以前アップ
(2019.4/14、4/16のアップ参照)したように
2月から4/8の21時台迄は70Hzのディップが~5dbだったが、同日の23時台に突然10~15dbに深くなった。70Hzのディップは4/30にRDA-520でシステムを組み直した時も含め暫く続いていたが、6/11にFFTを取ってみたところ改善というか以前のレベル5dbにまで
戻っていた。意識して変えたところは全くないので原因は判りませんがオカルト的ではありますし、又いつ戻ったかも不明です。
7/3オレンジ色の字を追記
■1)現状のシステム
これは以下のようになっています。
低域から説明すると、右のアンプRDA-520から同軸でデジタル信号をDACに流し、LFのみ70Hzカットで4331Aの2231Aを鳴らしています。
チャンデバの設定は全域用アンプがLP2020A+時代は60Hz、今は全域用はRDA-520で44Hzですが、実際のカット周波数はFFTで見ると70Hzで同じです。2231Aを800Hzまで使うと静止的なサインスイープでは判りませんが500Hz付近で過渡応答的な抜けがあるように聴こえるので(ヴァイオリンの音で判定した)カットは70Hzまで下げています。4331Aはバスレフの穴をEVA樹脂で塞いで密閉化しています。
(2019.2/1、2/4、2/9、2/13、2/16、2/19のアップ参照)これにより所謂バスレフの低域の遅れを解消し、ドロドロ感
(「ドンッ!」と言う原音に対し「ドゥ~ンウゥ~ン」と言う音)の少ないタイトな低音が得られています。
RDA-520のSP端子からは、全域をALTEC620AとJBL2405に並列で供給しています。620A の低域LFウーハーもこれは木とウレタンシートで密閉化しました。
(2019.1/23、1/29、2/7のアップ参照)
620AのHF同軸ツイータは、1.3KHz附近にマルチセルラホーンの共振がでるのでそのダンプ対策として750g程度の重りを置いて共振ディップを軽減しています。(2019.3/12、3/14のアップ参照)
また、上の写真に写っている巻線式の可変アッテネータは経年劣化が出てきやすいので現在は使用せず、固定抵抗でー6dbに変更済。可変ATTがー5db迄ですのでオリジナルの可変ATTの限界ー1dbに1.5KHz以上を下げていることになります。中域可変ATTの薄い音から芯の通った地に足が着いたライブ感に改善。(2018.9/10及び9/25アップ分参照)
高域は2405で鳴らしていますが、HPFとしてPARC Audioの1.5μFのC
(誘電体はPP:ポリプロピレン)を入れています。
下に見える黒いのは双信のビンテージフィルムコン1.5μF(WT2A155K:角形)で切り替えられるようディップSWを付けています。誘電体はPP+PC(ポリカ)です。昔聞いたところでは、PCは低域がしっかりしている、PPは高域の方が良いということです。双信はポリカの2.2μF(V2A225K:円筒形)も持っていますが、これだと高域の被りが多すぎる。しかし角形より円筒形の方が音が良いと言う意見もあるので試してみる価値はあるかもです。
タイムアライメントをマイクを聴取位置に置くことでmm単位で取っています。これにより自然な響きや定位を得ています。(マイクは620Aの前に写っていますが、実際にタイムアラインする時はこの位置ではなく通常聴取位置にしています)
コンセプトは、オールアルニコユニットの浮動性のない自然な音をユニットから引っ張り出すことと、更に620A及び4331Aの位置を低域の凹凸が最小になるような位置にセットすることで定在波の影響を最小化することです。
右上にあるのがRDA-520でその左に低域用のLP2020A+がありその上には低域用のDACがあり赤いLEDが左に光っています。その下にチャンデバCX2310がありLFのみ使っています。その下のラックの棚板にクランプで光ケーブルを2本束ね、その下にあるCDP-555ESJの上に光ファイバーのセレクター(TV/CD/他)を載せており、これから青いLEDの光(セレクトしているデバイスを示す)が見えています。
■2)4/8
の23時以降発生して出続けていた70Hzのディップ
4/8の21時台迄(2月以降)は2405のATTを14dbでFFTを取って以下の様に~5dbのディップでした。
ところが、同日23時台に2405のATTを12dbに変更した時には、
70Hzのディップが突如~15dbと深くなりそれからは、日によっても変動していましたがディップ深さは通常の音圧に比べ10~15db下がっていました。
■3)6/11に取ったFFT
これは、
①は620A+2405で、②は4331A(2231A)+620A+2405です。②を見て頂くと、
赤〇で囲んだ70Hzのディップがー5dbに収まっていることが判ると思います。今日も取っていますが、このレベルで収まっていますが戻った原因は判りません。下段が左右別FFTですが、0.5KHzと1KHzに少し音圧の高いところがあります。
これは620Aの超軽量コーンウーハーのアクチュエーターの特徴なので欠点というよりこれがないと604-8Gの音でなくなります。これは左側が少し顕著です。
■4)現状のRDA-520での視聴
高域のハイ上がりをブルームーンさんのアドバイスで訂正してからは、密閉の低域の自然さも相まって、ライブ感が増していい感じになっています。1958マイルスのオングリーンドルフィンstなんかも最高のあのモードをやり始めた時の熱気を再現してくれますし、何より最近のTVの音は迫真の音で聴こえます。例えば6/9にNHKで放映した”完全版ブループラネット”の中のガラパゴス諸島のジンベイザメに他のサメがぶつかってくる音とか波や海中の泡の音が超迫真になります。又全くジャンルが違いますが5/19に読売TVで放映していたWBSSの井上尚哉がロドリゲス
のチンに当てた左フックの鈍いが締まった音”ブチッ”が現場で聴いているような感じに聴こえます。20Hzからダンピング良く再現している音は荘厳です。
■5)620系を密閉化した例
これは、以下のブログに620Bを密閉化し、200Hzくらいから下が下がるのは,APEQで補正してよい結果を得られたようです。私は、70Hz以下を4331Aの2231Aで補強しましたが、方向性は同じです。
以下関係コメント転記させて頂きますが全く同感です。
”620B箱は,容量280Lもありますから,空気バネの影響はかなり小さいでしょう.ユニットも高能率ですから,ほとんどストロークしません.これも密閉型には都合がいいのでしょうね. 大きな箱で,密閉型にして,高能率ユニットを使う. 当然,量感は不足しますから,そこは現代のデジタルデバイスで補正.この方法でいけば,密閉型の優位性が際立ちますし,もうバスレフのまやかし低音には戻れなくなりますね.”
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3556/20140812/