前回4331Aの2231Aについて調べたので、今回は620Aの604-8Gについて纏めてみました。
3/8 青字追記 マッコイタイナーさんが3/6にお亡くなりになった。70年代後半の大学時代京都公演に行った時に、”Love Japan”と言っていて日本ビイキだった。楽屋で”バラードとブルースの夜”と”トレーンのバラード”にサインをネダッたら厳つい顔がニコッとなって快くサインしてくれた。ヘビー級のチャンプ ジョージ・フォアマンのような顔・体なのに握手した大きい手が意外に柔らかいのでびっくりした。合掌。3/27赤字追記
■1)測定方法
今回は昨年の測定データですので、テスター1個で測定したものです。インピーダンスデータは過去アップしたのですが、密閉についてはアップ後にNW非経由で測定し直したのでそのデータを載せます。
■2)620A箱で604-8Gで密閉のインピーダンスを直結で測り直した結果
これは、
前に620Aのインピーダンスをアップしたのは、2019年1/29、2/16、2/21の3回ですが、この時はNW経由でした。今回はNW非経由でのデータですので、ユニットの特性そのものです。
f0Cは、右側=58Hz、左側=53Hzですので2231Aとは逆で左側の方が低域は優秀。インピーダンスの形状も正規分布に近い。
Q0C=Qtsは、右側=0.27、左側=0.27ですので、2231Aの密閉の0.32~0.41より~0.1低い。系内に蓄えられるエネルギを系を散逸するエネルギで割ったものがQ値なので2231Aも小さいですがより小さいと言うことはオーバーダンピングです。これが切れと言うか弾む低音の根源。バスレフのf特フラットがQ=0.7~0.8ですので制動は上記密閉の0.27より緩くなります。
Cmsは、右側=0.13mm/N、左側=0.15mm/Nですので、2231Aの密閉の0.1より~0.04高い。サスの硬さは2231Aが勝るようです。感覚的には逆ですが。
■3)バスレフVs密閉
これは以下です。fdをヘルムホルツ共振周波数とすると~50Hzです。620Aのバスレフの場合この周波数50Hzが最もバスレフ効果が高く音圧を加算します。fd以下ではダクトはローパスフィルタとして働くのでユニット背面の逆相音がダクトから出てきて急激に音圧が低下します。共振は入力振動と逆相で振動するため、fdでは音圧は加算されfd以上ではダクトのフィルター効果で音は減衰する。
上段はバスレフで2山カーブ(左の山の方が高いのでアンダーダンピング状態ですがポート深さが0なので当然)、下段は密閉にした場合です。
左側のグラフは左のユニット、右側のグラフは右のユニットです。
これを見ると、左右のユニットでは3Hz差があり、全て左の方が3Hz低い。低域についてはバスレフも密閉も左の方が優秀。
上段と下段の差は左右ともに9Hz、つまりバスレフから密閉に変更することでf0Cは9Hz下がります。
これを2231Aと低い方のユニットのf0C周波数のみで比較すると
ユニット f0(∞バッフル) f0Cバスレフ f0C密閉1 f0C密閉2(2420無)
2231A 16 46 40 38
604-8G 25(カタログ30) 62 53
両者の差 9(14) 16 13
箱に入れた場合のf0Cは2231Aより604-8Gが13~16Hz高くなる。
f0については、604-8Gはエレクトリ製エンクロージャー図面集でのf0=25Hzとすると2231Aとは9Hzの差であるが、ALTECカタログでは30Hzとなっており、差はその場合14Hzでカタログ値のf0=30Hzの方がf0Cと並べてみると正しい様な気がする。
3/8 青字追記 マッコイタイナーさんが3/6にお亡くなりになった。70年代後半の大学時代京都公演に行った時に、”Love Japan”と言っていて日本ビイキだった。楽屋で”バラードとブルースの夜”と”トレーンのバラード”にサインをネダッたら厳つい顔がニコッとなって快くサインしてくれた。ヘビー級のチャンプ ジョージ・フォアマンのような顔・体なのに握手した大きい手が意外に柔らかいのでびっくりした。合掌。3/27赤字追記
■1)測定方法
今回は昨年の測定データですので、テスター1個で測定したものです。インピーダンスデータは過去アップしたのですが、密閉についてはアップ後にNW非経由で測定し直したのでそのデータを載せます。
■2)620A箱で604-8Gで密閉のインピーダンスを直結で測り直した結果
これは、
前に620Aのインピーダンスをアップしたのは、2019年1/29、2/16、2/21の3回ですが、この時はNW経由でした。今回はNW非経由でのデータですので、ユニットの特性そのものです。
f0Cは、右側=58Hz、左側=53Hzですので2231Aとは逆で左側の方が低域は優秀。インピーダンスの形状も正規分布に近い。
Q0C=Qtsは、右側=0.27、左側=0.27ですので、2231Aの密閉の0.32~0.41より~0.1低い。系内に蓄えられるエネルギを系を散逸するエネルギで割ったものがQ値なので2231Aも小さいですがより小さいと言うことはオーバーダンピングです。これが切れと言うか弾む低音の根源。バスレフのf特フラットがQ=0.7~0.8ですので制動は上記密閉の0.27より緩くなります。
Cmsは、右側=0.13mm/N、左側=0.15mm/Nですので、2231Aの密閉の0.1より~0.04高い。サスの硬さは2231Aが勝るようです。感覚的には逆ですが。
■3)バスレフVs密閉
これは以下です。fdをヘルムホルツ共振周波数とすると~50Hzです。620Aのバスレフの場合この周波数50Hzが最もバスレフ効果が高く音圧を加算します。fd以下ではダクトはローパスフィルタとして働くのでユニット背面の逆相音がダクトから出てきて急激に音圧が低下します。共振は入力振動と逆相で振動するため、fdでは音圧は加算されfd以上ではダクトのフィルター効果で音は減衰する。
上段はバスレフで2山カーブ(左の山の方が高いのでアンダーダンピング状態ですがポート深さが0なので当然)、下段は密閉にした場合です。
左側のグラフは左のユニット、右側のグラフは右のユニットです。
これを見ると、左右のユニットでは3Hz差があり、全て左の方が3Hz低い。低域についてはバスレフも密閉も左の方が優秀。
上段と下段の差は左右ともに9Hz、つまりバスレフから密閉に変更することでf0Cは9Hz下がります。
これを2231Aと低い方のユニットのf0C周波数のみで比較すると
ユニット f0(∞バッフル) f0Cバスレフ f0C密閉1 f0C密閉2(2420無)
2231A 16 46 40 38
604-8G 25(カタログ30) 62 53
両者の差 9(14) 16 13
箱に入れた場合のf0Cは2231Aより604-8Gが13~16Hz高くなる。
f0については、604-8Gはエレクトリ製エンクロージャー図面集でのf0=25Hzとすると2231Aとは9Hzの差であるが、ALTECカタログでは30Hzとなっており、差はその場合14Hzでカタログ値のf0=30Hzの方がf0Cと並べてみると正しい様な気がする。