オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

ヴァイオリンの前田妃奈さんを聴きに

2023-08-08 16:06:20 | クラシック
 ライブの音を最近聴いて無かったので、ヴァイオリンの前田妃奈さんのヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール優勝記念コンサートを聴きに妻と行ってきました。
 8/20 青字追記
 8/22 赤字追記

 ■1)リサイタルについて
 7/28(金)19:00~大阪の住友生命いずみホール。JR環状線の”大阪城公園駅”から歩いて5分です。駅を降りると大阪城が見えます。

 少し行くと川がありますので橋から

 ホール前は、


 ■2)前田 妃奈さん
 私の妻がヴァイオリンを習っている先生が、小学校の頃の前田 妃奈さんを教えたとのこと。彼女は、2022年第16回へリング・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールで優勝した新進気鋭のヴァイオリニストです。今は、東京音楽大学に特別特待奨学生として在学し、小栗まち絵、原田幸一郎、神尾真由子に師事。2013年の全日本学生音楽コンクール小学校の部第1位から始まり、2020年第18回東京音楽コンクール弦楽部門第1位、クロスターシェーンタール国際ヴァイオリン第1位、等国内外のコンクール、オーディション、マスタークラスでの受賞多数。11歳で関西フィルと共演したのを初め、これまでに大フィル、東フィル、新日本フィル等とも共演。2023年には、上記受賞の結果として、約20か国、60地域でのコンサートが予定されています。
 コンサート中でのお話でも、ヴィエニアフスキ国際を取ってから、世界が変わった。自分が今どこにいるのか?、はっと気づいたら、イタリアだったとか今迄では考えられなかった生活になったとか。1回の出来事で、世界が変わるということはそういうことなんだな・・・

 ■3)使用ヴァイオリン
 日本音楽財団より貸与された1715年製ストラディヴァリウス【ヨアヒム】
 ストラディヴァリウスと現代のヴァイオリンとの音質比較については、ウィッキペディア等で色々と出ているが、現代のヴァイオリンの方が音が好ましいという結果になっている。また演奏者自身も自分の弾いているのがどちらなのか区別できなかった(正解が31回、不正解が33回、答えが曖昧だったのは5回)という結果もある。先日TV(NHK総合:8/3 世界3大ロストテクノロジー(ローマンコンクリート・ウーツ鋼・ストラディヴァリウス)の四大化計画)を見ていたらストラディヴァリウスについての2011年のアメリカでの研究チームが発見した新事実を放送していた。これによると、ストラディヴァリウスは、
①弦を支える駒の中央を支点に表板が釣り合う。
②弦の振動を裏板に伝える魂柱を支点に裏板が釣り合う。
これにより、弦からのエネルギーが効率良くボディに伝わり美しい音色が生まれる。音色には絶妙な構造バランスが関係している。であるなら現代のヴァイオリンが①②がどうなっているのかが気にかかるし、①②を設計に組み込んで作った現代のヴァイオリンを聴いてみたい。ストラディヴァリウスの音質にはウイッキ初め諸説あるが、当番組では、当時の気候が寒冷期に当たり、木が緻密であったことが原因の一つという説も披露された。


 ■4)ピアノ
 グレッグ・スクロビンスキ
 ワルシャワのショパン音楽大学、カロル・シマノフスキ音楽学校にて研鑽を積み、国際コンクール等で優勝を重ね、世界中の音楽祭・リサイタル等で活躍し、高い評価を得ている。
へリング・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールを始め、数々の国際コンクールの公認ピアニストも務める。CD録音も積極的に行い、ポーランドの作曲家の作品等のCDがある。
 今回のいずみホールのスタンウェイの音は、意外にも私の部屋の620A+TW3001(JBL2405)から奏でられるピアノの音より反響が少ない。デッドな音に聴こえました。いずみホールが割とデッドなのかもしれませんね。私のチャンデバの設定が、Qを下げて立上り速度を最適化しているので弾みやすいということも関係しているかもしれません。

 ■5)プログラム
 1.モーツアルト   :ヴァイオリン・ソナタ第21番 ㇹ単調 K.304
 2.R.シュトラウス :ヴァイオリン・ソナタ 変ㇹ長調 作品18
 3.J.S.バッハ  :シャコンヌ
 4.マスネ      :タイスの瞑想曲
 5.ヴィエニアフスキ :グノーの「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲 作品20

 特に感動したのは2.のヴァイオリン・ソナタです。ヴァイオリンからこんな多種多様な音色が良くでるもんだなあ!と感心しました。ここまでのヴァラエティは今まで経験したことが無い。目を閉じて聴く方がよりその音色をヴィヴィッドに感じれます。するとフルカラーのヴィジュアルが脳に展開し、流れるような景色に浸れます。こんなヴィヴィッドなプレイを聴くのは生まれて初めてでした。ピアニストの伴奏もヴァイオリンを邪魔しないプレイにして自分の華もしっかりと魅せるプレイで、前田さんとのアンサンブルも緊張感があるが、ハーモナイズされて素晴らしかった。
 3.のシャコンヌのような神々しい天上的な曲のソロも上記のように沢山の音色を縦横無尽に屈指して、素晴らしいヴィジュアルを脳に展開してくれました。

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