オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

現状の特性 ~F特等~

2022-06-30 13:10:15 | オーディオ評価
 RDA560をデジチャンアンプとして駆動する620A+2405H(TW3001)系ではほぼ最終条件が得られたので、その特性を取ってみました。
 RDA560のレシピーは6/10アップの■4)に記載のもので室温は26℃に設定しました。(3WayのQ=0.59の2次フィルタ仕様)
 7/3 青字追記 今NHKの”美の壺”を見てました。今日のテーマは”図鑑”。牧野先生の図鑑の元祖の所で流れたのは、モンクの”ブルーモンク”。次はボタニカル・アートのパートで、そこでは、マイルスの”I  COULD  WRITE  A BOOK”。勿論アルバム”Relaxi㏌”から、これ私のお気に入りです。その次に”不思議の国のアリス”(エヴァンスかな?)があって、トレーンの”ソウル・トレイン”から”Good・Bait” この頃のJazzは、良いですね。
 7/17 赤字追記 今日の”美の壺”は、味噌。最初に流れたのは、キャノンボール・アダレイのアルバム”ボサノバ”から”Sambop”、彼は意外にもボサノバが良いんです。ジャズの時のアーシーさが消えてリラックスしたプレイになる。同アルバムの”Clouds”はお気に入り。信州みその所では、”1958マイルス”から”On Green Dolphin Street”、ハードバップの時のマイルスのミュートは良いね、密度が高い。その後の土手焼きの所では、”静かなるケニー”から”Blue Friday”、ドーハムの飄々としたプレイも乙なもの。私のお気に入りは”I Had The Craziest Dream”ですが…僕は関西人なので後半で出てきた白みそがお気に入り。

 ■1)F特 ~全体~
 F特では大まかな特性しか判りませんが基本特性として取ってみました。

 左上はステレオで右上がR側のみで、左下がL側のみです。ステレオで100Hzが下がっているのは、左右の干渉起因です。これは出る時と出ないときがありますので微妙な部屋内の物の位置等が原因として考えられます。
 右上のR側は、良い感じです。マイクは通常聴取位置ですが高域にかけてだら下がりになっているのが聴いていて心地良い状態です。L側も同様。
 ウーハーでピークを取るのがR側で400Hz辺りで、L側は200Hz辺りですが、5/13にアップした■2)に出している10cm近接マイクでのF特では出ていませんので、この原因(低域の他のディップ含め)はユニットの特性ではなく壁からの反射影響です。

 ■2)F特 ~ユニット別 R側~
 これは以下

 左上はR側ウーハーのみで右上が同軸ツイータのみで、左下がツイータTW3001のみで、右下がR側全体です。ウーハーは1.8KHz辺りから落ちており同軸は1.3KHz辺りから立ち上がって、3KHz辺りからだら下がりです。TW3001は4KHz辺りから立ち上がって20KHzまでキープしています。全体も良い感じです。
 面白いのは、2次(Q=0.59)で切っているので、±12db/Octのスロープの設定ですがウーハーは元の落ちも加算されているのかわかりませんがー30db/Octで落ちています。同軸の上りが+20db/Octで、下がりがー10db/Octです。TW3001の上りは+22db/Octです。

 ■3)F特 ~ユニット別 L側~
 これは以下

 左上はL側ウーハーのみで右上が同軸ツイータのみで、左下がツイータTW3001のみで、右下がL側全体です。ウーハーは1.8KHz辺りから落ちており同軸は1.3KHz辺りから立ち上がって、R側は3KHz辺りからでしたがL側は4KHz辺りからだら下がりです。2405Hは4KHz辺りから立ち上がって20KHzまでキープしています。全体も良い感じです。同軸の上の方はL側の方が繋がりがスムーズかなと思います。
 チャンデバのツイータ側のHPFと同軸側のLPFのカットオフ設定は8.5KHzですが、実際にクロスしているのは L/R共に4KHz辺りです。
 R側のスロープは、ウーハーはー28db/Octで落ちています。同軸の上りが+20db/Octで、下がりがー15db/Octです。2405Hの上りは+22db/Octです。

 ■4)現状の音
 特に不満は無いレベルには仕上がっています。弦の弾みを出すために条件を出して行ったので、ジャズのベースのピチカートやアルコの弾み感は生に近いと思います。ピアノの低い方の響きを出すのが難しいと思いますがEテレのクラシックTVでは清塚さんが弾いているのですがこの音が録音が良いのでスタンウェイの音が実にうまく撮れています。6/16の宮田大さんをゲスト向えた回の最後にデュオで演奏した”誰も寝てはならない”での音もマイクを2本ピアノの手前で90cm位上に設置して撮っていますがこれが良い音で聴こえます。宮田さんの弦もマイクを2本高さ90cm位で距離も90cm位手前に設置しての演奏でしたが、彼特有の柔らかい優しい歌うような響きが聴けました。また定位感については特にTVの音作りで作り込みが工夫されているのが奥行きの広がりとピンポイント感で判ります。

 ■5)SONGSのスピーカー
 NHKのSONGSを偶に見ていますが、スタジオの奥に飾ってあるダブルウーハーのスピーカーが前から気になっていました。これはどのメーカーの何なんだろうと気になって調べてみました。そしたらTADのR1TX-BRでした。パイオニアのハイエンドスピーカーの開発プロジェクトから発しているTADの製品は他にも置いてあり、ディスクプレーヤーのTAD-D1000MK2、プリアンプのTAD-C600が置いているとのことです。これを置いた理由もネットで上がっていました。
 SONGSの美術担当からTADに「存在感のある高級スピーカーを背景に使用したく、R1TXをお借りしたい。」という依頼があったとのこと。
https://sisaudio.blogspot.com/2021/06/tadcr1tx.html
インテリアとして飾るのが目的だったんですね。ああそうなのかと妙に納得してしまいました。しかし1本税別定価600万円(発売時の500万円から値上げ)は流石に手が出ないですね。
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トヌー・ナイソー・トリオFOR NOW AND FOREVER

2022-06-20 18:02:52 | ジャズ
 トヌーは僕が今最も好きなピアニスト。テクニックもそうだけど浮き上がるような浮遊感が。前にデビューアルバム”With A Song My Heart”を紹介しましたが、今回は”FOR NOW AND FOREVER”です。これも良いですね。キャッチコピーにある”秋を鮮やかに彩る。穏やかな陽の差し込む中、ゆったりとした歩みを楽しむような心地良さを感じる。ミディアム・テンポの8ビートに乗った人懐っこいメロディから始まるリラックスした演奏”が正にその通り。

 6/27 青字追記 先程までEテレのスイッチインタビューを見ていました。出ていたのは、世界を舞台に活躍する指揮者・西本智実と、宇宙の法則を人生に照らし、易しい言葉で伝える理論物理学者・佐治晴夫。佐治さんが口径20cm位のフルレンジスピーカーで聴かせてくれた音は、1977年にNASAが打ち上げたボエジャー1号が宇宙で捕えた音、意外にも高音を含んだ音、洞窟の中で外から吹いてくる風が入り口から漏れているような音に聴こえた。神秘的な音だ。宇宙の歴史を含んでいる音かな。プラズマの絶え間ない振動音と言うことだ。ボエジャーは現在地球から225億Km(光で62.5時間かかる)の彼方を飛んでいるがまだ電波を送ってくれているとか、周波数はどこを使っているのであろうか?そんなに長期間持つバッテリーは何かなとか色々疑問がわくが原子力(プルトニウム238)電池とのこと。佐治さんはボエジャーに載せるゴールデンレコードにバッハを選んだと言う。クラシックファンなんだな、ピアノもショパンを練習されているし、対談の相手も指揮者だし。

 ■1)CDジャケット(販売元:澤野工房)
 表側は、

 裏は、

 ジャケット写真が可愛いですね。サイドメンは若いなあ、巨匠に師事する若手って雰囲気。対してトヌーは厳ついおじさんですがピアノは素晴らしい。

 ■2)曲とメンバーと録音

 録音:2008年6/16,17 エストニア ラジオスタジオ2 タリン(タリン歴史地区1997年ユネスコの世界遺産)

 メンバー Piano    :トヌーナイソー
      Double-Bass :Taavo  Remmel
      Drums    :Ahto Abner

 全曲心地良い浮き上がるような浮遊感を感じさせてくれます。お気に入りは、#03、#07、#08、#09です。#01も勿論良いのですが。

 01. Frank Mills (Ragni  MacDermot):軽快なタッチが美しい。アドリブはゴージャス。スイング感抜群、ベースも良く唄う。リラックスムードが心地良い。
 02. Rhythm-A-Ning (Thelonious Monk):ベースが絡んだイントロが素敵。モンクより洗練されており緊張感も適度に加わり聴いていて楽しい。
 03. Along Came Betty (Benny Golson):隠れた名曲ですな。テーマを繰り返し崩して行く崩し方も循環的で良いねえ。4バースも軽くてスピード感もある。浮き上がるようなライトメロウな爽快感。
 04. Yourself (オリジナル)  :ベースとの会話を楽しんでるね、本当に楽しそうでその楽しさを分け合えて貰える。アドリブのジェットコースターにベースが落ちてきて静かに乗っかる。ヱンディングに大きな波が4つ来て5回目を待ってたら肩透かし。これも粋。
 05. Turning Point (オリジナル):アップテンポのアドリブを楽しむ。
 06. Un Poco Loco (Bud Powell) :スピード感溢れるアドリブが心地良い。本家パウエルのは、シンバルが頑張り過ぎてピアノの邪魔だったが、こちらはピアノを邪魔せず丁度良い塩梅。疾走するドリブラーのようにポールをすり抜けるような緊張感溢れるアドリブはゴージャス。スムーズ過ぎるかも?
 07. Little Waltz (Ron Carter) :ベースとのイントロで始まるしっとりとしたスローバラード。テーマの後のベースソロのピチカートの響きが美しい。低音の弦が弾んで、煙草の煙が漂うように流れる。トヌーナイソーのソロもジュエリーのような輝きを放つ。
 08. The Sweetest Sounds  (Richard Rodgers) :ミィディアムテンポで始まって、アップテンポにシンバルに追いかけられて加速。期待感でワクワクする。スピード感溢れるアドリブは軽いのに軽さに流されず浮き上がるような爽快感を味あわせてくれる。
 09. I Love You, Porgy (Heyward / Gershwin ) :スローバラードの手本のようなアドリブであるが、エバンス流の感傷に浸るようなトーンではなく絵画的&客観的に描写するような抑制的で軽く浮き上がるような美しさを感じる。1stアルバムの最後もこの曲と同じ静かなバラード曲、終わりは静かにですね。
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オーディオで音を良くする秘訣 Part5 ~HPF含めた群遅延時間Tgからの最適Q値の決定~

2022-06-10 06:40:22 | オーディオ評価
 前回の続きで最適Q値追及の為にLPF&HPFの群遅延時間(Tg)がどうなっているか、バターワースフィルタ(BW)との比較も含めLT Spiceで調べた。尚、使用した伝達関数は5/30アップ参照。
 7/11青字追記 前回までにデータを出しましたが、バタワースフィルタのステップ応答でオーバーシュートやリンギングが生じるのは、周波数対位相の特性(位相特性)がリニアではないことに起因しています。そこで、位相回転が周波数に対して比例関係を保つようにして、オーバーシュートやリンギングなど波形の変形をできるだけ抑えるように考えられたのが「ベッセル(bessel)特性」のフィルタです。群遅延時間は、位相回転を周波数について微分することで得られるので、それにより周波数に対する位相回転の非直線性が判るとも言えます。https://go.orixrentec.jp/rentecinsight/measure/article-25 参照

 ■1)バターワースフィルタ(BW)とRDA560のフィルタの2次(Q=0.707)、4次、6次、8次のTg
 これは以下。カットオフは1800Hzにしています。縦軸は、μ秒です。

 左側がバターワースフィルタ(BW)のTgです。2次LPFはOUT5黄緑線で、HPFはOUT3青線ですが一番下で重なっていますのでTgは同じ周波数特性です。4次LPFはOUT6赤線で、HPFはOUT4水色線ですが下から2番目で重なっていますが若干水色が上ですのでHPFが少し大きくなっています。6次LPFはOUT9ピンク線で、HPFはOUT7灰色線ですが下から3番目で灰色が上ですのでHPFが4次より更に大きくなっています。8次LPFはOUT10緑線で、HPFはOUT8紺線ですが1番上で紺色が上ですのでHPFが6次より更に大きくなっています。
これを見ると4次以上は波形再現の忠実度を考慮すると使いたくなくなります。

 ⇒BWのTgは、2次ではLPFとHPFはほぼ同じ周波数特性を取りますが、高次になる程、HPFの方が大きくなるがその乖離も大きくなる。又カットオフ付近でピークをとる。

 右側はRDA560のフィルタのTgです。これも傾向はBWと同じですが、異なるのはカットオフ(1800Hz)附近のピーク高とフラット値との差(上のグラフの赤 ↕はHPF8次)がRDAのフィルタの方が小さくなるので波形の忠実度を保つ観点からはTgのフラット値とピーク高の差が効きますのでRDA560のフィルタの方が優秀と言えます。但し2次は両者同じ。
 
 ■2)RDA560のフィルタの2次で Q値を0.707(BW2次と同じ)から変化した場合のTg
 これは以下。カットオフはTgの差を強調したいので1500Hzに設定。(1800HzだとQ=0.634と0.577が近接し過ぎる)

 Q=0.707のHPFは一番下でOUT3黄緑線で、LPFはOUT7青線ですがほぼ重なっていますが若干黄緑線が上ですのでHPFの方が大きくなる。Q=0.634のHPFはOUT4赤線で、LPFはOUT8水色線ですが下から2番目で重なっていますが若干赤線が上ですのでHPFが少し大きくなっています。Q=0.577のHPFはOUT5ピンク線で、LPFはOUT9灰色線ですが下から3番目でピンク線が上ですのでHPFが大きくなっています。Q=0.5のHPFはOUT6緑線で、LPFはOUT10紺線ですが1番上で緑色が上ですのでHPFが大きくなっています。

 ⇒2次でQ変化した場合も、高次と同様、HPFの方がLPFよりTgが若干大きくなる。(ほぼ同等ではあるが)高次で顕著なカットオフ付近のピークはQ=0.59以上で緩く出て、それ以下ではピークは無くなるが、丁度Q=0.59で以下のように最大限フラットになる。RDA560でTgを最大限フラットにできる条件は2次のQ=0.59であることが判りました。(ここから以後カットオフは1800Hz)



 これは一見ベッセルフィルタ(Bessel Filter)並みにTgが最大限フラットになっている。但し逆ベッセル多項式から導出される以下のベッセルフィルタとRDA560の2次のQ=0.59フィルタとは以下のように伝達関数が違う。(**2は2乗の意味)
 G(S)=3*wc**2/(s**2+3*s*wc+3*wc**2) ・・・・・2次ベッセルフィルタ(LPF)
 G(S)= 3*s**2/(3*s**2+3*s*wc+wc**2) ・・・・・2次ベッセルフィルタ(HPF)
 G(S)=wc**2/(s**2+1.695*s*wc+wc**2) ・・・・・2次のQ=0.59のRDAフィルタ(LPF)
 G(S)= s**2/(s**2+1.695*s*wc+wc**2) ・・・・・2次のQ=0.59のRDAフィルタ(HPF)

 この2次ベッセルフィルタのTgをLT Spiceで下の右側に出し、下の左側のRDA560のフィルタ(2次Q=0.59)と比較すると

 となり、緑線のLPFで考えると右の2次ベッセルフィルタの方が平坦部のTgが~89μSと左のRDAフィルタのTg~150μS緑線より小さく、ベッセルの方が若干良い。
 しかし、2次ベッセルフィルタの青線のHPFは ~270μSですのでLPFHPFのTgには大きな乖離があります。これは左のRDAのフィルタよりTg値も大きくフラット部が狭く良くないように見えますが青線のHPFは1.8KHz以上で使うと考えるとRDAとベッセルは同等。トータルではベッセルの方が若干優秀。

 同様ゲインのグラフをRDA560(2次Q=0.59)のフィルタとベッセルフィルタ(2次)を比べると、(点線は位相)

 となり、肩の曲率は両者同じですが、クロス点でのゲインがRDAのフィルタ(ー4.6db)に対しベッセル2次は(ー1.6db)と3db高くなるのでRDAフィルタは、ベッセルフィルタのLPFを低周波側へ、HPFを高周波側へ平行移動したものである。(カットオフ1800Hzを中心軸に双方を遠ざけたものとも言える)スロープはRDAのフィルタが12db/Octに対し、ベッセルは、11.9db/Octと若干小さいがほぼ同じ2次。⇒この肩の曲率を保てばTgを最大限フラットにできる。それにより再現波形の忠実度もベストになる。

 ■3)最適なQ値とは?
 LPFのカットオフ=1800Hzの条件で、2次でQ値毎の特徴を3種並べると

 ①Q=0.707:矩形波の立ち上がりスピードは最大。但し波形にオーバーシュートが若干ある。Tg偏差(0~1KHz)=35μS。聴感:基準(ウーハーLPFのカットオフ1500Hz)よりもエネルギーバランスは良好 ゆったりと聴ける感じ"

 ②Q=0.59 :矩形波の立ち上がりスピードはQ=0.707より若干低い。但し波形にオーバーシュートは無し。Tg偏差(0~1KHz)=20μSと最小。⇒Tgが周波数特性として最大限フラット、2次ベッセル並み。∴波形の忠実度はベスト。 聴感:Q=0.5と遜色無し。

 ③Q=0.5  :矩形波の立ち上がりスピードはQ=0.59より低い。但し波形はアンダーシュート気味。聴感:エネルギーバランス良好でかつ音の粒子表面のツヤ感も充分感じる聴感評価 当日(’20.6.16)のベスト。Tg偏差(0~1KHz)=75μSと大きい。

 ⇒波形再現の忠実度(Tgの平坦部とピークの偏差)を重視し、②Q=0.59を現在使用中。

 ■4)現状のRDA560のレシピー  (もう1チャンネルあれば、2231Aをサブウーハーにするのですが…)
 以下。当日の室温をレシピー内で適宜設定する。 尚、Lに対しMとHは位相合わせの為にレシピー内で極性を反転させている。
 L:604-8Gウーハー、ゲインは0db、LPF(Q=0.59)1.8KHz、ディレイ(L:144mm、R:162mm)
 M:604-8G同軸ツイータ、ゲインはー5db、HPF(Q=0.59)1.5KHz、LPF(Q=0.59)8.5KHz、ディレイ(基準L/R:0mm)
 H:2405H(L)/TW3001(R)、ゲインはー1db(L)、9db(R)、HPF(Q=0.59)8.5KHz、ディレイ(L:220mm、R:208mm)

 ■5)今興味があるもの
 620A+2405H(TW3001)系ではほぼ最終条件と言えるような条件が得られた。RDA560+620A(+2405H、TW3001):コーン形状のウーハーと球状或いはリング形状のダイヤフラムツイータでの音はシステムとして出来上がったと思う。良い音を追及するのはこの辺りで止めて今後は聴く方に時間を使いたい。もう67歳、人生で残された時間はそんなに多くない。
 今聴いてみたいのは平面振動板を持ったスピーカー。原理的に振動板のどこからの音波も位相が合う。これはスピーカーの理想形であるが現実の製品として良いものは余り無い。 FALのスピーカーは世界が注目するという謳い文句や、モスクワ大学の音楽学部にも納められたというような話もネットで散見されるので一度聴いてみたい。しかし関西には聴ける場所は無さそう。秋葉原ならあるが、それだけで行くのはちょっと…。Supreme C90Wを聴いてみたいが、ペアで172.7万円というのはよっぽど良い音でないと、ちと厳しい。ダンパーレスなので振幅が大きくなると簡単にボトムタッチしてしまうという低域の問題を指摘する人もいるので聴いてみないと何とも言えない。平面ウーハーにハイルドライバーがツイータとして付いている。
 ハイルドライバーは使いこなしが難しい。例えばMr.トレイルのオーディオ回り道さんのブログでも”単体では「味気ない」サウンドの可能性が高い。しかし、JBL#375の相方としてはほぼ理想に近い。並列接続にすると#375の「スッ飛んで来る音」がほぼ無くなる。”という感じで375と併用されている。オーディオ逸品館のYou Tubeでもハイルドライバーだけだと角が立った波(アタック音のようなものか?)が出ないので角が立った波が出る波動ツイータを併用する方法を以下のURL等で提案している。
https://www.youtube.com/watch?v=a45AU0KuUsM
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