサフィエがお祝い金として個人的なお金を出して、反乱がやっと収拾した。こういう所からも絶大な権力を持っている。その前段として、アフメトが異母兄弟の弟の皇子ムスタファを殺そうとしていた(一旦はイスラムの長老の宗教的見解(ファトワ)で思い留まったが、処刑を命じた。しかし、すんでの所で再度思い留まった。)時に皇子ムスタファとその母ハリメをサフィエが逃がそうとした。その事にアフメトが激怒し、サフィエを宮殿から旧宮殿に放逐しようとしていた。サフィエはこれを阻止する為に個人的な資産を切り札にした。先代の13代皇帝メフメトの妻は2人居て、母ハンダンの息子(兄)がメフメトで、母ハリメの息子(弟)がムスタファである。オスマンの慣例では兄弟のだれかが皇帝になったら、他の兄弟及びその関係者は死刑にして後の皇帝争いを避けると言う無情なルールがあるのでムスタファは危ない状況に居る。アフメトが皇帝になる直前にも、ムスタファの兄マフムトが父メフメトの命で死刑になっているのである。非情な世界。
 エジプトからの税金が来なくなったのも、サフィエの妨害だった。
 また母后ハンダンと母妃ハリメは、強大な権力を持つサフィエに対抗する為に、元々仲は良くないが現状は同盟を組んでいるがこれはいつ解散するかは風前の灯である。

登場人物の相関図を作ってみました。尚、取り消し線は、ドラマ中で亡くなった人


 ■4)毒殺により殺された第13代皇帝メフメト
 前皇帝メフメトが毒殺されたと言うことを息子である現皇帝アフメトに報告しようと医師長が宮殿に来た時に、後宮宦官長レイハン(先帝を毒殺した犯人、後任はハジュ)が刺殺した。これを偶々秘密の通路から目撃したのが、アナスタシアだった。レイハンは悪人で彼はそれからずっとアナスタシアを殺そうとつけ狙ったが、1回目の脱出劇を含め何度かチャンスがあったものの不発に終わった。アナスタシアは殺されるのを怖がって、レイハンのことは黙っていたが、ついに皇帝に手紙でそれを書いて知らせようとした2回目の脱出劇の時に、その手紙は、運悪くレイハンに見られてしまった。そしてアフメトが呼んでいると嘘の誘導で呼び出された中庭で突如レイハンがアナスタシアを追い詰めバルコニーから突き出そうとした時、警備隊長ダルヴィッシュ(番組のHPの説明では、デルヴィーシュとなっているが私が聞いている所では明らかにダルヴィッシュに聴こえる。言葉の意味は修道僧)にアナスタシアは助けてもらい、レイハンは突き落とされて死ぬ。

 ■5)警備隊長ダルヴィッシュと皇女ファーリエとクリミア・ハン国の王子メフメト・ギライ
 ダルヴィッシュは、警備隊長として誠実に、忠実にアフメトを守っている。遂にその功績を認めらて、カプタン:海軍提督に上り詰める。そしてサフィエの提案でサフィエの娘である皇女ファーリエ(数回おじいさんのような男性と結婚させられ死別した悲しい過去を持つ美女)と婚約する。しかしファーリエは、クリミア・ハン国の王子メフメト・ギライと恋に落ちている。2人が密会を市場でしている時に、通報を受けたダルヴィッシュが駆けつけて王子メフメトを捕まえて牢屋に放り込む。ファーリエは、皇帝アフメトからクリミアの王子のような下々と恋をするとは何を考えてると、激しく叱咤され秘かに反抗心が芽生える。

 ■6)クリミア・ハン国の王子兄弟(兄)シャーヒン・ギライと(弟)メフメト・ギライ
 クリミア・ハン国には偉大なるチンギス・ハンの末裔である2人の王子、兄弟(兄)シャーヒン・ギライと(弟)メフメト・ギライが居る。兄のシャーヒン・ギライは、今まで隷属していたオスマン帝国に対し、悪感情を抱いていて、いずれはオスマン帝国を乗っ取るという壮大な野望を抱いている。弟のメフメトは、純粋にファーリエに恋をして相思相愛の関係であるが、ファーリエにダルヴィッシュとの婚約話が持ち上がり、牢屋の中で紋々とした日々を送っている。そして皇女にちょっかいを掛けた罪で斬首刑になろうとして刀が振り下ろされようとした瞬間、シャーヒンが駆けつけて、弟の命の嘆願をする。その根拠は、皇子ムスタファとその母ハリメをサフィエが逃がそうとした際に彼女らを捕まえて皇帝アフメトに差し出したのがシャーヒンで、その際に皇帝アフメトは、”望みがあれば何なりと言え、私が叶える”と、シャーヒンに約束した。その約束を今弟の助命で果たしてくれと言うのである。これをアフメトは許したがメフメト・ギライは牢屋には入れられた。
 また、シャーヒンは、ファーリエをけしかけて、恋の邪魔をする輩をこれで殺せるよと、天然痘の菌の入った小瓶をファーリエに渡そうとした。最初は拒絶していたファーリエも、恋ごころに狂ったのか、戸惑いつつも小ビンを受け取ってしまう。そしてそれを皇帝メフメトにプレゼントしたアーモンドのロクム(お菓子)に染み込ませ、アフメトとムスタファ(これはファーリエにとって誤算だった)が食べてしまい、2人は天然痘を発症する。シャーヒンの思うつぼになってきた。

 ■7)ダルヴィッシュとシャーヒン・ギライ
 2人は、ダルヴィッシュが警備隊長になる前は、シャーヒンに救ってもらった過去がありメフメト3世殺害のために協力したが、警備隊長になってからは、志が全く異なると、ダルヴィッシュはシャーヒンがオスマン帝国を崩壊さそうと近づいいることに気づき嫌悪感を感じ、同胞になるのを拒否するように変わった。ダルヴィッシュがメフメト3世殺害のために協力したのは、アフメトのため。

 ■8)ハーイン(反乱者)
 アナトリア地方にジェラーリーという集団が居て、反乱者としてオスマン帝国に反抗している。首領はカレンデルオールで2万人の軍を率いて蜂起した。部下に、カラ・サイトが居て、エジプトから帰還した宦官ハジュとも通じている。また極地戦でオスマン帝国に勝利したタヴィル・アフメトのような優秀な軍師もいる。カレンデルオールは、一時シャーヒン・ギライを捕まえたが、シャーヒンがオスマン帝国の皇帝らに毒で一泡吹かせて乗っ取るからその際は、蜂起をして助けろという約束話に乗って、シャーヒンを開放する。約束を果たすためファーリエに近づいて上記のように皇帝に天然痘を発症させた。

 ■9)その他の政治的な人々
 財務長官ムーサ:ハリメと皇子ムスタファ達を逃すことを首謀した罪で斬首刑。
 カスム宰相  :上記と同じ罪でバクダッドに飛ばされたが、そこに行かず、ブルサで勝手に税を徴収して私腹を肥やした罪で斬首刑
 アリ大宰相  :エジプトから戻ったが、ベオグラードで病死。
 ジガリザーデ・シナン:カプタン(海軍提督)だったが、ダルヴィッシュがカプタンに昇進した時に、東方司令官になった。
 ララ・メフメト大宰相:サフィエと反目しているが、名家(ソコルル家という由緒正しい家柄)の出で、ハンダンの後押しで大宰相になった。
 新大宰相代理ハーフィズ・アフメト:アリ大宰相が病死後、一時大宰相代理になった。

 ■10)宗教的な人物
 ムスタファ       :イスラムの長老
 イスラム法学者 スンヌッラー:アメフトが一時罷免したが、復帰した。
 導師 ヒュダーイー   :本名アジス・マフムード 一回目のイエニチェリの反乱を鎮めた。

 ■11)ドラマに出て来る特徴的なトルコ語 (字幕から類推しているだけなので正確性はご容赦下さい。)

 メライ・キットミー :大抵は、下の者が上の者の命を受け”心配ご無用”という時に使う。これが小気味いい音感を奏でる。(私に任せれば安心ですよというニューアンスを感じさせる)
 ヒチ・キムセ・・・ :誰も・・・しない⇒これがよく使われる。誰も彼には敵わない、とかいうシーンで多用され、子気味良い語感がある。
 ノード:何故?どうしたの?という時に使っている。
 ナーデ:どこ?
 ニョウード?:どうだった?
 サン・キムセ?  :お前は何者か?
 チャブク・チャブク:宦官が下僕に料理や食事提供を”早く、早く”と急かす時につかう。ハディ・ハディと言う表現もあった。
 アシュク:愛
 レ(エ)スツード(ズ?):皇帝が現れた時に、皆に ”頭が高い。頭を垂れよ”と言う感じで宦官(側女を妊娠させないように去勢させられた男性官吏)が威勢よく発する。
 レ(エ)スツード(ズ?)・スルタン・アフメト・ハズ・ハッテリ(レ):頭が高い、皇帝アフメト様のお成り!
 エンキャール:陛下⇒宦官とかが、皇帝に向かって、恭しく言う。
 アンネ     :母  (高貴な身分の母后は、バリダン)
 ババン     :父
 カーディッシュ :兄弟  兄はアーベ
 カデル     :運命
 チョクサ    :とても
 セン      :君(あなた)
 バン      :私(僕)
 ナスス?    :元気?
 カラビューム(ヤ)  :黒魔術
 イステミオール :・・・したくない、とか、いやだ、聞きたくない というようなシーンで
 イリズミヨーク :それは要らない、不要だ、必要ない、やらなくていいよ、というようなシーンで
 ボショー    :離縁する
 ゲベ(リキ)  :懐妊する
 インシャーラー :神の御心のままに
 マースーン   :無垢だ
 ヤスク     :情けない
 ラート(ド) :落ち着け
 ウルム(ン)  :死
 コルク(コーク):恐怖
 チャイ     :お茶
 エヴェ・ホシュケァーデン  :お帰り 
 ベバーマ(ム) :ペスト
 トゥーチャル  :商人
 エルベッテ   :勿論
 ドールモ    :そうでしょ
 サライ(エ)  :宮殿
 お入り     :ギャル (通せ!と扉係に申し付けるときは、”ゲス”)
 

 いやー、このドラマは、全世界で何億人もの人が見ただけあって、見ごたえがある。何故私の心に響くのか?それは人間の真実が掴み取れるから。美しいもの、醜いもの、残酷なもの全てが描かれている。前回はシリーズ4まで見たが、4の途中で歴史をウィッキペディアで読んでしまった為に、イブラヒムの最後(闇夜に6名の執行人が来てベッドから担ぎ上げられ縛り首にあう)が事前に分かってしまい残念な目にあったので、今回は歴史は見ないで視聴しようと思っている。

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