前回、9/21に上げた時は、ドライバーのVerが新しい方が良いと結論しましたが、後3台のPCを測定した所、どうもドライバーのVerではなく、PCメーカーに差があるようなデータが出てきました。今回はその話です。また、前回はサインスイープデータに高調波を出していませんでしたが、今回は高調波(1KHzに対する)を出しました。
■1)前回データへの高調波の追加
これは、以下。方法は、測定系の評価ですので、一番適していると思うループバック法です。

①②は、レッツノートで、③④は、DELLのPCです。左側が、サインスイープのFFTで、右側がインパルス応答のFFTで、今回は、サインスイープに緑の線で瞬時波を記録して1KHzの基本波の時の高調波を加えました。これを見れば、レッツノートは、高調波がほとんど無いのに対し、DELLでは、3次、5次、9次が-50db前後出ています。インパルス応答から判断して17KHz付近からの低下も、レッツノートは無いのに対し、DELLはあります。
注)DELLのみ縦軸のレンジをー100dbにしてしまったので、③でバックグラウンドノイズが消えていますが、レンジを他と同様ー120dbにすれば、出てきます。尚、今年の6月以前は、主にDELLでオーディオ評価をしていました。DELLは、オーディオデバイスを抜き差ししても内臓マイクがある関係でか、WSやWGが立ち下ることがない(CF-S10は止まってしまうのでWSやWGの再立ち上げが必要)という使いやすさがあります。
■2)NEC Versa Proと hp Probook 4540Sのデータ
これも以下です。

⑤⑥が、NEC製のVersa Proで、⑦⑧は、hp製Probookのデータで、左側が、サインスイープのFFTで、右側がインパルス応答のFFTです。インパルス応答から判断して17KHz付近からの低下については、NECもhpも見られます。高調波については、NECもhpも-50db前後で見られますが、NECの方が、高次が出ていますが、hpはNECと比べると少ない。尚、⑧からhpは、リニアリティが保てていないと言う問題があります。
■3)NEC Lavie LS150FS6Wのデータ
これも以下。

これも、両方17KHz付近からの低下があります。高調波も上のhpレベルで出ています。Lavieは、WG・WSのフレームが通常青ですが、緑になります。
■4)考察
以上より、現時点では以下と結論します。
①17KHz付近からの出力低下の原因:インパルス応答から判断して、PCメーカーにより差がある。低下が少ない順に
パナソニック>NEC=DELL>hp(リニアリティがそもそも無い)
となる。
②PCメーカーにより差が出る原因:これは、ドライバーソフトについては、パナも、NECもDELLもRealtecであり、NECではパナより新しいVerでも低下しているので、ドライバーソフトについては原因ではない。とすると、残りはハードということになるので、サウンドカードが各メーカーにより、その周波数的なリニアリティに性能差があると考えられる。
③ドライバーソフトについて:hpの4540Sについては、高域だけではなく、全周波数でリニアリティがおかしくなっている。これは、IDTのサウンドドライバーが原因なのか、サウンドカードがおかしいのかは判らない。
④高調波について:これについても、上記のPCの中ではレッツノートが最も少ない。優秀な順番は以下。
パナソニック(-80db)>DELL(-50~ー60db)>hp(-55db>NEC(-50db)
となる。 いや~、レッツノート買っておいて良かった!測定系で歪を出したり17KHzから上が低下していたら話にならない。買ったお店のO様に感謝。サウンドの良いPCを探していると言ったら、1時間位レクチャーしてくれて、その結果レッツノートにしたんです。
■1)前回データへの高調波の追加
これは、以下。方法は、測定系の評価ですので、一番適していると思うループバック法です。

①②は、レッツノートで、③④は、DELLのPCです。左側が、サインスイープのFFTで、右側がインパルス応答のFFTで、今回は、サインスイープに緑の線で瞬時波を記録して1KHzの基本波の時の高調波を加えました。これを見れば、レッツノートは、高調波がほとんど無いのに対し、DELLでは、3次、5次、9次が-50db前後出ています。インパルス応答から判断して17KHz付近からの低下も、レッツノートは無いのに対し、DELLはあります。
注)DELLのみ縦軸のレンジをー100dbにしてしまったので、③でバックグラウンドノイズが消えていますが、レンジを他と同様ー120dbにすれば、出てきます。尚、今年の6月以前は、主にDELLでオーディオ評価をしていました。DELLは、オーディオデバイスを抜き差ししても内臓マイクがある関係でか、WSやWGが立ち下ることがない(CF-S10は止まってしまうのでWSやWGの再立ち上げが必要)という使いやすさがあります。
■2)NEC Versa Proと hp Probook 4540Sのデータ
これも以下です。

⑤⑥が、NEC製のVersa Proで、⑦⑧は、hp製Probookのデータで、左側が、サインスイープのFFTで、右側がインパルス応答のFFTです。インパルス応答から判断して17KHz付近からの低下については、NECもhpも見られます。高調波については、NECもhpも-50db前後で見られますが、NECの方が、高次が出ていますが、hpはNECと比べると少ない。尚、⑧からhpは、リニアリティが保てていないと言う問題があります。
■3)NEC Lavie LS150FS6Wのデータ
これも以下。

これも、両方17KHz付近からの低下があります。高調波も上のhpレベルで出ています。Lavieは、WG・WSのフレームが通常青ですが、緑になります。
■4)考察
以上より、現時点では以下と結論します。
①17KHz付近からの出力低下の原因:インパルス応答から判断して、PCメーカーにより差がある。低下が少ない順に
パナソニック>NEC=DELL>hp(リニアリティがそもそも無い)
となる。
②PCメーカーにより差が出る原因:これは、ドライバーソフトについては、パナも、NECもDELLもRealtecであり、NECではパナより新しいVerでも低下しているので、ドライバーソフトについては原因ではない。とすると、残りはハードということになるので、サウンドカードが各メーカーにより、その周波数的なリニアリティに性能差があると考えられる。
③ドライバーソフトについて:hpの4540Sについては、高域だけではなく、全周波数でリニアリティがおかしくなっている。これは、IDTのサウンドドライバーが原因なのか、サウンドカードがおかしいのかは判らない。
④高調波について:これについても、上記のPCの中ではレッツノートが最も少ない。優秀な順番は以下。
パナソニック(-80db)>DELL(-50~ー60db)>hp(-55db>NEC(-50db)
となる。 いや~、レッツノート買っておいて良かった!測定系で歪を出したり17KHzから上が低下していたら話にならない。買ったお店のO様に感謝。サウンドの良いPCを探していると言ったら、1時間位レクチャーしてくれて、その結果レッツノートにしたんです。