今回は、コンデンサーマイクの特性を評価してみました。手持ちのマイクですので、大したものはありません。ダイナミックマイクも別途予定します。
■1)今回評価したコンデンサーマイク 現評価使用分
今評価に使っているのは、自作で、ユニットはパナ製コンデンサーマイクWM-61Aです。特性は下記。自作マニアには定番と思いますし世界的な名カプセルともいう人もいます。秋月電子さんで4個買って、高域特性の一番ヘタっていない物から2個選んで作成しました。今秋月電子さんをネットで覗いたら、パナ製は無く、香港メーカー製の相当品しか無いですね。特性も少し悪いようです。高域の低下がリード無し品でパナ製より大きく、リード有品は、逆に高域が上昇しています。残念ながらパナ製は2011年に生産終了となったとのこと。私が2013年に買ったのは、残った在庫分だったんですね。今、ヤフオクを覗いてみたら、3個2500円という高値で売っています。私が買った時から考えたら格段に高いですね。
F特 :20-16000Hz (後でグラフは載せます。)
S/N比 :62db以上
Sensitivity : -35+/-4db(-35dBという図抜けた感度)
指向性:無指向性
■2)今回評価したマイク
これは、④以外は全てSony製ですが、大したものではありません。以下写真

下段の右から
①ウォークマン(録音再生カセットテープ型)の付属 プラグ金メッキ品
②ウォークマン(録音再生カセットテープ型)の付属 プラグ錫メッキ品
③マイクロカセットレコーダーM-88付属品(キャノンの一眼レフ用に使用)
④自作マイク(ユニット:パナ製コンデンサーマイクWM-61A)
上段に移って
⑤モノラルマイクECM-250(大学時代40年前に購入)
尚、これらは、エレクトレットコンデンサーマイク(ECM)で、エレクトレット(電石)という物質の半永久帯電現象を利用して、DCバイアス方式のコンデンサーマイクとは違って、ダイアフラムに高い電圧を給電することなく、FETのみに数Vを与えるだけでマイクとなるもので、その肝となるエレクトレット物質は1919年に江口元太郎氏が発見したそうです。
■3)評価の風景
これは以下の状況で測定しました。

PCの右のデジカメの上にマイクを置いて、前方にある620A+2405Hの音を撮りました。マイクと620Aの距離は、117cmで、マイク高さは75.5cmです。
■3)マイクの特性の測定結果 ~サインスイープのFFT~
これは、まずサインスイープのFFTをご覧ください。

①が、ウォークマン付属プラグ金メッキ品、②がウォークマン付属プラグ錫メッキ品、③がマイクロカセットレコーダーM-88付属品、④が、ECM-250、⑤が自作品です。
①②は、似たようなもので、3~4KHzにピークを持って、低域、高域共になだらかに低下していってます。人間の声を録音することを主に目的としているからでしょう。マイクの信号電圧は、平均で-70dbです。③の角型のマイクロカセットレコーダー付属品は、低域から12KHzまでは、ほぼフラットで、それ以上は急激に下がっています。これは特性が良いので、娘がキャノンの一眼レフの外部マイクで使っています。今時の一眼レフは動画も撮れるようです。信号電圧は、平均で-60dbです。写真は以下。黄色のスイッチは、テープのストップ・スタートです。

④のECM-250はフラットに近く、1KHz付近にわずかにピークを持つ山形のFFTですが、マイクの信号電圧が低く、平均で①②とほぼ同じ、-70dbです。⑤が自作マイクで、これはほぼフラットで、信号電圧も平均で、-55dbと実用レベルで充分高いです。⑥は、⑤のユニットのメーカーでの測定値で、製品の説明書に付属しているものを載せましたが、16KHzまではフラットで、以降はデータが無い。なだらかに低下していると思うのですが、線が無いので何とも言えません。
■4)マイクの特性の測定結果 ~インパルス応答のオシロ~
これは、以下です。パルスの周期は、100Hz。

①から④まではマイクからの信号電圧が低いので波形がほとんど出ません。⑤のみ信号電圧が高いのでちゃんと波形が観測できました。いつもの波形です。今回は、距離を離したので、少し波形にノイズが乗ってしまいました。やはり、⑤以外はもっと近接させ、ヴォリュームも目一杯上げるべきでした。
■5)マイクの特性の測定結果 ~インパルス応答のFFT~
これは、以下。パルスの周期は、10Hz。赤線がピークホールドで、緑線は瞬時値でピークを捉えました。尚、アンプのヴォリュームは、13時と上げたのですが、距離ももっと短くすべきでした。
これは、サインスイープのFFTとほぼ同じ傾向と言っても良いです。フラット性では、⑤>④>③>②>①の順に悪化していますが、信号電圧は、⑤が一番高く実用時に十分な信号電圧を確保できます。④が20KHzまでフラットでこれが正しいとすると、⑤のパナ製は20KHzで若干下っていると言えますがどちらが正しいかは?です。
厳密にいえば、マイクも校正曲線を取ってとかになるのでしょうが、趣味で使う範囲では無しでも構わないです。
■1)今回評価したコンデンサーマイク 現評価使用分
今評価に使っているのは、自作で、ユニットはパナ製コンデンサーマイクWM-61Aです。特性は下記。自作マニアには定番と思いますし世界的な名カプセルともいう人もいます。秋月電子さんで4個買って、高域特性の一番ヘタっていない物から2個選んで作成しました。今秋月電子さんをネットで覗いたら、パナ製は無く、香港メーカー製の相当品しか無いですね。特性も少し悪いようです。高域の低下がリード無し品でパナ製より大きく、リード有品は、逆に高域が上昇しています。残念ながらパナ製は2011年に生産終了となったとのこと。私が2013年に買ったのは、残った在庫分だったんですね。今、ヤフオクを覗いてみたら、3個2500円という高値で売っています。私が買った時から考えたら格段に高いですね。
F特 :20-16000Hz (後でグラフは載せます。)
S/N比 :62db以上
Sensitivity : -35+/-4db(-35dBという図抜けた感度)
指向性:無指向性
■2)今回評価したマイク
これは、④以外は全てSony製ですが、大したものではありません。以下写真

下段の右から
①ウォークマン(録音再生カセットテープ型)の付属 プラグ金メッキ品
②ウォークマン(録音再生カセットテープ型)の付属 プラグ錫メッキ品
③マイクロカセットレコーダーM-88付属品(キャノンの一眼レフ用に使用)
④自作マイク(ユニット:パナ製コンデンサーマイクWM-61A)
上段に移って
⑤モノラルマイクECM-250(大学時代40年前に購入)
尚、これらは、エレクトレットコンデンサーマイク(ECM)で、エレクトレット(電石)という物質の半永久帯電現象を利用して、DCバイアス方式のコンデンサーマイクとは違って、ダイアフラムに高い電圧を給電することなく、FETのみに数Vを与えるだけでマイクとなるもので、その肝となるエレクトレット物質は1919年に江口元太郎氏が発見したそうです。
■3)評価の風景
これは以下の状況で測定しました。

PCの右のデジカメの上にマイクを置いて、前方にある620A+2405Hの音を撮りました。マイクと620Aの距離は、117cmで、マイク高さは75.5cmです。
■3)マイクの特性の測定結果 ~サインスイープのFFT~
これは、まずサインスイープのFFTをご覧ください。

①が、ウォークマン付属プラグ金メッキ品、②がウォークマン付属プラグ錫メッキ品、③がマイクロカセットレコーダーM-88付属品、④が、ECM-250、⑤が自作品です。
①②は、似たようなもので、3~4KHzにピークを持って、低域、高域共になだらかに低下していってます。人間の声を録音することを主に目的としているからでしょう。マイクの信号電圧は、平均で-70dbです。③の角型のマイクロカセットレコーダー付属品は、低域から12KHzまでは、ほぼフラットで、それ以上は急激に下がっています。これは特性が良いので、娘がキャノンの一眼レフの外部マイクで使っています。今時の一眼レフは動画も撮れるようです。信号電圧は、平均で-60dbです。写真は以下。黄色のスイッチは、テープのストップ・スタートです。

④のECM-250はフラットに近く、1KHz付近にわずかにピークを持つ山形のFFTですが、マイクの信号電圧が低く、平均で①②とほぼ同じ、-70dbです。⑤が自作マイクで、これはほぼフラットで、信号電圧も平均で、-55dbと実用レベルで充分高いです。⑥は、⑤のユニットのメーカーでの測定値で、製品の説明書に付属しているものを載せましたが、16KHzまではフラットで、以降はデータが無い。なだらかに低下していると思うのですが、線が無いので何とも言えません。
■4)マイクの特性の測定結果 ~インパルス応答のオシロ~
これは、以下です。パルスの周期は、100Hz。

①から④まではマイクからの信号電圧が低いので波形がほとんど出ません。⑤のみ信号電圧が高いのでちゃんと波形が観測できました。いつもの波形です。今回は、距離を離したので、少し波形にノイズが乗ってしまいました。やはり、⑤以外はもっと近接させ、ヴォリュームも目一杯上げるべきでした。
■5)マイクの特性の測定結果 ~インパルス応答のFFT~
これは、以下。パルスの周期は、10Hz。赤線がピークホールドで、緑線は瞬時値でピークを捉えました。尚、アンプのヴォリュームは、13時と上げたのですが、距離ももっと短くすべきでした。

これは、サインスイープのFFTとほぼ同じ傾向と言っても良いです。フラット性では、⑤>④>③>②>①の順に悪化していますが、信号電圧は、⑤が一番高く実用時に十分な信号電圧を確保できます。④が20KHzまでフラットでこれが正しいとすると、⑤のパナ製は20KHzで若干下っていると言えますがどちらが正しいかは?です。
厳密にいえば、マイクも校正曲線を取ってとかになるのでしょうが、趣味で使う範囲では無しでも構わないです。