オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

604-8Gのインパルス応答のFFTの正・逆相特性

2018-10-31 16:12:06 | スピーカー評価
 現状の使用条件である604-8Gのネットワーク(NW)のLF側の改造版のレベルを把握する為にインパルス応答のFFTでどの程度の特性なのかを測定してみました。 1/2赤字追加

 ■1)インパルス応答のFFT
 これは前に説明しましたが、通常のFFTはサインスイープなら少なくとも10秒レベルのスイープが必要なので過渡応答的なスペクトルは見れません。My Speakerはそういうモードだと思いますがWaveSpectraは瞬時応答が取れるので、WaveGeneでインパルスを出した瞬間のFFTを採れます。WaveGeneのパルスは、50μS位のパルス巾なのでその間のFFTが取れます。理想的な巾のないパルスが出れば、FFTは時間特性をフーリエ変換を使って周波数特性に変換しますので、周波数に拠らず一定値になりますが、50μS位のパルス巾でも、パルス周期を10Hzまで低めることで20KHzまでなら一定値にできます。これは前にオシロで実験して出したのをアップしました。

 ■2)実験風景
 これは以下。

 マイクを604-8Gの同軸ツイータのマルチセルラホーンの前10cmの距離に置いて超ニアー・フィールドで音を採っていますので無響室に近い特性が採れます。
 ネットワークは、ノーマルのLF(21μF単体)に戻すときは、以下のように追加で直列につけた薄い紫色の電解コンを黒のワニ口クリップのケーブルでショートしました。

 
 ■3)インパルス応答のFFT結果
 これは以下。赤線はピークホールド、緑線は瞬時波形ですが、何回もトライして重なるタイミングを探しました。低域はタイミングによって①④のように重ならない場合もあります。パルスはエネルギーが小さいので、このFFTのレベルを確保すのにPCのヴォリュームをMaxにしています。

 ①は、ネットワーク(NW)がノーマルのままで同相、②はNW改造版(21μFに49μFを直列)で同相、③はネットワーク(NW)がノーマルのままで逆相、②はNW改造版(21μFに49μFを直列)で逆相です。
 ①は通常のスイープのFFTでも出ていましたように赤〇の1.8KHzにディップがあります。②のNWのLF改造版は赤〇のところのディップが僅かにありますが、改善されています。
 ③は逆相でノーマルNWですが、赤〇の1.8KHzのディップはありませんが青〇で示した2.2KHz辺りに少しディップがあります。④のNWのLF改造版の逆相では、2KHzにディップが移動していますのでLF側NWのC容量を減らすことでLF側のクロス周波数を高めにシフトしたと考えられます。移動は周波数で1.8KHz⇒2KHzで0.2KHz位でしょうか。
 これがLTspiceか何かでシュミレートできれば納得できるのですが、現状はできません。
 ■4)My SpeakerのサインスイープのFFT結果
 これは以下。

 ⑰は、NWノーマルでHF正相接続で1.8KHzのディップが見られます。⑱がHF逆相接続ですが、これでも2KHzの僅かなディップが見えます。⑲がNW改造版ですが、やはり2KHzのディップがあります。⑳は、低音の2231Aと高音の2405を加えて、聴取位置にマイクを置いたものですが、結構フラットで良い形をしていて音もそれなりに良かったです。しかしリミッタ効果で今のところは不使用ですが又使うかもしれません。⇒11/30 リミッタ効果を見直して、逆相に変更した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

604-8HのネットワークのLTspiceによる電気的クロスオーバー推定(改定)

2018-10-28 09:02:56 | 回路シミュレーション
 ALTECの天才エンジニアと言われたビル・ハニャック氏らがアルニコ版の完成形また過去最高の音だという認識を持っていた606-8Hのネットワークも見てみたいと思います。今回もウーハーとツイータとのレベル合わせ後を見たいので、アッテネータは省きました。青字改訂11/2赤字訂正追加
尚、改訂版では、LFとHFの合成出力を出してみました。(11/12)

 ■1)LTspiceの結果 (3Way仕様はややこしいので、2Way仕様でシュミレート)
 これは以下です。ウーハー(LF)はR2、ツイータ(HF)はR1です。

 これで見ると、クロスオーバー周波数は交点と見て1.3KHz辺りにあります。604Eの1.3KHzとほぼ同じ、604-8Gより低めで繋いでいることから、1.3KHzのマルチセルラの共振ディップを消すためには不十分と思いますが、マンタレーではOKということでしょうか。LF側は回路は2次ですが、5KHz~10KHzの間で見てその通り12db/Oct位で落ちています。HF側は回路は3次ですが、10Hz~20Hzで見てこれもその通り18db/Oct位で落ちています。両方単体と同じ減衰量です。これは前にも言いましたが並列型NWの優位点です。
 クロスオーバー周波数では、ー5.6dbなのでこれについては妥当。位相・トポロジーはともかく、フラット帯域を1としてクロス点で0.5倍のー6db以上はないと合成して1にならないのでこの点では合格と言えます。
 LTspiceの軸を拡大して、数値精度をアップしました。クロスは、グラフ下に表示していますように、1.31KHzで、-5.6dbです。

【以下改定版追加箇所】
 【又今回改訂版で水色の線でLF+HFの合成出力を加えました。これの位相が水色の点線でこれがー180度になる所が反転する周波数で、1.48KHz になります。クロス1.3KHz(-1db)と離して反転周波数での音圧ディップを回避していると思います。ディップはクロスではなく、2.2KHz付近でー3.2dbです。】

 一度やってみたいとは思いますが、クロスの1.3KHzが共振ディップ1.3KHzと同じですので共振対策をやった後でないと厳しい。

 上の⑭のネットワークを外した同軸ツイータを1.3KHzでクロスすると上手くいけば繋がるかもしれませんが、厳しいかもしれませんね。共振ディップの右スロープを使うなんて綱渡りも面白いかもしれませんが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

604-8GのネットワークのLTspiceによる電気的クロスオーバー推定(改定)

2018-10-24 13:31:41 | 回路シミュレーション
 前回、言っていました様に8GについてもLTspiceによる電気的クロスオーバー推定をやってみました。LF側とHF側のレベルを合わせるためのアッテネータはレベル合わせ後を見たいと言う意味で不要なので除外しています。赤字追加10/27青字追加10/28緑字改訂
改訂版では、LF+HFの合成出力をグラフの水色の線で追加しました。(11/12)

 ■1)LTspiceの結果1 オリジナル版NWのC容量で、L値は当方のLCRメーターでの実測値
 これは以下。ウーハー(LF)はR2の上側、ツイータ(HF)はR1の上側です。

 これで見ると、クロスオーバー周波数は交点と見て1.77KHzです。604Eの1.3KHzより高めで繋いでいることが判りますが、1.3KHzのマルチセルラの共振ディップを消すために急峻になっています。LF側は5KHz~10KHzの間で見て12db/Oct位で落ちています。HF側は18db/Oct位で落ちています。両方単体と同じ減衰量です。これは直列型NWに対する並列型NWの優位点と言えます。
 しかし、クロスオーバー周波数でー10dbなのがどうも気になります。位相・トポロジーはともかく、フラット帯域を1としてクロス点で0.5倍のー6db以上はないと合成して1にならない。

 【以下改定で追加箇所】
 【水色の線でLF+HFの合成出力を追加していますが、クロスの1.77KHzでー4dbです。尚LFとHFが位相反転するのは、水色の点線がー180度になる周波数ですが、2.1KHzです。クロスと離れているのでディップしにくいと思いますが、実際はディップしているのは良く判りません。】

 これを実際にこの条件で音圧をFFTで採った物と比較してみると、

 マイク位置10cmの超二アーで採った音圧のFFTでは、①を見ると確かに1.8KHz辺りにクロスと思われるディップがありますので位相は反転しているもののLTspiceのクロスとは合っています。

 
 ■2)LTspiceの結果2 LF側のC容量ダウン改造版NW(LF側のCを21μFから15μF化)⇒現在使用条件
 10/2にアップしたLF側のCを21μFから15μF化した場合も見てみました。クロスが高くなっていることを期待しました。結果は、

 おや、これはどう見てもオリジナル版NWのC容量のものとほぼ同じでクロスは1.77KHzです。右側のスピーカーを想定して、元の21μFに直列に繋いだ古い49μFでESR損失を純抵抗2.5Ω(LCRメーター実測値:電解コンのESRは1KHzまでなだらかに低下して以降はコンスタントなので一定値で改定)で表しています。マイクで拾った音圧のFFTでは確かに1.8KHzのディップがなくなりましたのでクロスは高い方に移動したはずですが、シミュレーションは変わっていません。ESR損失の2.5Ωの影響は、多分LF側の減衰率が、5KHz以上で12db/Oct位から鈍っており、10KHz以上では5db/Octになっていることに現れているのではと思います。
 これも、クロスオーバー周波数でー10dbなのがどうも気になります。この辺りは、ALTECの天才エンジニアと言われたビル・ハニャック氏らが完成形また過去最高の音だという認識を持っていた606-8Hのネットワークも見てみたいと思います。

 【改訂版追加】
 【水色の線でLF+HFの合成出力を追加していますが、クロスの1.77KHzでー4.3dbです。尚LFとHFが位相反転するのは、水色の点線がー180度になる周波数ですが、2.2KHzです。クロスと離れているのでディップしにくいと思いますが、2.1KHz⇒2.2KHzが効いているのでしょう。】 

 ■3)LTspiceの結果3 オリジナル版NWのC容量でコイルのインダクタンス値を1.2倍
 ■1)ではLCRメーターで測定したコイル値を使いましたが、このLCRメーターはJantzen Audioのコイルを測った時に定格の2割低い値を示したので、2割り増しのインダクタンスに変更してみました。

 この場合は、クロス周波数が1.58KHz位になっていますので、■1)に比べて0.19KHz位低くなっています。どちらが正しいインダクタンスかは?ですが、参考です。

 【改訂版追加】
 【水色の線でLF+HFの合成出力を追加していますが、クロスの1.58KHzでー10.3dbです。尚LFとHFが位相反転するのは、水色の点線がー180度になる周波数ですが、1.92KHzです。】

これを実際にこの条件で音圧をFFTで採った物と比較してみると、
 HFは、FFTでは⑤で見て1.9KHz位から18db/Octで降下しているのに対して、LTspiceではもう少し高い2.2KHzから降下しているように見えますが、■1)の場合はもっと高い2.5KHz位から降下していますので、インダクタンスは1.2倍した値が正しいように思います。でもLF側はFFTが⑥で見て1.4KHz位から落ちているのに対し■3)では0.8KHzから落ちていて、■1)では1KHz位から落ちているのでこちらは■1)の方が近い。こちらで見ると■1)のLCRメーターの方が正しいように見えます。微妙です。
 しかし、⑧のLFの結果が■2)で出ないのは何だか不思議です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

604EのネットワークのLTspiceによる電気的クロスオーバー推定(改定)

2018-10-22 00:04:44 | 回路シミュレーション
 前回アッテネータ(ATTと以降記載)までLTspiceに入れたので電気的なクロスオーバー周波数は推定できなかった。今回LFとHFでのゲインを合わせるためL型のアッテネータを除外してLTspiceを出してみましたが逆にHF側のゲインが上がってしまったので再度ATT入りもやってみました。

 また、今回改定でLF+HFの合成出力も追加しました。(11/12)

 ■1)LTspiceの結果1 ~ATT除外、ツイータとパスコン(C1:3μF)間をアースした場合~
 これは以下です。測定点は、ウーハー(LF)はR1の上側、ツイータ(HF)はR2の上側です。

 これで見ると、クロスオーバー周波数は、交点と見て1.26KHzにあると見えます。結構低めで繋いでいることが判ります。HFが12db/Oct位でしか落ちていませんので、8Gに使ったら1.3KHzのマルチセルラの共振ディップに引っかかってしまうので使用出来ないです。後日載せますが、604-8Gのネットワークでクロスを同じようにATTを除いて推定すると、1.3KHzより高い周波数になるので、604E用のNー1500Aはやはり604Eに最適なのかもしれません。LF側は1KHz~1.5KHzの間の傾きで見ると18db/Oct位に見えます。
 【以下主な改定追加箇所】
 【水色の線でLF+HFの合成出力を出しましたが、LF側が1.7KHz以上で減衰せず上昇している関係で20KHzで+5dbになっており低域側より上ってしまいます。これは直列型のデメリット。但しウーハーが20KHzで音を出すことは無いので現実は大きな影響はないがよろしくは無い。水色の点線でLF+HFの位相差を示しますが、-180度になるのが、1.24KHzですので、クロスで逆相になっており、逆相接続していることと合致します。】

 ■2)LTspiceの結果2 ~ATT除外、電源の片側アースの場合~
 この場合も、一応やってみました。測定点は、ウーハー(LF)はR1の下側、ツイータ(HF)はR2の下側です。

 やはり、赤色の線がHFですがクロスと思われる1.8KHz辺りで-19dbも減衰しているのと、LFもHFもボトムがあるので中抜けになっておりこれでは使いにくい。
 また、10/17の■6)のATT有りと比べると、緑色の線のLF側も2KHz以降の減衰特性が違っているので、ATTが減衰特性に影響するのも余り宜しくない。

 【以下主な改定追加箇所】
 【水色の線でLF+HFの合成出力を出しましたが、低域は赤線のHF側が0.5KHzまで減衰しないので水色の線のLH+HFが+6dbになっている。逆に高域は緑のLFが2KHz以上で減衰量がー20dbは超えているが、赤線のHFがまともなフィルター特性になっていないので単調増加の特性で20KHzでー0.6dbまでしかいかない。LFとHFの位相差(水色の点線)も低域で180度で高域20KHzで-165度まで振れている。これでは使えない。現実には、低域に関してはツイータは低域で音圧が出ないので音が2倍になる故ことは無いがフィルタとしては良くない。】

 ■3)LTspiceの結果1 ~ATT有、ツイータとパスコン(C1:3μF)間をアースした場合~
 机上の空論ですが、これもやってみました。LFとHFをレベル合わせするには、R1:25Ω、R2:8Ωとなりました。

 クロス周波数は、1.41KHzでー17dbです。水色のLF+HF合成出力は、高域でも0dbになっていますが、ウーハーは高域では音が出ないので、音圧としては-6dbとなりますが、実際は同軸ツイータが6db位ウーハーよりは音圧が高いので相殺するかもしれません。
 ここで目が行ったのは位相です。ATTを導入しない場合は、低域から高域になるに従って360度位上から下へ変化したのですが、ATTを入れた場合は、水色の点線で示すLFとHFの位相差は低域の0度から1KHzでー50度に落ちますが又上昇して2KHzで40度にピークを打って又下降して20KHzでは10度に落ち着きます。これは逆相接続するのと反しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワールド牧場

2018-10-19 17:58:23 | ペット
 最近は気候が丁度良い季節が短く直ぐに寒くなるので、今の内にと言うことで、クーちゃんを連れて”ワールド牧場”へ今日行ってきました。

 ■1)アクセス (住所:大阪府南河内郡河南町白木1456−2)
 家からは阪神高速空港線~環状線~松原線~西名阪道~阪和道~南阪奈線道路経由で車で1時間で行けます。行きは環状線の渋滞で20分余計に掛かりましたが帰りは難波までの渋滞が5分程度でしたので、1時間で帰れました。富田林経由でしたが、だんじりのお祭りの提灯の飾りが何箇所もありました。

 ■2)牧場内
 入り口前は、駐車場になっています。牧場内は

 下側が駐車場で、中央の赤い建物が幾つかあるのが入り口や動物との触れ合いや金魚釣りやフードコートがあります。上の方に牧場・ドッグランがあり、右上にちびっ子広場、右中央にイルカと鯨のプールがあります。

 ■3)到着~牧場まで
 入り口は、

 入ると、フードコートとバーベキューのテーブル

 七面鳥がいます。

 少し行くと馬の家

 馬の左には、カピバラがクーちゃんとご挨拶

 牛の乳搾りもできます。

 ロバと怖そうなクーちゃん

 犬や豚もいましたが、羊とヤギも

ポニーとクーちゃん

フラミンゴも


 ■4)牧場からプール~猛禽類
 牧場に出ると馬がいましたがクーちゃんはおっかなびっくり

 ドッグランでご満悦

 プールの説明ですが、中国人の旅行者も来ていました。

 こちらはバンドウイルカ

 ハナゴンドウも

 猛禽類ふれあい館の説明

 その中にいた地上最大級のフクロウで”トルクメニアンワシミミズク”

 牧場には珍しい亀もクーちゃんとご挨拶


 割りとコンパクトに施設が纏まっており、効率的に回ることが出来るので短い時間(昼食込みで3時間弱)でも結構楽しめました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする