オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

ジャズの教科書 ~When October Goes~山中千尋

2021-08-27 21:24:22 | ジャズ
 ジャズの教科書を6年位前に入手した。それなりにためになったが、その本にCDが付属していてそれに5曲入っていた内の1曲が以前紹介した山中千尋の”Just In Time"でビバップ風の小気味良いアドリブが気に入った。詳細なジャズに準拠した曲の説明も本に載っていた。
 8/29 青字追記 今日クラシック音楽館の8/15分を録画したのを見ていました。武満徹さんの歌を特集していましたが、大友良英さんが進行役でした。彼がいたNHKのスタジオの調整卓の後ろの壁に埋め込まれていたモニタースピーカーが日本音響エンジニアリングの12’φダブルウーハー採用のNES-211Sでした。市販されているNES-211Sは縦長型ですが、NHKのスタジオのは4355のような長方形で横長に埋め込まれていました。日本音響エンジニアリングのHPではこの横長型のが該当事例として埋め込み型で映っています。例えば”放送局 多目的ホール 副調整室”にて。長方形型は市販しているのかな?またオリジナルのソフトドーム・ミッドレンジユニットが何だか魅力的ですね。口径100mmでクロス350Hz。2420のロー側は500Hzまで引っ張っているのでちときつい。故に4331Aに付けたいな。これ欲しいですね。
 9/3赤字追記 日本音響エンジニアリングのHPのカタログをダウンロードしたらNES-211Sには異形の3タイプがあることが判明。通常の縦長がタイプ(T)、長方形の縦長型は(V)、長方形の横長型は(H)でした。NHKのスタジオにあったのは横長型でツイータがウーハーの間にあるのでタイプ(H)、でした。(タイプ(V)はウーハー間には何もないので長辺が100mm短いが短辺が60mm長い)番組の中では”死んだ男の残したものは”が印象に残った。谷川俊太郎の詩に武満がメロディを付けたものでヴォーカルは七尾旅人。大友さんのエレキの伴奏が男の魂の叫びなのか戦争の喧騒の残像なのか?多くの歌手によりカバーされていますね。
 9/4 緑字追加 車イステニステニス男子で国枝選手が2大会ぶり3度目の金。おめでとう!最初の2ゲームがお互いブレークされるという異常な展開。3ゲーム目を取れたのが勝因。ポーカーフェイスに隠れた闘志が溢れていた。車イステニスの面白さを堪能できた。エフべリンクとは9勝0敗の戦績で、今日も6:1、6:2のセットカウント2:0で勝ったが内容は白熱していた。第二セット第5ゲームではエフべリンクの171km/Hrのサーブを軽々とリターンしてポイントを取った。神業。国枝選手は将棋を嗜む(外国選手はチェスだそうです)というが2手3手先を読むのに役立っているのだろう。エフべリンクのサーブやショットも読めているように感じた。国枝選手は1つの技術を習得するのに3万球を打つと聞く。世界ランキング1位というのはダテではない。特に印象に残ったのはエフべリンクを左右に振っておいて最後ネットに出て相手の逆を取ったボレーでポイントを冷静に取ってた事。綺麗で華麗なポイント。テニスの王道。2セット目の8ゲーム目でのそれが印象に残っている。またエフべリンクがアングルショットを打っても素早いチェアワークでこれホンマに追いつくの?という球に追いついて、更にカウンターのアングルショットで逆を突いてポイントを取る。これも神業。剛腕でパワーショットの得意なエフべリンクがダウンザラインの2m奥に下がらざるを得ない位国枝選手のショットが押し込んでいた。エフべリンクは2セット目の後半にエンジンがかかったが時既に遅かった。昨日ダブルスで国枝・眞田組がエフべリンク・スヘファース組(オランダ)に敗れて銅メダルは逃したが今日は雪辱できた。しかし昨日のエフべリンク組は国枝組をミスの差で打ち負かしたので今日は大丈夫かなと正直不安だったが全く杞憂だった。国枝選手はガットにテープを張っている。それには”俺は最強だ”と”スマイル☺”の2つが書いてあるという。これを張れるというのは自分に自信があるということ。☺も彼の人柄が判りますね

 ■1)ジャズの教科書 目次
 これは以下の本で、学研の2014年9月13日発行のGakken Mook Get Navi特別編集大人のたしなみシリーズに入っています。

 コルトレーンが表紙に来るのは妥当ですかね。

 SCENE1 :7人のジャズジャイアンツ ①バード ②マイルス・D ③S・モンク ④コルトレーン
                     ⑤B・エバンス ⑥E・ドルフィー ⑦K・ジャレット
 SCENE2 :ジャズとは何か? ①ジャズの魅力と愉しみ方 ②ジャズの歴史を知る

 SCENE3 :ようこそ!ジャズ喫茶へ ①ジャズ喫茶はもう怖くない! ②ジャズ喫茶を代表する、老舗の名店
                   ④ジャズ喫茶の新しい風    ⑤復興の街のジャズ喫茶 
 SCENE4 :ジャズ・ライブへの招待 ①ライブハウスの愉しみ方・指南 ②ライブで聴きたい、日本のジャズ・ミュージシャン達
 
 最後の方に基礎的なものですが”ジャズ用語集”があります。これを知っているとジャズの理解がぐっと深まります。

 ■2)ジャズの教科書 付属CD
 このCDにはには 5曲 収録されています。拘りぬいた、浪速のジャズ・レーベル 澤野工房の名演です。

  その5曲は
   ①”Just In Time" 山中千尋 ②ムース・ザ・ムーチェ ロバート・ラカトシュ ③ダンス・オブ・ザ・フェイコウィース サヒブ・ハシブ
   ④ビューティフル・フレンドシップ ウラジミール・シャフラノフ ⑤マイ・フェイバリット・シングス トヌー・ナイソー
  ①がアップテンポでビ・バップテイストの山中千尋さんのアドリブが素晴らしいのでこの曲の入っているCDを入手しました。⑤も印象派の絵画を見ているような幻想的で詩的な演奏でお気に入りです。

 ■3)~When October Goes~
 それがこのアルバムです。ジャケットは

 僕は、アップテンポのCD2曲目”Just In Time" がお気に入りです。解説を少し参照すると、曲は56’のミュージカル”ベルズ・アー・リンギング”の主題歌。キース・ジャレットの演奏も有名。本人のコメントによれば、レコーディング終了後にアフター・アワーズ的に寛いだ雰囲気で行った演奏とか。変に緊張とかせずにプレイしているのでリラックスしてご機嫌にスイングする演奏になっています。最初は余興と言う感じでスタートしますが、途中から本気モードのビ・バップライクなアドリブが炸裂、山中節連発。またベース(Larry Grenadier / ラリー・グレナディア)の音がしっかり少し強過ぎとも感じる位音圧が高いですが、プレイの方も神童P・チェンバースを思わせる小気味よいテンポのウォーキングというよりランニング・ベースを楽しませてくれます。
 その次にお気に入りは、CD3曲目の”Paint My Heart Red” です。これは何と言っても本家本元キース・ジャレットの阪神大震災トリビュートのソロが心に染み入るのですが、山中さんのトリオもすっきりとまとめていると感じます。この2曲から考えると山中さんはキースが好きなんじゃないかな・・・
 もう1曲というと、CD8曲目”When October Goes”です。これは’84年のバリー・マニロウの曲ですが、何故バリー・マニロウ?という人も居ますが僕は山中さんが好きな曲なら良いのではないかと、また非常に情感の篭った素晴らしい演奏と思います。
 またオリジナリティという意味からは、4曲目の”八木節”がアップテンポなテーマから始まって怒涛のアドリブを聴かせてくれてスリリングです。
 更にCD1曲目のTaxi(山中さんオリジナル)もアドリブの多彩さでお気に入りです。刺激に溢れたNY.と言う町でタクシーに乗っている気分ですかね。
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JVC 耳かけ式イヤホン HP-AL302 評価

2021-08-12 21:40:41 | ヘッドホン
 620Aと4331Aについては、RDA560でマルチアンプの条件出しをほぼ完了したのでちょっと一息ついて、昔愛用していたVictorの耳かけ式イヤホン HP-AL302 を評価してみました。

 ■1) JVC 耳かけ式イヤホン HP-AL302の思い出
 これを買ったのは、2007年位。丁度東京に単身赴任していて出張も多く移動時に暇なので、i-podで飛行機や新幹線の中で聴いていました。因みに飛行機は乗る回数がそこそこだったので大抵ANAはサファイアカードでした。

 こういうコンビでi-pod クラシック80GBとHP-AL302が旅の友でした。当時はルネサスの国分寺にある武蔵事業所でむ生管3Kでした。”む” と言うのは旧日立で使っていた略称で武蔵事業所を意味します。生管は文字通り生産管理で、”3”はこれも略称で旧三菱電機のSOC(System On Chip)の半導体の品種群という意味です。Kは課長を意味します。当時は古き良き時代でKでも交際費枠があり、九セミ(九州セミコンダクタ(熊本にある)の略称)に毎月生産会議に行って交際費を使って宴会をしたのが楽しい思い出です。
 また九州は30歳台の若い頃5年連続で夏休みにツーリングで走り回ったものです。その時に九州の人の暖かい人柄に触れて何と純朴な人達なんだろうと感じ、今でも大好きです。例えば観光地”天草”の道端で走りに疲れ果てて休憩していたら地元のおばちゃんにおにぎりを貰ったり。又地元の若いライダーと”やまなみハイウェイ”でチェイスをしてあっという間に抜かされて到着地で声を掛けたら気軽に話してくれたり。確か”早朝はタダで走れるけん僕らはそうしとるとよ!”とか言っていたような気がします。乗っていたのはホンダの最後の空冷でREV付き(これがバルヴ数の変更時突然回転数が上がるので結構怖い目をした)のCBR400Fでした。

 ■2)HP-AL302
 仕様は、僕がリファレンスにしているJVCのHP-S560(娘にプレゼントしたもの)と比較すると、

 上表の左がリファレンスの私が名機と思っているHP-S560(今アマゾンで7980円で売っています。最後の在庫1個。定価の2倍。皆知っているんですね)で右が今回評価したHP-AL302です。値段の差は音に現れていますがさほど大きな差は無いです。低域の低い所がHP-S560がやはり勝ります。下の右の写真を見たら判りますが耳当てのパッドは経年で無くなっています。
 外観は、

 
 ■3)HP-AL302 測定風景
 こんな感じで測定してます。

 手でマイクをヘッドホンの穴の開いた面に押さえているのでマイク距離はほぼ0mmです。

 ■4)F特
 これは以下ですが、意識していた訳ではないですが評価日が丁度5年後というのが何という偶然!アップ後気付きました。

 上段がHP-AL302 で、下段が HP-S560です。
 やはり本格的なヘッドホンのHP-S560の方が超低域までフラットですのでその差はありますが、中高域はほぼコンパラです。

 ■5)1波トーンバースト 50Hz,500Hz
 過渡的な音質は、F特では判りませんので、 1波トーンバーストで見てみました。両者で極性は反対です。
 
 上段がHP-AL302 で、下段が HP-S560です。
 左側が50Hz、右が500Hzです。
 50Hzは下段のHP-S560が1.5波で収まっており、右のHP-AL302 は3波ありますのでHP-AL302 は劣る。
 500Hzは逆にHP-AL302 の方が1波で収まっているのに対し、HP-S560が1.5波までありますのでHP-S560が劣る。

 ■6)1波トーンバースト 5000Hz,10000Hz
 これは

 上段がHP-AL302 で、下段が HP-S560です。
 左側が5000Hz、右が10000Hzです。
 5000Hzは下段のHP-S560がピークアウトしており正確な判断はできませんが、右のHP-AL302 とほぼ変らないと思います。
 10000Hzはもほぼ両者コンパラです。

 これからトーンバーストで見た音質は、やはり50Hz付近のみHP-S560の方が優秀だが、それ以外はほぼコンパラという結論です。想像するに、ダイヤフラムやマグネット系はほぼ同じようなものだが、チャンバーがHP-S560の方が大きいので低域出しに余裕があるという所ですかね。これが正しいとすると小型のHP-AL302は限界がありますね。HP-S560は下の写真の左端です。HP-AL302は下の写真の右のKOSSとほぼ同じ大きさなので比較すると非常に小さい。この評価は2017年1月21日に”ヘッドホンについて”のタイトルでアップしました。でも不思議なことに低体積のKOSSでも低域がしっかり出ていますが高域が付帯波過多で音は甘い。
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